解説
2023.06.27
ゲームにおける「リスキル(リスポーンキル)」とは?意味や注意点をわかりやすく解説!
- 解説
FPSやアクションゲームをプレイしていると、リスキルという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
リスキルという言葉を聞いたことはあるけれど、実際にはどのようなことなのかわからない…そのような人に向けて、今回は、ゲームにおけるリスキル(リスポーンキル)について解説します。ぜひ最後まで読んで、ストレスのないゲームライフに役立ててくださいね。
ゲームにおける「リスキル(リスポーンキル)」とは
ゲームにおけるリスキルとは、ゲーム内で復活したプレイヤーをすぐさま再び倒す行為のことです。
FPSやアクションゲームのなかには、プレイしているキャラクターが相手に倒されて行動不能になった場合、特定の復活地点にて復活するゲームがあります。そのようなゲームにおいて、復活地点の近くに待ち伏せ、復活(リスポーン)した途端に倒す(キル)行為のことをリスポーンキル、略してリスキルといいます。
このとき、社会人のなかにはビジネス用語のリスキルと混同した人もいるかもしれませんが、ゲームのリスキルとビジネス用語のリスキルとはまったくの別物です。
ビジネスにおける「リスキル(リスキリング)」とは
ビジネス用語でのリスキルとはリスキリング(reskilling)の略語であり、従業員が新しい資格やスキルを習得する取り組みのことです。
最近は企業における人材育成の重要性も高まってきているため、ビジネス用語のリスキルも何かと耳にする機会が増えてきました。
対して、ゲームのリスキルはリスポーンキル(respawn kill)の略語であり、復活したプレイヤーを即座に再び倒す行為のことです。
同じ「リスキル」でありながら、意味合いはまったく異なるので注意しましょう。
リスキルは喧嘩のもと?行為が抱える問題点
リスキルは相手に行動する隙を与えずに倒す行為なので、やられた側からするとかなりのストレスが溜まります。なかにはリスキルをした(された)ことによりトラブルに巻き込まれた人もいるかもしれません。
ここでは、そんなリスキルが抱える問題点について解説します。
単純に気分が良いものではない
リスキルがなぜ問題なのかといえば、リスキルをされた人は単純に気分が良くないからです。
リスキルされた人は復活した瞬間に再び倒されるため、何が何だかわからないまま行動不能にさせられます。何も反撃することができず、ただただ自身のスコアが下がっていくのを眺めながら時間だけが過ぎていく…当然のことながら楽しいはずがありません。
このように、リスキルをされた側というのは不快にしかならないため、過度なリスキルが原因で喧嘩になることも珍しくありません。
戦略上でもリスクが大きい行動のため否定派が多い
リスキルには戦略上のリスクが大きいため、戦術としても否定的な人も多いです。
FPSなどの対戦ゲームではフィールド上に存在している味方の数には限りがあります。リスキルに向かう味方が増えれば増えるほど、他の陣地が手薄になります。そうなると、一部のプレイヤーがリスキルに出向いた影響で味方の陣地が手薄になり、逆に相手から攻められる危険性が増してしまうのです。
あるいは、リスキルに向かう人と向かわない人とに分かれることで戦力が分散し、どちらも中途半端な状態になってしまうこともあります。
そのため、下手にリスキルを狙うよりも自陣から陣形を崩さず堅実に攻めたいプレイヤーとリスキルしたいプレイヤーとは何かと意見が対立しがちです。
また、リスキルとは敵陣地に深く踏み込んで戦闘することになるため、下手をすると敵に囲まれて返り討ちにあうことも珍しくありません。
圧倒的な力量を見せつけること(煽り行為)に近いためマナー違反と考える人が多い
リスキルとは圧倒的な力量を見せつけることに近いため、マナー違反として考える人もいます。
リスキルというのは相手の復活地点まで侵攻して行われるため、ある程度のスキルや装備がないと不可能です。そのため、たいていはゲームの上級者が初心者を狩る構図となり、人によっては嫌悪感を抱く人もいます。
また、リスキルによって初心者が狩られ続けると新規参入者がゲームをやめていき、結果的にゲーム全体が衰退すると考える人もいます。右も左もわからない初心者を狩り続けることを新参者への洗礼と捉えるか、あるいは単なる煽り行為・いじめと捉えるかは人それぞれであるため、何かとリスキルはプレイヤー間で議論になりやすいのです。
リスキルが発生しやすいゲームジャンル
リスキルはゲームのジャンルによって発生のしやすさに違いがあります。ここでは、リスキルが発生しやすいゲームジャンルについて解説します。
FPS(TPS)
リスキルが最も発生しやすいのは、FPSやTPSといったゲームジャンルです。最近のゲームだとスプラトゥーン、古くからあるゲームだとCall of Dutyシリーズなどが挙げられるでしょう。
いずれのゲームにおいても、リスキルをするためにはそれなりの実力差がないと不可能なため、やはり上級者が初心者を狩る構図になりやすいです。
あと、このようなゲームではマップによってリスキルのしやすさに違いがあります。一般的にリスポーンの間隔が狭いコンパクトなマップはリスキルが発生しやすい傾向があり、リスキルを嫌うプレイヤーからは嫌われています。
サンドボックスゲーム
マインクラフトなどのサンドボックスゲームにもリスキルは存在します。特にマインクラフトにおいては、意図的に敵を狙ってリスキルするトラップタワーという建物を作る文化があります。
トラップタワーでは短時間で経験値やアイテムを効率よく手に入れることができるため、多くのプレイヤーはリスキル狙いのトラップタワーを作ります。特に有名なのは天空トラップタワーと呼ばれるタイプのものです。天空トラップタワーは仕組みがシンプルで作りやすいうえ、自動的に効率よく経験値やアイテムを入手することができます。
このようにサンドボックスゲームのリスキルもFPSとは少し違いますが、多くのプレイヤーにとってなじみ深いものとなっています。
リスキルに関するゲーム用語
リスキルに関するゲーム用語をいくつかご紹介します。ただし、いずれもネガティブな側面が強いため、むやみやたらに使わないよう注意しましょう。
・舐めプ
「舐めたプレイ」の略語であり、相手を小馬鹿にしたり、適当に手を抜いたりしてプレイすることです。CPU戦では問題ないのですが、対人戦闘での舐めプはトラブルに発展する恐れがあります。あるいは、単純にやる気がなくなって適当にプレイしていることを舐めプということもあり、その場合はネガティブな意味合いはありません。また、ゲーム以外のことに対しても適当に作業していることを舐めプということもあります。
・死体蹴り
主に格闘ゲームなどにおいて、戦闘勝利後の自由時間を利用して相手をさらに攻撃する挑発行為のことです。相手に敗北の屈辱を与えることが目的であり、トラブルに発展しやすい危険な行為です。(ゲームシステムによってはゲージを貯める目的もある点に注意してください)また、TPS(FPS)などでは相手を撃ち倒したあと、ひたすら死体を撃ち続ける「死体撃ち」という類似の挑発行為も存在します。
・オーバーキル
相手に対して必要以上の攻撃を加えることです。CPU戦ではオーバーキルは問題になりませんが、対人戦闘であればトラブルに発展しかねません。上記の「死体撃ち」などがまさに悪いオーバーキルの最たる例であり、相手を挑発する行為と捉えられます。ただし、単純に過剰戦力をぶつけることをオーバーキルという場合もあるため、ネガティブな意味合いかどうかは使われている文脈に依存します。
【まとめ】「リスキル」とは何かを知ってストレスのないゲームライフを!
以上、ゲームのリスキルについて解説しました。リスキルの良し悪しは個人によって意見が分かれやすく、中上級者になればなるほど議論する機会が増えてくるものです。
今回の記事でリスキルの概要を理解し、自分なりの答えを見つけ出していただければと思います。リスキルとうまく付き合っていき、ストレスのないゲームライフを送りましょう。
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