解説
2021.10.20
プロゲーマーになるには何をすべき? 目指す方法や仕事内容など解説
- 解説
eスポーツの世界で活躍する職業といえば、国内外で開催される大会に出場して賞金を稼ぐ「プロゲーマー」をまず思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。今回はプロゲーマーという職業について、主な仕事内容やなる方法を解説します。必要なスキルやプロゲーマーに向いている人の特性についても紹介しています。
プロゲーマーの仕事内容
「プロゲーマー」という職業には明確な定義がないものの、一般的にはeスポーツ大会に出場し、賞金などの報酬を得て生計を立てることができていればプロゲーマーを名乗ることができるでしょう。
とはいえ、プロゲーマーの仕事内容は大会に出場することだけではありません。eスポーツ関連のイベントに出演したり、ときには専門学校などで講師としてeスポーツを教えたりと、ゲームに関するさまざまな仕事を請け負っているケースが多いです。
プロゲーマーの転職先
プロゲーマーの実力のピークは20代?30代と言われており、ゲームに必要不可欠な反射神経や動体視力といった能力は加齢によってどうしても衰えていってしまいます。実力のピークを越えて選手活動を引退した元プロゲーマーたちは、eスポーツの実況者・解説者になったり、配信者になったり、裏方にまわってeスポーツ大会の企画運営に携わったりと、選手としての経験を生かせる職業に転職することが多いです。
プロゲーマーになるには
プロゲーマーには資格や免許は存在せず、必ず通わなければならない学校などもありません。現在業界の第一線で活躍している選手にも、独学のみでプロゲーマーとしてのスキルを身につけた人は多くいます。
まだ実績がない状態からプロゲーマーを目指すには、以下のような方法があります。
- ゲームの腕を上げる
- オープン大会から出場する
- チームへ加入する
- スポンサーをつける
- 日本eスポーツ連合が発行するライセンスを取得する
以上の5つのポイントについて、詳しく解説していきます。
ゲームの腕を上げる
プロゲーマーになるためには、まずはなんといっても一般人離れしたゲームのスキルを身につけることが必要です。まずは自分の好きなタイトルをひとつ選んで集中的にプレイし、楽しみながら実力を磨いていきましょう。このとき、将来敵に大会に出場することを視野に入れるのであれば、必ずeスポーツの競技種目として頻繁に大会が開催されているタイトルを選ぶようにしてください。
ゲームの腕を上げる主な方法としては、独学でひたすら練習を積み重ねることと、eスポーツ分野を取り扱う専門学校などに通って学ぶことが挙げられます。中でも専門学校では、純粋なゲームのスキルだけでなく、大会やイベントの企画・運営法やゲーミングチームのマネジメント法など、eスポーツ業界に関する幅広い知識を学ぶことができます。
プロゲーマー以外の職業でもなにかしらの形でeスポーツに関わる仕事がしたいと考えているのであれば、専門学校での学びが将来の幅を広げてくれるはずです!
オープン大会から出場する
eスポーツの大会を大きく分けると、確かな実力のあるプロゲーマーのみが出場できるプロリーグと、誰でもエントリー可能なオープン大会の2種類があります。練習を重ねてある程度自信がついてきたら、得意なタイトルのオープン大会に出場してみましょう。個人で参加した大会で優秀な成績をあげることができれば、プロゲーミングチームからのオファーが来ることもあり得ます。
チームへ加入する
ゲームのジャンルによっては、eスポーツ大会を個人ではなくチームで戦うことになります。どこかのチームに所属していなければそもそも大会に出場できない場合もあるので、自分を受け入れてくれるチームを探しましょう。ただ待つのではなく、実績や長所をまとめたプロフィールなどを作っておくと伝えやすいです。
スポンサーをつける
多数の大会で優秀な成績をあげるなど目立つ活躍ができれば、スポンサーになってくれる企業が現れることもあります。ただし、選手個人にスポンサー企業がつくのはきわめて稀なことです。多くの場合は選手が所属するチーム単位でのスポンサー契約となるため、ゲーミングチームに所属することはスポンサーをつけるためにも重要であると言えます。
日本eスポーツ連合が発行するライセンスを取得する
日本eスポーツ連合(JeSU)では、プロゲーマーを名乗るに足るスキルがあることを認定する「ジャパン・eスポーツ・ライセンス」を発行しています。これは選手がJeSUからの直接オファーを受ける形でのみ発行されるため、このライセンスを取得することができれば、立派なプロゲーマーの一員であると言えるでしょう。
プロゲーマーに向いている人の特徴
続いて、プロゲーマーという職業に向いている人の特徴についても解説していきます。以下で紹介するスキルはもともと持っていれば有利に働きますが、訓練を積むことで磨いていける要素でもありますよ。
判断力が優れている人
eスポーツのどの競技タイトルにも求められるのが、戦況を瞬時に判断して戦略を考える能力です。どの策をとることがより効果的かを即座に判断できる力のある人は、プロゲーマーに向いていると言えます。
忍耐強い人
プロの世界で活躍している選手たちの中には、1日12時間以上もゲームの練習をしているという人が多くいます。ときには長時間椅子に座ってゲームをやり続けることもあるため、厳しい練習にも食らいついていく忍耐力があることが重要です。
コミュニケーション能力がある人
eスポーツの競技の中には、個人ではなくチーム同士で競い合うルールのタイトルも多く存在します。チームメンバー個人のスキルがどれだけ高くても、メンバー間の連携が取れていなければ勝利することはできません。ともにゲームをプレイする人と円滑にコミュニケーションをとるための能力や協調性も、プロゲーマーにとって大切な要素です。
また、SNSやゲームをプレーしている間の言動にも注意する必要があります。プロゲーマーは人に観られる仕事なので、模範となるような人物像が求められます。もちろん、クールだったり、熱血だったりといったタイプはありますが、いずれの場合もゲームそのものや自身を支えてくれるのは“ファン”だということを認識している必要があります。
まとめ
プロゲーマーになるにはどのような方法があるのか、どんな人がプロゲーマーに向いているのかを解説しました。
eスポーツの発展にともなって、プロゲーマーの仕事の幅はますます広がっていく可能性を秘めています。ゲームのスキルを磨くことはもちろん、専門学校などでeスポーツに関する幅広い知識を身につければ、プロゲーマー以外の形でeスポーツに携わっていく将来も開けます。
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