一足先に「DreamHack」に行ってみた! アトランタ2022で聞いた参加者の声
(米国・アトランタ発)2023年に日本で開催される世界規模のゲームの祭典「DreamHack」に、一足先に参加してきました。参加者はeスポーツをはじめ、ゲーム、アニメ、音楽ライブなどを3日間にわたり楽しむことができます。LANパーティーでは国内だけでなく、海外からの参加者にも話をうかがうことができました。

エンタメの祭典「DreamHack」
DreamHackは、eスポーツ大会やアマチュア・学生によるエキシビジョンマッチ、音楽ライブ、そして参加者がPCを持ち込んで楽しむLANパーティーといったエンターテインメントが集まった大型イベントです。アトランタでの開催は4回目。今回訪れたのは同イベントの1日目(11月18日)。会場のジョージア ワールド コングレス センターには、早朝から参加者が並んでいました。

企業ブースとストア
セキュリティチェックを経て入場すると、まずは企業のブースが出迎えます。最新技術を駆使したゲーム体験を提供していたり、ゲームやアニメに関連するグッズを販売していたりとにぎやかです。ブースを運営するスタッフの中にはコスプレイヤーもいて、ゲームショウとコミックマーケットを混ぜたような印象です。



大型ステージとフリープレーエリア
さらに奥に進むと、照明で照らされたステージと、フリープレーエリア、夜景のように光の模様がキラキラと瞬く持ち込みPCエリア「BYOC」が見えてきます。大型ステージは、メインステージの両脇に「StarCraft2」などの大会・イベント用ステージを設置していました。


訪れたのは1日目の午前中でしたが、早速、ジョージア州のケネソー州立大学とコロンバス州立大学が「VALORANT」のエキシビジョンマッチを行っていました。大学から応援に駆け付けた友人たちが戦況に一喜一憂しながら応援する声は、ステージから離れていても聞こえてきます。「StarCraft2」のステージも、予選大会が始まると超満員。観客席手前に設置されている体験コーナーも注目を集めていました。


友人と会う貴重な機会
ステージの近くにはフードコートがあります。食事をしながら観戦することができるとあって、ランチタイムにはにぎわっていました。食事に訪れたグループに話を聞くと、「DreamHackはすべてが楽しいです。ここにいること自体が幸せなことだけど、友だちと会うことができるのは最高」と話します。なかでも、カナダ・バンクーバーから来た中国人のジェイソンさんは、「私たちはオンラインで出会った友人で、初めて顔を合わせます。こういった機会でもないとなかなか会えないので、今回は会えてよかったです」と喜んでいました。


中古ショップもあるMTGコーナー
フードコートから、エキスポエリアを挟んで会場の反対側には、カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の対戦会場がありました。決勝大会と併設する形で、フリー対戦エリアを用意。誰でも対戦できます。さらに、中古カードショップが出店しており、中古カードの買取や販売を行っていました。


BYOCエリア

BYOCエリアは、初日が平日という事情もあって持ち込んだPCの設置作業であわただしい雰囲気でした。席にはランクが三つあり、チケットを購入することで三日間、自分のスペースを確保することができます。最小スペースとパイプ椅子の「BYOC LAN」が110ドル、余裕のあるスペース(BYOC LANの1.3倍)でショップの割引もある「BYOC LAN PREMIUM」が245ドル、加えて専用ラウンジや貸出用のゲーミングチェアなどの機材を優先して使うことができる「BYOC LAN ULTRA」が499ドルでした。いずれも完売しています。

入り口から入ってすぐ、赤く光るひときわ大きなPCが目の前に現れます。PCの持ち主であるミッシェル・キリ―さんは、フロリダ州から親子で来場していました。「DreamHackに参加したのは3回目。PCはこのイベントのために組み上げてきました。非常にお金をかけているので、家に帰る際にはいくつか売ってしまう部品もあるのですが、いつかすべて揃えて参加したいです」と、PCについて話します。

息子のマクスウェルさんは、YouTubeチャンネルでゲームプレーを配信していました。「普段は親子でそれぞれゲームを配信していますが、息子は有名な配信者の番組に出演させてもらったことがあります。DreamHackのなかでも最高の体験です」と、思い出を紹介しました。

フードコートで出会ったグループ以外にも、オンラインで出会った友人とア初めてリアルで出会ったグループは多くいました。特に人数が多かったのは、12人で横並びの席を確保したグループです。

このグループのテネシー州から来たcarrotcountryさん(プレイヤーネーム)は、「みんな大学生で、オンラインゲームで知り合いました。DreamHackのおかげで、直接会うことができました。友人と会うことも楽しみの一つですが、ここに来れば新しい友人もできると楽しみにしています。友人と会って、新しい友人ができて、大会に参加して、観戦してと、ゲームに囲まれるこの空間が好きです」とDreamHackの魅力について語りました。
carrotcountryさんらが出場するのは、「DreamHack OPEN」という恒例になっている「Fortnite」の大会です。BYOCエリアにいるプロ・アマチュア関係なく参加できます。
このほか、さまざまなBYOCエリアの参加者に聞いた話をまとめると、DreamHackは友人と会える大切な場所であり、新しい出会いの場でもあるということでした。また、プロの選手の手元を間近で見る貴重なチャンスとして期待している参加者もいました。ほかにも有名な配信者と机を並べる可能性もあるなど、楽しみは尽きません。

2023年の日本での開催については、「PCを持っていくのが難しい」と渋る人もいましたが、テネシー州から来たJellyさんは「2023年はポケモンの大きなイベントも日本の横浜で行われるので、日本に行きたいです」と期待していました。DreamHack Japanではどのような出会いが生まれるのか、今から楽しみです。

なお、入場チケットの料金は、1 DAY PASSが39ドル、3 DAY PASSが95ドル、ストアの割引などの特典がついた3 DAY PREMIUMが179ドル、13歳までの子ども二人と一緒に入れる1 DAY FAMILLY PASSが95ドル、13歳以下の子ども向けの1 DAY EXTRA CHILD PASSが26ドルでした。
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■外部リンク
DREAMHACK ATLANTA 2022
https://dreamhack.com/atlanta/
DreamHack Japan
https://www.dreamhackjapan.com/