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2021.07.17

プロゲーマーを目指す人におすすめの高速ネット回線5選! 選び方、速度の上げ方も伝授

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プロゲーマーにとって、ゲームのスキルの他にとても重要なのが「インターネット回線」。せっかく高度なゲームスキルを持っていても、利用しているインターネット回線の通信品質が不十分では100%の実力を発揮することはできません。

今回は、オンラインゲームのプレイに適したインターネット回線の選び方と、おすすめの回線事業者、誰でもすぐに実行できる通信速度を上げるコツをご紹介します。

現在インターネット回線選びに迷っている方も、この記事を参考にプロeスポーツ大会の現場でも採用されているおすすめ回線について知ることができますよ。

ゲームに適したネット回線の選び方

自宅でオンラインゲームを快適にプレイするためのネット回線の選び方を解説します。

 

工事できるなら光回線が望ましい

大前提として、回線速度の速さを求めるのであれば光回線の右に出るものはありません。導入のための工事ができる環境であれば、光回線を利用することをおすすめします。

インターネット回線は、「光回線」と「モバイル回線」の大きく2種類に分けられます。モバイル回線の中には、さらに「ポケットWi-Fi」と「ホームルーター」という2つのタイプがあります。

計3タイプのインターネット回線について、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

オンラインゲームのプレイを想定するのであれば、高品質な通信は必須と言えます。どうしても開通工事ができないような事情がなければ、光回線を選択しましょう。

速度の実測値がしっかりと出るか

各回線には「最大通信速度」というものが存在します。

しかし、この最大通信速度は”技術規格上の最大値”を示すもので、実際に一般家庭で回線を利用しても最大通信速度の表記どおりの速さを実現することはできません。

そのため、回線の契約を行う前に利用者による「速度の実測値」を確認し、実際にはどれだけの回線速度が見込めるかをしっかり確認しておくことが大切です。

ゲーマーがもっとも注目すべきは「Ping値」

回線速度の速さももちろん重要ですが、それだけではゲームを快適にプレイすることはできません。ゲーマーがもっとも注目すべきなのは、実は回線速度の値ではなく「Ping値」です。

 

Ping値とは、いわゆる通信のタイムラグのこと。利用者からの発信に対し、回線を提供するサーバーがどれだけ速く応えられるか(利用者に返せるか)という要素を表しています。”Ping値=通信が1往復するのにかかる時間”なので、Ping値は小さければ小さいほどよい指標です。

 

オンラインゲームの中でも一瞬のタイム差が勝敗を分けるFPSやTPSなどでは、より低いPing値が求められます。FPS/TPSの人気タイトル『エーペックスレジェンズ(Apex Legends)』や『プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)』においては、Ping値が”30ms以下”であれば、大きなラグを感じることなくおおむね快適にプレイすることが可能です。

 

 主要なゲームジャンル別の、Ping値の目安は以下のとおりです。

 なお、より安定した高速通信を求めるプロゲーマーなどの場合は”10ms以下”が理想と言われることもあり、どこまでこれを突き詰めるかは最終的にはプレイヤー次第です。

※Ping値は住んでいる地域などでも差が出るため、あくまで目安となります。

転送容量は100Mbps以上あれば快適

インターネット回線におけるいわゆる”通信速度”は、正確には通信のスピードではなく「転送容量」を指すものです。

 

インターネット通信はアップロード(上り・送信)とダウンロード(下り・受信)を繰り返すことによって行われており、アップロード時の速度とダウンロード時の速度数値がそれぞれ存在します。

 

通信速度の値は1秒間にどれだけの容量の情報を送信・受信できるかということを表しており、オンラインゲームの場合は下りが100Mbps以上あればおおむね快適にプレイすることができます。

 

求められる回線速度はゲームのジャンルによっても多少変わります。主要なゲームジャンル別の、通信速度の目安は以下のとおりです。

 上記はゲームをある程度快適にプレイできる目安のラインなので、もちろんこれ以上に速いに越したことはありません。全体的な目安である100Mbps以上の通信速度を実現するためには、ポケットWi-Fiやホームルーターといったモバイル回線では厳しいのが現状のため、光回線の利用がおすすめです。

 

 こちらでは、オンラインゲームのプレイに必要な回線速度やPing値の目安や、インターネット回線に関する基本的な知識についてより詳しく解説しています。

独自回線の方が速度が出やすい

インターネット回線事業者は、日本全国に多数存在しています。しかし、実はその多くが”光コラボ”といって、NTTが持っているフレッツ光回線にキャンペーンなどで付加価値をつけ、自社商品として販売する形態をとっているのです。

つまりは「ドコモ光」であっても、「ソフトバンク光」であっても、光コラボならどの事業者と契約しても使用している大元の回線は同じものになります。各事業者と契約している利用者が同じ回線を使用しているので、大元であるフレッツ光回線には非常に大きな負荷がかかり、混雑している時間帯などにはどうしても通信速度が落ちてしまうことがあります。

しかし、自社で所有している独自の回線を販売している事業者であれば、利用者数の規模が小さいぶんいつでも快適に通信が可能で、速度の実測値も高くなりやすいです。独自回線を用いている回線事業者には、後ほど詳しくご紹介する「NURO光」や「auひかり」などがあります。

料金は安めの設定か

3タイプのインターネット回線の料金相場は以下の通りです。

回線事業者によって月額料金には大きな差がありますが、一概に料金が高い=高品質、安い=低品質とは言えません。また、月額料金の額面だけでなく、初期費用の還元やキャッシュバックキャンペーンなどの額を考慮したうえでのトータルの支払額を算出し、実質月額料金を比較することが大切です。

各事業者の実質月額料金は、以下のような式で求めることが出来ますよ。

【3年契約の場合】
開通月0円+36ヶ月分の月額料金+工事費+契約事務手数料+(必要であれば)オプション料金-各種割引、キャッシュバック額=3年間の支払総額

3年間の支払総額÷37=3年間の実質月額料金

「ゲーマー向け」ネット回線2選

 近年のeスポーツ文化の活性化によって、「ゲーマー向け」・「オンラインゲーム向け」と銘打たれたインターネット回線サービスが登場しています!

GameWith光

「GameWith光」は、ゲームメディアやプロeスポーツチームの運営事業を手がけるGameWithが提供している光回線です。

(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合。2022年6月現在)

 GameWith光は、自社のユーザーだけが利用できる専用通信帯域を確保しています。外部ユーザーのアクセスによる混雑を避けられるので、光コラボ事業者でありながらも独自回線と同じような感覚で快適な通信が可能です!ゲームサーバーがあるクラウドやプロバイダへ直接アクセスする方式をとるなど、ゲームプレイ時のラグ発生を抑える取り組みもなされており、まさしく「ゲーマー向け」の光回線となっています。

 

 キャンペーンにより初月の月額料金は無料で、違約金・手数料もかからずお試し利用ができます。フレッツ光や光コラボからの乗り換え(転用・事業者変更)なら工事費はかからないので、気軽に申し込みができますよ!

PLALA GGGG光

 「PLALA GGGG光(GGGG光オプション)」は、「ぷらら光」および「ドコモ光ぷらら向けISP」にオプションとして追加し、ラグを解消してPing値を抑えた通信が利用できるサービスです。

(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合。2022年6月現在)

 GGGG光オプションは、ぷらら光を契約している方か、ドコモ光を契約し、さらにプロバイダぷららを選択している方が利用できる追加サービスです。ラグ発生の原因となる要素を徹底的に省いた、ゲーミング特化の内容となっています。

 

 現在はキャンペーンにより、オプション利用料金が最大2ヶ月間無料です。ぷらら光やドコモ光を利用中の方、契約を検討している方はぜひこちらにも注目してみてください!

プロゲーマーを目指す人にもおすすめのネット回線5選

ここまでの解説を踏まえて、オンラインゲームのプレイにおすすめなインターネット回線は以下の5つです。

・NURO光
・auひかり
・電力系光回線
・So-net光プラス
・WiMAX

この5つの中でも、ゲームプレイには特にうってつけなのが「NURO光」です。プロゲーマーの方も多く使っており、eスポーツ大会の現場でも採用されている 実績があるので、対応エリア内に住んでいる方ならNURO光を選んでおけば間違いありません。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000046922.html

もしNURO光がエリア外であった場合にはauひかりか電力系光回線を、そのいずれもエリア外ならSo-net光プラスを……という順で検討していくことをおすすめします。そして、自宅の工事ができない環境の方は、工事不要で開通できるモバイル回線のWiMAXを検討してみてください。

以上の5回線について、対応エリアやスペック、料金面などの情報をさらに詳しくご紹介していきます。

NURO光

(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合)

「NURO光」は、回線速度評価サイトにて、47種類の光回線中1位の平均通信速度を誇る回線です。最大通信速度2Gbpsが魅力的で、Ping値も安定して低いためラグが非常に少なく、eスポーツ大会の現場やeスポーツ関連施設などでも採用されています。

さらに「おうち割 光セット」が適用されるため、現在ソフトバンクやワイモバイルのスマホを契約している方ならよりお得に利用できますよ。

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

auひかり

(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合)

「auひかり」は、数値ではNURO光にやや劣るものの、こちらでもオンラインゲームのプレイには不足ない十分な通信速度・Ping値が確保できます。「auスマートバリュー」が適用できるため、現在auのスマホを契約されている方には特におすすめです。

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

電力系光回線

電力系光回線とは、電力会社が提供を行っているインターネット光回線のこと。フレッツ光回線ではない自社所有の回線を提供する独自回線事業者に該当するため、こちらでも快適な通信が可能です。

その他、スマホとのセット割なども他事業者と同様に利用することができますよ。

電力会社が提供しているので、地域ごとにさまざまな事業者が存在します。
・コミュファ光
・BBIQ光
・メガエッグ光
・ピカラ光
今回は、上記の4回線の情報をご紹介します。

【コミュファ光】(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合)

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

【BBIQ光】(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合)

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

【メガエッグ光】(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合)

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

【ピカラ光】(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合)

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

So-net光プラス

(価格はすべて税込・戸建てタイプの場合)

「So-net光プラス」は、フレッツ光の回線があれば転用が可能で、日本全国で契約できます。次世代通信技術「v6プラス」(追加料金なし)を利用することで、混雑する時間帯にも安定した通信が可能です。

オンラインゲームのプレイには支障ない通信速度・Ping値ではあるものの、先述したNURO光やauひかりと違い、独自回線ではない光コラボ事業者となるので、独自回線の事業者が対応エリア外である場合に検討してみてください。

「auスマートバリュー」が適用できるため、現在auのスマホを契約されている方におすすめです。

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

工事不要の高速ネット回線「WiMAX」

(価格はすべて税込)

WiMAXは、光回線と違って開通工事が不要なモバイル回線です。モバイル回線は光回線に比べると通信の品質は落ちてしまい、オンラインゲームのプレイには心もとなくはあるものの、どうしても工事ができないという環境の方にはWiMAXがおすすめです。

WiMAXのルーターには、自宅のコンセントに直接差して使う「ホームルーター」と、気軽に持ち運びができるサイズ感の「モバイルルーター」が存在します。ホームルーターの方がサイズが大きいぶん、内蔵しているアンテナが強力なので電波強度が高く比較的安定した通信が可能です。

オンラインゲームのプレイを想定しているのであれば、必ずホームルーターを選択しましょう。

※回線速度に関する情報は2021年3月14日時点のものです。

ゲームを快適にするために回線速度の上げ方も知っておこう

より速い回線速度を出すには、通信機器がベストに近い動作ができる環境を整えることも大切です。快適にゲームをプレイするため、回線速度を上げるための手段として以下の3つを試してみましょう。

※住宅の環境や回線・通信設備の状況などにより、必ずしも通信速度が上がるというわけではありません。反対に通信速度が落ちたり、不具合が発生したりする可能性も考えられます。よい効果が現れなかった場合にはすぐに元に戻せるように準備を整えたうえで、無理な設定変更は行わないよう注意してください。

接続台数を減らす

ゲームのプレイに限らず、インターネット回線を利用するうえでは無線接続よりも有線接続のほうが確実に速度が速く、かつ安定します。接続作業は業者などに頼む必要はなく、自分で簡単に行えるので、まだ導入していない場合はぜひ試してみてください。

有線接続する

ゲームのプレイに限らず、インターネット回線を利用するうえでは無線接続よりも有線接続のほうが確実に速度が速く、かつ安定します。接続作業は業者などに頼む必要はなく、自分で簡単に行えるので、まだ導入していない場合はぜひ試してみてください。

LANケーブルを適したものに買い替える

 有線接続に必要なLANケーブルには規格があります。古いケーブルでは最新のルーターや接続機器には対応しきれず、速度が出なかったり安定性が低かったりというトラブルが起きやすいです。

 

 オンラインゲームのプレイを想定するなら、LANケーブルの規格にもある程度こだわりましょう。LANケーブルの規格は、名前についている数字が大きいほど新しいものであることを示しています。

LANケーブルの主な規格

 「CAT6A」あるいは「CAT7」、「CAT8」と記載されているものは対応する通信速度が10Gbpsを超えるので、回線やルーターの性能をフルに発揮しそれ以下の規格よりも通信の質が大きく上がることが期待できます。インターネットの速度を少しでも上げるためには、契約する回線だけでなく機器にも注目することが大切です。

通信帯域を変更する

インターネット通信には、通信帯域というものが存在します。細かく分かれている通信帯域ひとつひとつのことをチャンネルと呼び、利用者は任意のチャンネルを選択して通信を行うというシステムです。

自宅で使用している回線・チャンネルが周囲の住宅などと重複していると、電波同士が干渉し通信速度などに影響が出ることがあります。この電波干渉によって十分な通信速度が出ていない場合は、ルーターから通信帯域の変更設定を行うことでスムーズな通信が可能になる場合があるので試してみましょう。

ルーターの位置を変更する

 無線接続の利用時にルーターと接続機器の距離が遠すぎたり、間に障害物があったりすると正常に電波が届かず速度・安定性の低下につながります。ルーターを置く位置を変えて、より接続機器に近く障害物が少ない環境を目指してください。有線接続の場合も、ルーターと機器を近づけてLANケーブルをなるべく短くした方が通信の質を高く保ちやすいです。

 

 無線接続を利用しておりどうしてもルーターの位置が遠くなってしまう場合は、家の中のコンセントに挿し込み、簡単な設定をするだけでWiFiの電波を再発信しより遠くへ届けてくれる中継器を導入するのがおすすめですよ。

ルーターを買い替える

 LANケーブルと同様に、ルーターにも規格があります。古いものでは回線の性能をフルに活かせないことがあるので、速度や安定性に不満を感じるようになったら買い替えを検討しましょう。

ルーターの主な規格

 オンラインゲームのプレイのためには最新の「IEEE 802.11ac」(11ac)あるいは1世代前の「IEEE 802.11n」(11n)のどちらかを選ぶことが必須です。11nでもゲームプレイには支障ないレベルの速度が出ますが、高品質な光回線を契約しており、できる限り速度を出すことを考えるなら11acがよいでしょう。

NTTによる高校eスポーツ発展のための取り組み

ここで、フレッツ光回線を所有するNTTによる高校eスポーツ発展のための取り組みをご紹介します。

2020年2月よりNTTと株式会社サードウェーブが提携し、ゲーミングPC GALLERIA3台と高速通信回線サードウェーブ光のセットを全国の高校へ1年間無償提供する「新eスポーツ部発足支援プログラム」を開始しました。このプログラムは、全国の高等学校および高等専門学校112校が利用しており、現在も拡大しています。

現在高校生で、在籍する高校にeスポーツ部を発足したいと考えている方は、こちらのプログラムを利用することも検討してみてください。

まとめ

 オンラインゲームのプレイに適したインターネット回線の選び方とおすすめの回線事業者、より速い通信速度を出すためのコツをご紹介しました。

 

 結論、オンラインゲームのプレイには、eスポーツ大会の現場でも多く採用されている実績のある「NURO光」がもっともおすすめです!他回線を圧倒する最大通信速度2Gbpsと、安定して低いPing値で、一瞬のタイム差で勝敗が分かれるFPSやTPSのようなタイトルも快適にプレイできますよ。サービス対応エリアはまだ限られていますが、エリア内に住んでいる方はぜひNURO光を検討してみてください。

 

 NURO光のエリア外に住んでいる方は、同じく独自回線を持つauひかりや、基本的に日本全国どこでも利用可能な光コラボ回線に注目しましょう。「GameWith光」や「PLALA GGGG光」など、オンラインゲームのプレイに特化した回線サービスも続々登場しています!

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