解説
2021.06.10
全国のeスポーツを学べる・部活動ができる高校を紹介!【2022年最新版】
- 高校eスポーツ
授業でeスポーツが学べる高校(通信制高校)【2022年時点】
選手としてのピーク年齢は20代~30代と言われているeスポーツ選手(プロゲーマー)ですが、競技人口の拡大に伴って、10代前半から多くのeスポーツ大会に出場して高額賞金を獲得する選手も続々誕生しています。
今ではeスポーツ業界を目指し始めるのは早ければ早いほど有利とも言え、eスポーツ選手養成のための教育や課外活動に力を入れる高校も増えてきているのです。今回は、授業や部活動などの課外活動を通してeスポーツに打ち込める環境が整っている高校をご紹介します。
eスポーツに力を入れている学校には、大きく分けて2つの種類があります。
- 専門科目として、授業の中でeスポーツを学ぶことができる学校
- eスポーツ部やパソコン部など、課外活動の一環としてeスポーツができる環境がある学校
まずは授業の中でeスポーツについて学び、同時に高校卒業資格の取得も目指せる通信制高校を5つご紹介します。
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校は、日本の高校として初めて「eスポーツコース」を開設しました。ゲームのスキルを磨くのはもちろんのこと、語学や心理学などの幅広い分野について学んだり、メンタルトレーニングを行ったりとさまざまな能力を身につけることができます。
※eスポーツコースは大阪・東京・名古屋栄・横浜の一部キャンパスでのみ開講しています。
ヒューマンキャンパス高等学校
ヒューマンキャンパス高等学校では数多くの専門分野学習カリキュラムを取り入れており、eスポーツもそのひとつです。プロゲーマーはもちろん、ゲームアナリストやeスポーツ大会の企画・運営スタッフなど、eスポーツに関するさまざまな職業への道が開けます。
クラーク記念国際高校(eスポーツコース)
スポーツコースの中にeスポーツ専攻を設置しています。第4回全国高校eスポーツ選手権のリーグ・オブ・レジェンド部門において優勝し日本一となった実績があり、その他大会にも積極的に参加して好成績を残している学校です。同校が主催し、生徒が運営スタッフとして参加する「全国中学生eSports選手権」の第2回大会が決定したことでも注目されています。日本全国に51のキャンパスがあり、週5日から月1・2回まで自由な登校・学習スタイルを組むことができる通いやすさから非常に知名度の高い通信制高校です。
北海道芸術高等学校 福岡サテライトキャンパス
https://www.kyokei.ac.jp/campus/fukuoka/
世界で通用するプロゲーマーになるため、ゲームのスキルのほか、プロゲーマーとして重要な英語力・コミュニケーション力などを幅広く学びます。eスポーツだけでなく学業にも力を入れており、大学や専門学校への進学(指定校推薦)も視野に入れての学習が可能です。
※eスポーツコースは福岡サテライトキャンパスでのみ開講しています。
バンタンゲームアカデミー高等部
https://www.vantan-gamehs.com/index.php
ゲーム業界やアニメ・マンガ業界に特化した専攻を設置しており、高校の学習と並行して業界の即戦力となれる人材を育成するための学校です。eスポーツ専攻では「ゲームスキル」と「動画編集技術」の教育に特に力を入れており、eスポーツ大会に出場する選手としてのスキルのほか、ゲーム動画配信によって人気を獲得するための技術もしっかりと身につけることができます。
esports 銀座 school(第一学院高等学校)
https://www.konami.com/ginza/school/
esports 銀座 schoolは、株式会社コナミデジタルエンタテインメントが企画運営している1年制の企業スクールです。通信制高校「第一学院高等学校」との連携により、eスポーツを学びながら高校卒業資格を取得できるシステムが整っています。1年次に高校の学習と並行してesports 銀座 schoolの授業を受け、2・3年次にはプロゲーマーとして活動しながら高校卒業を目指すというルートも実現可能です。
eスポーツに打ち込める高校【2022年時点】
ほかにも授業内容として取り入れてはいないものの、部活動などの課外活動という形でeスポーツに打ち込むことができる高校は多く存在します。2021年8月から12月にかけて開催されている、日本の高校生が対象のeスポーツ大会「第4回全国高校eスポーツ選手権」のリーグ・オブ・レジェンド部門に出場した全国の高校をチェックしましょう。
※「授業でeスポーツが学べる通信制高校【2022年時点】」で紹介した高校を除きます。 ※複数の地域にキャンパスがある広域通信制高校は、校名が複数記載されている場合があります。
北海道
〈全日制〉
- 私立札幌新陽高等学校
- 私立東海大学付属札幌高等学校
- 私立旭川龍谷高等学校
〈通信制〉
- 私立星槎国際高等学校
- 私立飛鳥未来高等学校
〈高等専門学校〉
- 旭川工業高等専門学校
- 釧路工業高等専門学校
- 函館工業高等専門学校
東北
〈全日制〉
- 私立五所川原商業高等学校
- 私立一関修紅高等学校
- 私立仙台城南高等学校
- 秋田県立秋田高等学校
- 私立惺山高等学校
- 山形県立酒田光陵高等学校
- 私立石川高等学校
- 私立弘前東高等学校
- 私立会津北嶺高等学校
〈全日制・通信制〉
- 私立仙台育英学園高等学校
〈高等専修学校〉
- 私立国際アート&デザイン大学校 高等課程
関東
〈全日制〉
- 茨城県立東海高等学校
- 私立水戸啓明高等学校
- 私立明和県央高等学校
- 私立渋谷教育学園幕張高等学校
- 私立工学院大学附属高等学校
- 私立正則学園高等学校
- 東京都立竹台高等学校
- 私立東京実業高等学校
- 東京都立練馬工業高等学校
- 私立朋優学院高等学校
- 私立横浜高等学校
- 神奈川県立横浜栄高等学校
- 神奈川県立茅ヶ崎西浜高等学校
- 私立桐生第一高等学校
- 東京都立町田工業高等学校
- 私立霞ヶ浦高等学校
- 私立国際学院高等学校
- 私立野田鎌田学園横浜高等専修学校
- 私立関西学院千里国際高等部
- 私立麗澤高等学校
〈全日制・定時制〉
- 私立中央大学高等学校
〈通信制〉
- 私立日々輝学園高等学校
- 私立明聖高等学校
- 私立翔洋学園高等学校
- 私立屋久島おおぞら高等学校
- 私立N高等学校
北信越
〈全日制〉
- 私立開志国際高等学校
- 私立新川高等学校
- 私立高岡龍谷高等学校
- 富山県立砺波工業高等学校
- 私立遊学館高等学校
- 私立仁愛女子高等学校
- 私立福井工業大学附属福井工業高等学校
- 長野県松本工業高等学校
〈通信制〉
- 私立開志学園高等学校
東海
〈全日制〉
- 私立浜松学芸高等学校
- 私立飛龍高等学校
- 私立誠恵高等学校
- 私立豊川高等学校
- 私立伊勢学園高等学校
〈全日制・定時制〉
- 静岡県立島田商業高等学校
- 岐阜県立岐阜商業高等学校
〈定時制〉
- 愛知県立城北つばさ高等学校
〈通信制〉
- 私立代々木高等学校
〈高等専修学校〉
- 私立山本学園情報文化専門学校 高等課程
近畿
〈全日制〉
- 和歌山県立星林高等学校
- 私立奈良育英高等学校
- 奈良県立二階堂高等学校
- 滋賀県立八幡工業高等学校
- 私立昇陽高等学校
- 私立阪南大学高等学校
- 私立精華高等学校
- 私立太成学院大学高等学校
- 大阪市立西高等学校
- 私立大阪電気通信大学高等学校
- 神戸市立科学技術高等学校
- 私立市川高等学校
- 京都府立丹後緑風高等学校
- 私立四條畷学園高等学校
- 私立羽衣学園高等学校
〈通信制〉
- 私立屋久島おおぞら高等学校
〈高等専修学校〉
- 私立専修学校クラーク高等学院
- 私立大阪スクールオブミュージック高等専修学校
- 私立専門学校アートカレッジ神戸 高等課程
中国
〈全日制〉
- 私立立正大学淞南高等学校
- 私立岡山県共生高等学校
- 私立呉港高等学校
- 私立呉青山高等学校
- 広島県立高陽高等学校
- 私立如水館高等学校
〈全日制・定時制〉
- 広島県立呉工業高等学校
〈全日制・通信制〉
- 私立聖光高等学校
〈通信制〉
- 私立並木学院高等学校
〈高等専修学校〉
- 私立立修館高等専修学校
四国
〈全日制〉
- 愛媛県立吉田高等学校
- 高知県立城山高等学校
- 愛媛県立今治北高等学校 大三島分校
〈高等専門学校〉
- 国立阿南工業高等専門学校
九州・沖縄
〈全日制〉
- 私立柳川高等学校
- 福岡市立福翔高等学校
- 福岡県立八女工業高等学校
- 福岡県立遠賀高等学校
- 福岡県立朝倉光陽高等学校
- 私立福岡第一高等学校
- 私立佐賀学園高等学校
- 熊本県立熊本西高等学校
- 熊本市立千原台高等学校
- 私立宮崎第一高等学校
- 私立聖心ウルスラ学園高等学校
- 鹿児島県立鹿屋工業高等学校
- 私立大和青藍高等学校
- 私立日本文理大学附属高等学校
- 鹿児島県立加治木工業高等学校
〈全日制・定時制〉
- 宮崎県立宮崎工業高等学校
- 佐賀県立佐賀商業高等学校
〈全日制・通信制〉
- 私立神村学園高等部
〈通信制〉
- 私立こころ未来高等学校
- 私立未来高等学校
- 私立N高等学校
〈定時制〉
- 沖縄県立中部農林高等学校定時制
全日制高校・定時制高校・通信制高校の違い
ところで、「全日制高校」・「定時制高校」・「通信制高校」にはそれぞれどんな違いがあるのかご存知でしょうか?大きく分けて3つある高等学校の形態についても見ていきましょう。
全日制高校
日本にある高校のうち、全日制課程を置いている学校は84.1%となっています。(参考:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)
高校進学者の多くが選択するのが、こちらの全日制高校です。義務教育課程である小学校や中学校と同じように、基本的には月曜日から金曜日の週5日、朝から夕方にかけて授業を行います。
定時制高校
定時制高校は、元々は主に社会人として働きながら高校卒業を目指す方のために、多くの企業が終業する夕方から夜間にかけて授業を行うスタイルの学校でした。全日制高校よりも短い1日4時限の授業を受けて4年間での卒業を目指すコースと、1日5~6時限の授業を受けて3年間での卒業を目指すコースが選べるのが一般的です。
しかし、近年では不登校や身体の事情などで全日制高校に通うことに不安がある生徒が進学するケースが増えたため、朝や昼間にも授業を行う定時制高校も登場しています。基本的に週5日登校するという点は全日制高校と同じですが、自分の生活スタイルや体調に合わせて登校する時間帯や通う年数を選択することができるのが、定時制高校の大きな特徴です。
通信制高校
通信制高校は、インターネットや郵送でのやりとりを利用した通信教育を主として学習を進めていくシステムの高校です。実際に登校をする日数は学校によってさまざまで、全日制・定時制と同様に週5日登校するコースから、基本は自宅学習を行い1年に1度5日間程度の合宿に参加するだけでOKというコースまで存在します。
週1日だけ登校、週3日で午後からだけ、といった自由な時間割の組み方もできるのが特徴です。学校によっては、高校の学習と合わせて専門分野について学べる場合もあります。本記事の「授業でeスポーツが学べる高校【2021年2月時点】」でご紹介した5つの高校は、すべて通信制高校です。
全日制や定時制と違って高校の学習にあてる時間を自由に設定できるので、専門分野の学習も積極的に取り入れられるのが通信制高校の強みです。
まとめ
授業や課外活動としてeスポーツに触れることができる高校についてご紹介しました。eスポーツを授業内容に取り入れている高校はほとんどが通信制高校ですが、部活動などの形であればeスポーツに打ち込める全日制高校・定時制高校も存在します。
近年は高校生対象のeスポーツ大会が増え、多くの大会で優秀な成績をあげている”eスポーツ強豪校”も生まれ始めています。プロを目指してeスポーツに本格的に取り組める高校を探している方は、各大会への参加状況や実績にも注目してみてください。
また、eスポーツ教育に注力している高校であっても、高等学校に通う以上は高校卒業資格をとるための一般的な勉強も欠かせません。eスポーツだけでなく幅広い視野を持って、自分はどのような高校生活を過ごしたいか、高校卒業後はどのような道へ進んでいきたいかを考え、ぴったりな高校を見つけましょう。