解説
2022.08.23
ゲームにおける「グリッチ」とは? 意味や注意点をわかりやすく解説!
- 解説
ゲーム内のバグ・不具合をあえて利用し、プレーに生かすテクニックである「グリッチ」。オフラインのゲームでは面白い裏技として話題になることもある一方で、オンラインゲームでは不正行為として扱われたびたび問題になっているものでもあります。今回は、ゲームにおける「グリッチ」の意味や注意点について解説します。プレー中に重大なトラブルに巻き込まれることがないよう、グリッチとの付き合い方の知識を身につけましょう。
ゲームにおける「グリッチ」とは
ゲームにおける「グリッチ」は、ゲーム内で起こる本来意図されていない挙動(バグ・不具合)をあえて利用したテクニック、いわゆる裏技という意味を持っています。特定の手順を踏むことでプレーヤーなら誰でもその挙動を引き起こせる、再現性のあるバグがグリッチに当てはまります。
グリッチの語源
グリッチの語源は、英語の「glitch」(機械の問題、故障、誤作動)です。ゲームに関連する事柄だけを指すものではなく、機械全般のトラブルを意味する言葉として広く使われています。
「バグ」と「グリッチ」の違い
ゲームにおいては、システム上の不具合である「バグ」をあえて利用してゲームを有利に進めるテクニックのことを「グリッチ」と呼びます。示されたルールのとおりにプレーしている最中にたまたまバグや不具合に遭遇したような状況は、一般的にグリッチを使ったとは認識されません。
近年主流となっている対戦型オンラインゲームでは、バグ・不具合を利用したプレーは不正行為として禁止されていることが多いので、グリッチの使用には十分注意してください。
「チート」と「グリッチ」の違い
「グリッチ」は、ゲームの制作元が提供しているソフトデータ内で発生するバグを利用するものであるのに対し、「チート」は外部ツールを用いてソフトデータを改ざんし、正規のプレーでは再現できない挙動を引き起こすものです。
各タイトルの利用規約で禁止されていない限り、グリッチの利用は自己責任を前提としてプレーヤーの判断に委ねられています。一方でチートツールの利用は違法行為にあたるケースが多いほか、故障時にはメーカーによる修理サービスが受けられなくなるなどリスクも大きいため、チートには絶対に手を出さないようにしましょう。
ゲームでグリッチに関する注意点
現在主流なゲーム作品において、そもそもグリッチを使ってもよいのか、使う場合はどんなことに注意すればよいのかを解説します。
オンラインゲームでの利用は不正行為にあたる可能性が高い
オンラインゲームの場合、グリッチは各タイトルの利用規約に違反する不正行為にあたる可能性が高いです。多くのタイトルでは、ゲーム内における運営が意図しないバグ・不具合を利用して試合を有利に進める行為を禁止しています。
利用規約に違反して意図的にグリッチを利用したことが運営によって確認された場合には、アカウントの一時停止や永久凍結(BAN)などの重い処分が下されることがあります。不正行為には絶対に手を出さないでください。
実際のゲームでのグリッチの事例
著名なゲームタイトルにおいて実際に広まっている(いた)グリッチには、以下のようなものがあります。
・鯖落ちグリッチ(Apex Legends)
Apex Legendsにおいて、自分が不利になった際などに意図的にゲームサーバーをダウンさせてRPの減少を防いだり、自分以外のプレーヤーが動けない状態でキルを取ったりする行為です。他プレーヤーがゲームを楽しむ機会を奪い、同時にゲームの公平性を著しく壊すものであるため絶対に利用しないでください。
・XPグリッチ(フォートナイト)
フォートナイトにおいて、レベルアップに必要な経験値であるXPを不正に稼ぐ行為です。放置しているだけで無限にXPを獲得できると謳うものもあります。正規の方法でXPを稼いでレベルを上げようとしているプレーヤーが損をしてしまうものであるため、プレーヤーひとりひとりが節度を守って不正行為に加担しないことが大切です。
オフラインゲームでのグリッチの利用は自己責任で行う
対戦相手が存在しないオフラインゲームの場合は、グリッチを利用しても誰かに迷惑がかかることはないため禁止まではされていないことがほとんどです。
しかし、制作側が意図したものとは異なる方法でゲームを進めていくと、本来得られるはずのプレー体験を著しく損なう可能性があります。「ゲームをクリアした」とは言いがたいほど簡単にエンディングに到達できてしまうこともあるため、一度はグリッチを使わず正攻法でクリアまでの道筋を楽しむことをおすすめします。
また、グリッチを使ったことによってさらなる重大なバグが生じ、正常なプレーが再開できなくなる可能性もあるため、利用はあくまでも自己責任で行ってください。
グリッチは基本的には推奨されないものである一方で、ゲームをとにかく早くクリアすることを目的とする「RTA(リアルタイムアタック)」では、時間短縮の手段としてグリッチが積極的に使われていることが多いです。RTAは通常のプレーとは異なり、より早くゲームを進められる方法を探してクリアタイムを競うことを楽しむものであることが理由です。
グリッチの利用を見かけたら?
オンラインゲームにおいて、自分が偶然グリッチ(再現性のあるバグ・不具合)を見つけたら、その場の状況や手順などの詳細な情報を添えて運営に報告しましょう。また、他のプレーヤーがグリッチを悪用している場面を見つけた際には、規約違反行為を行っているとして運営に通報することをおすすめします。
プレーヤー同士のトラブルを避けるため、相手に直接指摘しに行く・声をかけることはしないでください。迷惑行為を行うプレーヤーへの対処も運営の仕事のひとつなので、そっと通報をして対応を任せることが大切です。
ほとんどの場合、多くの報告を受けたバグ・不具合は運営によって修正され、同時にグリッチも利用不可になります。ただし、利用規約などでグリッチが禁止されていないタイトルの場合はもちろんこの限りではありません。
グリッチを使った例文
「グリッチ」という言葉は、一般的に以下のように使われます。
・「このゲームでグリッチは使用禁止です。」
・「グリッチを使うプレーヤーを通報した。」
・「このゲームのRTAでは面白いグリッチが多くみられる。」
オンラインではフェアプレイを
繰り返しになりますが「グリッチ」は、制作側が本来意図したものではないため、ゲームを正常にプレーできなくなる危険性を持ったものである点には注意が必要です。
また、オンラインゲームにおけるグリッチは、他プレーヤーの正常なプレーを妨害しゲームの公平性を崩すものであるため禁止行為とされていることも多いです。グリッチの使用者にはアカウントの一時停止や永久凍結(BAN)といった重い処分が下されることもあるので、基本的には手を出さないようにしてください。
ゲームの利用規約などによってグリッチが禁止されていないか、どんなリスクがあるのかを事前によく確認し判断しましょう。
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