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eスポーツ施設運営が考える「eスポーツビジネスの可能性」、SNSとの親和性にカギ

 6月29日~7月1日まで行われたeスポーツビジネスエキスポで、6月30日、E5esports Worksの西川典孝代表取締役社長が「eスポーツをビジネスとして活用する可能性」について講演しました。池袋のeスポーツ施設「LFS(ルフス)池袋esports Arena」の運営を通じて得た事例も紹介しています。

 

eスポーツビジネスエキスポ2日目に登壇したE5esports Worksの西川社長

 

 冒頭、西川社長は「新型コロナの影響でおうち時間が増加したことで、ゲームの動画配信を視聴する人が増えています。日本におけるTwitchの平均同時接続数は2020年から右肩上がりで成長を続け、22年3月時点で8万人に届こうかというところ。とくに4月に行われたVALORANT公式大会の日本語配信では、最高同時接続数が29万人に達しました」と、ゲーム・eスポーツを視聴するという楽しみ方が広がっていることを紹介しました。

 

Twitchの視聴データ

 

 現在はプロリーグだけでなく、親子ペア大会、高校生の全国大会、大学対抗大会、企業対抗戦など、幅広い世代がeスポーツに親しむようになっていることにも言及。障がいの有無にかかわらず楽しめるユニバーサルスポーツであるという側面もあります。

 こうしたeスポーツの特性を生かした広告により、企業ブランディングや商品・サービスプロモーションを図ることができます。

 

eスポーツを活用したブランディング・プロモーション例

 eスポーツの大会やイベントを配信する場合は、リアルタイム(ライブ配信)で行います。コメントなどで視聴者と配信者の双方向のコミュニケーションを図ることができるほか、eスポーツと親和性の高いSNS(Twitterなど)を活用したプロモーションに効果が期待できるためです。

 eスポーツとSNSの相性を示す例として挙げたのは4月の出来事。VALORANTOの世界大会「VCT」が開催されていた時期で、4月15日早朝の7時35分~45分に「#VCT」を含むツイートが5万以上投稿されました。ライブ配信の視聴者がSNSを通して感想などを拡散する傾向を表しています。

 

eスポーツ大会が盛り上がるとSNSも盛り上がる

 

 商品のプロモーションについては、E5esports Worksの事例を紹介。大会のインターバルにゲストや実況・解説がスポンサー商品の実食レポをすると、スポンサーへの問い合わせが増えたと言います。

 この方法でプロモーションを打った豆腐メーカー、日の出の菊地秀之代表取締役社長は「コロナ禍で当社の強みである“味”を伝える試食販売が難しくなって試行錯誤していたところ、eスポーツと出会いました。一見、繋がりが無さそうですが、eスポーツを楽しんでいる社員が多かったこと、短時間で多くの人に商品を伝えられることなどから、プロモーションの実施を決めました」と経緯を語ります。

 

大会のインターバルで出演者がプロモーション商品を実食

 

 「出演者が実食して味を紹介してくれるうえに、プレゼントキャンペーンも好評で、プレゼントが届くとさらにSNSで拡散してくれる。そうして知った方々が喜んで食べてくれるのが嬉しいです」(菊地社長)。広告に対して反応をダイレクトに受け取ることができるほか、配信コメントや口コミ(SNS)による拡散が期待できると話します。視聴者には、「好きなゲームを支援している企業」といった好印象を持ってもらうことができます。

 一方で、露出方法を誤ると、ネガティブなイメージを持たれてしまう可能性もあります。E5esports Worksのようにeスポーツイベントの企画から入って、一緒に適した露出を検討してくれる場合は安心だが、自社で考案する場合は留意しましょう。

 

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■外部リンク

E5esports Works=https://www.e5esw.co.jp/