コラム
2020.09.11
「RAGE ASIA 2020」から見る、RAGEが目指す新しいスタイルのeスポーツ大会とは
- 大会/イベント
国内最大級のeスポーツイベント「RAGE」を運営するCyberZ、エイベックス・エンタテインメント、テレビ朝日は、同イベント初の国際大会として「RAGE ASIA 2020」を2020年8月29日?30日にかけてオンラインにて開催した。これに伴い、2020年8月27日に開催された、三社合同のオンライン説明会では、「RAGE」が目指す新しいスタイルのeスポーツ大会について語られたので、レポートしたい。
「RAGE ASIA 2020」は「RAGE」初となる国際大会で、アジア?1を決定する頂上決戦。ただオンラインで試合をするだけではなく、「V-RAGE」という新しい観戦スタイルを用意しており、今までとはまったく違うeスポーツ大会を提供することで注目を浴びている。なお、アジアに絞ったのは、回線の安定性や時差を考慮した結果だという。
特筆すべきは「V-RAGE」というバーチャル空間。ユーザーはバーチャル空間に降り立ち、「新たな観戦スタイル」を体験できる。完全オンラインでありながら、現実を超える臨場感や迫力を演出しているのだ。
衣料雑貨セレクトショップを全国展開する「BEAMS」が協賛して、オリジナルTシャツを販売。まさにスタジアムの会場にいるような体験も「V-RAGE」で楽しめる。
オンラインという形にはなってしまったものの、企画当初からこだわっていた「国際マッチ」が実現したことはうれしい。この大会をきっかけに、好きなチームや推しの選手を見つけるきっかけになればと大友氏。
坂本氏は国際マッチが実現したことによって、選手のスキルはもちろん演出の質も求められるようになる。より世界に羽ばたけるスター選手の発掘や、将来を担う若者たちに夢を与えられる場を作っていきたいと語った。
また石田氏は、テレビ朝日は地上波でレギュラー番組や特別番組で、「RAGE」はもとより、eスポーツの盛り上げに貢献していきたいと熱意を語りつつ、eスポーツが単なるゲームではなく、「スポーツ」として認知されていけるよう番組を生かしていきたいとも語っていた。
また今後の展望としては、「RAGE ASIA」を「REGE WORLD」に昇華させ、世界的な国際マッチを定期的なコンテンツとして、毎年楽しめる風物詩にしていきたいと大友氏は語る。さらには地上波に限らずネット配信にも力を入れ、より一層eスポーツを世間に浸透させていきたいと、eスポーツのさらなる飛躍に期待できる言葉も聞くことができた。
地上波でeスポーツの大会を目にする機会が増えたとはいえ、放送時間が夜や深夜が多いのが現状だ。今後は朝や夕方のニュース番組で取り上げられるためにも、「RAGE」のような革新的なコンテンツが、よりいっそう活躍してくれることに期待したい。(ライター・井ノ川 結希)
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