解説
2023.07.21
ゲームにおける「キャリー」とは?意味や使う際の注意点などを解説!
- 解説
「キャリー」は、FPSやTPS、MOBAなどのジャンルで多く使われているゲーム用語のひとつです。英語の「carry」(運ぶ、持っていく)が語源となっており、実力のあるプレーヤーがそうでない味方の分までチームに貢献することを指します。
今回は「キャリー」という用語にフォーカスし、ゲーム中にキャリーとして認められるケースや用語の使い方・文例などを詳しく解説します。
ゲームにおける「キャリー」とは
ゲーム用語としての「キャリー」は、複数人がチームを組んで戦う形式のゲームで、実力があるプレーヤーがそうでない味方プレーヤーの分まで多くのダメージを与えたり、キル数を多くとったりすることを意味します。英語の「carry」(運ぶ、持っていく)が語源です。
チームメンバー間で実力差があるときに生まれがちで、勝利を目指すチームにとってはあまり好ましくない状態です。
キャリーとして認められるケース
ゲーム中に、一般的にキャリーとして認められるケースを大きく2つに分けてご紹介します。ただし、「キャリー」という言葉はゲーマーたちの間で時折使われるスラングのようなもので、明確な定義があるわけではありません。客観的に見てチームがどのような状況なのかに関わらず、当事者間でのみ生まれる主観的な概念という側面もあります。
チーム内で与ダメージやキルなどの貢献度が頭一つ抜けていたケース
チームメンバーのうち、誰か1人の与ダメージやキル数などの貢献度が頭一つ抜けていたり、誰か1人の貢献度だけが極めて低かったりするケースは、貢献度が高いメンバーがそうでないメンバーをキャリーしている状況と言えます。
数字上では記録できないが全員がMVPを送りたくなるファインプレーをたくさんしたケース
与ダメージやキル数といった成績には表れていなくても、他のメンバーたちが「この人のおかげで勝てた」と思うような状況はキャリーに当てはまります。良いアシストをして他メンバーの活躍につなげたり、数字上でのキルを取るチャンスを譲ったりしながらチームを引っ張るケースもあるでしょう。
キャリーを使った例文
「キャリー」という言葉は、主に以下のように使われます。
・「〇〇さんがキャリーしてくれたおかげで勝てた。」
・「キャリーされてしまって申し訳ない。」
・「キャリーされないようにゲームの腕を磨きたい。」
「キャリー」という言葉を使う上での注意点
「キャリー」という言葉自体は決して悪い意味ではありませんが、状況によっては悪口として捉えられる恐れがあります。特にキャリーした側が「キャリーしてあげた」と発言するのは、キャリーされた側の実力不足を責めているように受け取られる場合があるので極力控えましょう。
実力のある仲間をたたえたり、軽く自虐したりするようなニュアンスで「キャリーしてくれた」、「キャリーされてしまった」という風に使うのであれば、あまり問題にはなりません。
キャリーされるケースが頻発している場合、お荷物と思われている可能性がある
初心者のうちは周りのプレイヤーがサポートを買って出てくれることも多いですが、それはキャリーされながらもゲームに慣れて腕を磨こうとする姿勢があってこそ成立するものです。キャリーは常に味方がしてくれるものとは限りません。
特段の事情がないにも関わらずキャリーされるケースが頻発している場合、自分を引っ張ってくれる味方にはお荷物と思われている可能性があります。相手が試合に勝ちたい・成績を上げたいと考えているなら、実力が釣り合っていないプレイヤーとチームを組むのはあまりおすすめできません。
勝ち負けや成績は気にせずにメンバー全員がチームプレーを楽しんでいるなら、例えキャリーされっぱなしの状況であっても問題はありません。しかし、上達したい、強くなりたいという目標を持ってプレーした方がよりゲームを楽しめることもあります。いつかは自分が仲間をキャリーする立場になれるように、楽しみながらも腕を磨くことを意識してみましょう。
キャリーされる側からする側になるためのポイント
キャリーされる側からする側になりたいなら、個人の実力だけでなくチームプレーに必要なサポートスキルも身につける必要があります。チームメンバーを引っ張っていく存在になるために意識したい3つのポイントを解説します。
キャリー頼みでは上達が遅くなる
先述のとおり、味方がキャリーしてくれることを前提にプレーしていてはゲームの腕は上がりません。上達を目指すなら、実力が自分と同程度のプレーヤーを探して一緒にプレーするなどして、操作ミスや敗戦を繰り返しながらも勝利経験を重ねていくことが一番の近道です。
自分よりランクが高い仲間とチームを組むと、対戦することになる敵プレーヤーのランクも格上になることが多いです。自分と実力が釣り合う仲間を見つけるのは、ゲームのマッチングシステムの面でも理にかなっていると言えます。
自分だけでなくチームの動きにも気を配れるようになる
チームを組んで戦うスタイルのゲームでは、個人の実力がずば抜けていても数的不利に陥って負けてしまう場面が多くあります。チームを勝利に導くには、自分が活躍すると同時に味方をサポートすることが必要不可欠です。
味方のアイテムは足りているか、必要な装備が揃っているかなどを気にかけ、戦闘中には各メンバーの動きも把握しながら有効な作戦を提案しましょう。その上でスコア面でもチームに貢献するのはとても難しいことですが、それができれば実力あるプレーヤーの仲間入りと言えます。
テクニックだけでなく精神面でもフォローできるようになる
チームをまとめて引っ張っていく、いわゆるリーダー的な存在を目指すなら、ゲームのテクニックだけでなく精神面でもメンバーを安心させて、楽しくプレーできる環境を作ることを心がけましょう。
キャリーされている側のプレーヤーの多くが、「実力不足で迷惑をかけて申し訳ない」と考えているかもしれません。そんな時も味方に不要なプレッシャーは与えず、リラックスした状態でプレーさせることができれば、仲間の能力を最大限引き出せるかもしれません。
まとめ
キャリーした側が仲間に対して「キャリーしてあげた」と発言すると言われた側は「見下されている」と思いトラブルの発端になることがあります。逆に自分がキャリーされた時に「キャリーしてくれた」・「キャリーされてしまった」と使う方が、角が立たず、相手も不快な気持ちになることはないでしょう。
味方に支えられながらプレーすること自体は、ゲームを始めたばかりの初心者の方なら誰しも通る道です。決して悪いことではありませんが、その環境に甘えることなく、いつかは自分が味方をキャリーする側になれることを目指して、腕を磨いていきましょう。
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