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写真のプロ「ゲッティイメージズ」、eスポーツ業界に参入した狙いとは?

 ゲッティイメージズジャパンは、同社の島本久美子社長による連載企画「Kumi's EYE」で、昨今注目が集まっているeスポーツ業界に、国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)など、世界を代表するスポーツ団体の公式フォトエージェンシーであるゲッティイメージズが参入した狙いについて発表した。

 

1243842243,Getty Images/Getty Images

 

 世界のeスポーツ人口が増え続け、同業界のニュースバリューは高まっている。それにもかかわらず、業界の報道写真の多くは、実際にゲームをするプレイヤーの姿や表彰式の様子など、人にフォーカスした写真に偏っている。一方、コンソールの技術革新により、フォトモードが登場して以来、バーチャルとリアルの世界で撮影された写真のクオリティの差がほぼなくなってきている。

 

 そこで、ゲッティイメージズでは、経験豊富なトップフォトグラファーをバーチャルの世界に送り込み、よりダイナミックなビジュアルを撮影することで、現実世界では物理的に撮影が困難なシーンの裏側や、接近したアクションシーンなど、バーチャルの世界でも、リアルな世界と同じように、報道価値の高いビジュアルコンテンツの提供を目指す。

 

 今年7月1日には、「グランツーリスモ」を手掛ける「ポリフォニー・デジタル」とパートナーシップを結んだ。これにより、ゲッティイメージズは、FIA(国際自動車連盟)認定の「グランツーリスモ」チャンピオンシップの公式フォトエージェンシーとなった。オリンピックやパラリンピック、サッカーW杯、F1など、スポーツ報道の前線で25年以上にわたり活躍を続けているトップフォトグラファー、クライブ・ローズ氏をはじめ、ゲッティイメージズのキャリア豊富なフォトグラファーが、よりリアルでダイナミックな臨場感あふれる報道写真を世界に配信していく。リアルとバーチャルの2つの世界をつなぎ、シムレーシング(リアルな運転を楽しめるゲーム)の美しさと爽快感を、世界中に届けていくとしている。

 

 また、7月6日には、ドライバーを女性に限定した新しいフォーミュラカーシリーズ「Wシリーズ」とのパートナーシップを結んだ。これにより、19年に女性ドライバーの育成と支援を目的に立ち上げられた「Wシリーズ」のシミュレーションレース「W Series Esports League」のオフィシャルフォトエージェンシーとなった。このパートナーシップを通して、女性が活躍できるeスポーツの魅力や将来性を届けていく。

 

 さらに、7月13日には、「リーグ・オブ・レジェンド」を手がける「ライアットゲームズ」とパートナーシップを締結。パートナーシップは最短でも24年までの継続が決まっており、グローバルeスポーツイベントでの撮影から、ライセンス管理までをゲッティイメージズが行う。また、過去10年間に開催されたグローバルeスポーツイベントで撮影された写真についても、一部ライセンス管理を行う。

 

 今年秋に中国での開催が予定されている「リーグ・オブ・レジェンド」の世界大会「2020ワールドチャンピオンシップ」を皮切りに、ゲームの競技シーンやその舞台裏、そしてリーグをサポートする熱狂的なファン達のスピリットなど、eスポーツの魅力を世界中に発信していく。

 

 今後は、キャラクター同士がダイナミックな動きで対戦する格闘ゲームなどの撮影も視野に入れていく予定。新型コロナウイルスの感染拡大によって、eスポーツ界も大きな影響を受けている。同社が25年にわたり蓄積してきたテクノロジとアイデアをバーチャルの世界にも取り入れ、時代のニーズや被写体に応じたベストなビジュアルを引き続き追い求めていく考えだ。