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2022.12.31

ゲームのエミュレーターとは? 違法になるラインも解説

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 ゲームにおける「エミュレーター」は、本来特定のゲーム機でのみプレーできるソフトをPCなどのデバイス上で動作させることができるツールです。実機でのプレーにはないメリットも得られる便利なものですが、ゲームの著作権や商標権などの問題と常に隣り合わせのものでもあり、取り扱いは慎重に行う必要があります。

 今回は、ゲームのエミュレーターを使うメリットや、法に触れない範囲で正しく使うための知識について解説します。知らず知らずのうちに違法行為に手を染めてしまうことがないよう、まずはエミュレーターについての知識を身につけた上で使用を検討してください。

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ゲームの「エミュレーター」とは

 ゲームの「エミュレーター」とは、先にも述べた通り、本来は対応するゲーム機でのみ起動・プレーできるソフトをPCなどの他デバイスでも遊べるようにするものです。例えば、NINTENDO64用のタイトルをNintendo Switchでプレーできるようになる「NINTENDO 64 Nintendo Switch Online」は、公式が提供するエミュレーターにあたります。

ゲームエミュレーターがもたらすメリット

 ゲームエミュレーターを使用することで得られる、実機にはないメリットを4つご紹介します。

ゲーム機本体の役目をPCが担うため、本体がなくてもソフトが遊べる

 エミュレーターを使えば、対応するゲーム機が手元にない状態でも専用ソフトをプレーできます。エミュレーターはゲームのROM(データファイル)の動作をPC上で”再現”するものであり、ゲーム機本体のシステムとは本質が異なるため、ゲーム機本体を持っていなくても違法性はありません。

 ただし、法に触れない範囲で遊ぶためには、ゲームソフトは実物を購入し自らROMを抽出する必要がある点に注意してください。

実機では実現できない高解像度でのプレーができる可能性がある

 古いゲーム機の対応ソフトをエミュレーターで起動する場合、実機以上の高解像度でのプレーができる可能性があります。使用するエミュレーターの搭載機能やPCのスペックによっても対応可否は変わりますが、レトロゲームを高解像度で遊びたいと考えている場合には有用な場合があります。

セーブが自由自在でデータもバックアップが簡単

 タイトルにより、マップ中のセーブポイント到達時など特定の状況以外でのセーブができないケースは多くあります。しかし、ゲームエミュレーターの独自機能を使えば、いつどのような状況でもセーブが可能です。

 作成したセーブデータはPC内に保存されるためバックアップも簡単で、データ消失のリスクがほぼありません。セーブデータ周りの自由度の高さも、実機にはないエミュレーターのメリットです。

データの書き換え・チートなど、自由度が高い

 ソフトのデータをPCに移せば、プログラムの書き換えやチートの導入が容易になります。プレーの自由度が高まり、自分のアイデア次第で新たな楽しみ方が生み出せることも魅力のひとつです。

 ただし、内容を書き換えたり、チートを導入したりした状態のデータを他者に共有・販売・配布する行為は違法です。エミュレーターの使用は著作権や商標権などに関する問題と常に隣り合わせになるので、正しく遊ぶためには適切な知識を身につける必要があります。

ゲームエミュレーターは違法?

 ゲームエミュレーターについて詳しく調べ、「エミュレーターは違法」という情報を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。実際のところ、エミュレーターを使用すること自体は違法ではありません。

 しかし、使い方を間違えると違法行為に直結するものであるのは事実です。エミュレーターを使用する上での正しい知識を得て、法に触れない範囲での遊び方を身につけましょう。

ゲームエミュレーターの使用自体は合法

 自分でゲームソフトを購入し、個人的にROMを抽出してエミュレーターで起動・プレーする分には合法であり、罪に問われることはありません。法に触れない範囲でエミュレーターを使用するためには、”自分でソフトの実物を入手し、自らの手でROMを抽出する”という手順を踏むことが重要です。

データの違法入手や売却・配布、コピーガードの解除を伴う起動は違法

 エミュレーターでのプレーのために必要なROMは、自ら実物を購入した上で抽出し用意することが求められます。ネット上に違法にアップロードされているものをダウンロードしたり、他者からデータを譲り受けたりするのは違法です。もちろん、自分でROMのアップロード・配布(売却)を試みる行為も罪に問われます。

 また、ソフトにコピーガードがかけられている場合、それを解除してROMを抽出する行為は不正コピーにあたり、こちらも違法です。近年発売のゲームソフトにはほとんどの場合コピーガードがかけられているため、エミュレーターでのプレーが可能なのは基本的にレトロゲームのみと考えてください。メーカーが禁止している場合はいずれの場合も問題になります。

ゲームエミュレーターを使用する上での判別ポイントと注意点

 ゲームエミュレーターを使用する際には、主にROMの取り扱いの面で法に触れないよう気を配ることが非常に大切です。合法・違法のラインの判別ポイントや注意点について解説します。

ネット上でROMをダウンロードするのは絶対にやめる

 エミュレーターでゲームをプレーするためにはソフト本体のROMが必要ですが、ROMをネット上でダウンロードする行為は著作権法違反です。権利者の申し立てがあった際には罪に問われる上、ファイルのダウンロードとともにコンピューターウイルスに感染する危険性もあるので、絶対に手を出さないでください。

個人使用の範疇は絶対に超えないように意識する

 エミュレーターでのゲームプレーが合法であるのは、あくまでも個人使用の範疇にとどめる場合のみです。ROMをネット上で配布(アップロード)したり、友人と共有したり、他者に売却したりするのは違法行為にあたるため絶対にしないでください。

 また、自身で購入したソフトからROMを抽出した後、ソフト本体を売却・譲渡する行為も違法である点にも注意が必要です。ROM抽出後のソフトは、そのデータファイルを所持している限り本体も手元に置いておくことが求められます。

合法と違法のデータの違いがわからなければそもそも起動しないようにするのが大事

 エミュレーターでゲームをプレーするために必要なデータは、法に触れることがないよう常に気を配って慎重に取り扱う必要があります。自分では合法・違法の判断がつかない場合は、エミュレーターでのプレー自体に手を出さないようにしてください。

近年はコピーガードが基本

 近年発売のゲームはほとんどの場合コピーガードがかけられているため、エミュレーターでのプレーが可能なのは主にレトロゲームです。コピーガードを解除してROMを抽出したり、自分で抽出する以外の手段でROMを入手したりするのは違法行為にあたります。権利者の申し立てがあった際にも罪に問われるため十分注意してください。ROMの取り扱いを中心とした使用上の注意点を踏まえて、法に触れない範囲でエミュレーターでのゲームプレーを楽しみましょう。

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