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2023.08.09

FPSをパッド(コントローラー)で遊ぶときのポイントとは?おすすめ商品も紹介

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 FPSタイトルのプレイヤーを見てみると、マウス&キーボード(キーマウ)でプレーをしている方とパッドでプレーをしている方に大きく分かれていることがわかります。マウスとパッドにはそれぞれメリット・デメリットがあり、自分に合っている方を選ぶことが勝率を挙げるコツです。

 今回は、FPSプレイヤーがマウス派とパッド派に分かれている理由から、FPSをパッドで遊ぶメリットと注意点、パッドの購入を検討している方向けのおすすめ製品の情報までをまとめて解説します。

なぜFPSはマウス派とパッド(コントローラー)派で大きく分かれるのか

 PCゲームといえばマウスとキーボードでプレーするもの、というイメージは一体どこからきたのでしょうか。そもそもFPSジャンルのゲームが誕生した初期は、ほとんどのタイトルがPCでしかプレーできず、現在のようにPCに繋げて使えるパッドも少なかったため、必然的に当時のプレイヤーはほぼ全員がマウス派だったのです。

 しかし、TVに繋いで遊ぶ家庭用ゲームハードが普及し、FPSもプレーできるようになってからは、パッドになじみがあるプレイヤーも増えてきました。PCに対応するパッドやゲームハードにマウスを接続できる変換器も登場し、現在のようにマウス派とパッド派の両方が主流になったのです。

 近年のFPSタイトルは、PC版のプレイヤーとPS4などのゲームハード版のプレイヤーが同じ試合でマッチングするクロスプレイに対応するものも多いです。マウス派のプレイヤーとパッド派のプレイヤーが直接対戦する機会が生まれた結果、「マウス(パッド)を使うのは不公平、ずるい」という論争がたびたび起こるようになっています。

 ゲームの規約などによって禁止されていない限り、どの操作方法を採用するかはプレイヤーの自由です。マウスとパッドはどちらも一長一短。FPSではどちらを使っても明らかに不利になるようなことはありません。自分が使いやすいと感じる方を選びましょう。

CS版ではマウスの使用が禁止されていることもある

 PS4など、ゲームハードにマウスを接続するには、コンバーターという変換器を用意する必要があります。ただし一部のFPSタイトルでは、コンシューマー(CS)版でコンバーターの使用を禁止していることがあるので、注意しましょう。

 現状、CS版でマウス使用を禁止している有名タイトルは「Apex Legends」などです。CS版Apexでは各ゲームハード公認のコントローラー以外を使用することは一切認められておらず、発覚した場合はアカウント停止処置などの厳しい処分が下される可能性があります。

 ゲームハードにマウスやキーボードを接続する場合は、使用禁止かどうか、プレーするタイトルの規約を必ず確認するようにしてください。

FPSをパッドで遊ぶメリット

 FPSをパッドで遊ぶメリットを、マウス使用の場合と比較しながら解説します。

直感的にキャラクターを操作できる

 キーボード操作でゲームをプレーするとき、初心者の方はまずどの場面でどのキーを使えばいいのかを覚える必要があります。FPSは多くのタイトルで「W」・「A」・「S」・「D」のキーを使ってキャラクターの移動操作を行いますが、初心者がこの4キーで移動ができることに直感的に気づくのは難しいです。

 パッドには矢印ボタンやスティックがあるため、初心者でも容易にキャラクターを操作できます。ボタン配置もひとつひとつが目立ってわかりやすいデザインなので、パッドのほうが基本的な操作は簡単です。

自分の好きな姿勢で遊ぶことができる

 マウスとキーボードを使う際は、ディスプレイの前にキーボードを置き、そこにまっすぐ向き合って座るため、ある程度決まった姿勢をとる必要があります。
 一方でパッドは両手に持つだけなので、常に自分の好きな姿勢で遊べます。プレー中に体勢を変えやすく、長時間同じ姿勢を取り続けることがつらく感じる人には向いています。

ゲームによってはエイムアシストがある

 パッドの操作はマウスに比べて微調整がしづらいですが、その差を埋めるエイムアシストという機能が設定できるタイトルもあります。アシスト機能によってエイム力に自信がない方がかえってやりやすく感じられるケースもあります。

 本当はエイムアシストを使わずに正確に照準を合わせられるよう練習するのが一番ですが、楽しみながら上達していくためにも使える機能は積極的に活用していきましょう。

PC版とCS版両方で使うことができる

 同じタイトルを複数のプラットフォームで遊ぶとき、PC版でマウスを使っているのにCS版ではパッドに切り替えざるを得ないという場合があります。

 複数の操作方法を切り替えながらプレーしていると、結局どちらの操作方法にも慣れるのに時間がかかります。PC版でもCS版でも同じ操作方法を使えるのはパッドだけの強みです。

FPSをパッドで遊ぶ際の注意点

 FPSをパッドで遊ぶ際の注意点も解説します。マウスで遊ぶときと比較し、どちらが自分に合っているのか検討しましょう。

細かなエイムが難しい

 パッドは、全体的にマウスよりも微調整がしづらいです。特にFPSではその点が顕著に現れ、エイム力に大きな差が出てきます。

 FPSにはパッドだけがエイムアシスト機能を使えるというタイトルが多いです。しかし、マウスに切り替えた時に、アシスト機能がなく、エイムの難易度が上がったように感じられることもあるので、アシストに頼り切ってしまうのもあまり良いことではありません。時間はかかりますが、自分のエイム力を磨く練習も忘れないようにしましょう。

マウス&キーボードに比べて割り振れるボタンが少ないので操作に制限がかかってしまう

 マウスとキーボードを使ってプレーすると、使えるキーの数が非常に多いことに気が付きます。押しやすい位置にあるキーに任意のコマンドを登録することもできるので、素早い操作ができとっさの判断にも対応しやすくなります。しかしパッドはボタンの数が少ないため操作性が制限されてしまいます。

 使うキーの数や、画面の切り替えを行う機会が多いタイトルでは、パッドよりもキーボードの方が素早い操作ができるので有利に働く場合もあります。

カメラ旋回がマウスよりも難しい

 マウスでFPSをプレーするときは、マウスを勢いよく動かせば素早いカメラ旋回ができます。パッドの場合は矢印ボタンやスティックを使うので、どうしても速度に限界が出てくる上に、細かな位置調整も難しいです。

 カメラの旋回速度が遅いという点は、現状ではどうしてもカバーできない短所です。ここにはマウスとパッドとで大きな差があるのが事実です。

パッドで遊ぶのが向いている人

 ここまで解説したパッドのメリット・注意点を踏まえて、パッドでのプレーが向いているのは以下のような人です。

〈FPSをパッドで遊ぶのが向いている人〉
・マウス&キーボードでの操作に不慣れで、ゲームハードのパッドになじみがある人
・プレー中に頻繁に姿勢を変えたい人
・PC版とCS版の両方をプレーする人

 ゲーム中に使うコマンド数やタイトル特有のシステムなど、ゲーム環境でパッド、マウスのどちらが適していかは変わってきます。自分のプレーしているタイトルの情報も踏まえてどちらを使うか決めましょう。

 PCを持っている方なら、マウスとキーボードはすでに手元にあるはず。ゲーム用の製品でなくてもプレーはできるので、まずはマウスとキーボードを使った操作を試し、やりにくいと感じたらパッドの購入を検討し始めるのも良いでしょう。

FPSゲーマーにおすすめのコントローラー2選

 FPSで使うコントローラーパッドの購入を考えている人に、おすすめの製品を2つご紹介します。どんなパッドを使うかは個人の好みによる部分が大きいです。紹介する情報を参考に、ボタン配置やサイズ感、デザインなど、好みに合うものを探してみてください。

【 Logicool G ?F310r】
価格(2023年8月時点):2860円
HP:https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/products/gamepads/f310-gamepad.html

 「 Logicool G ?F310r」は、非常に安価で入手できるコントローラーパッドです。価格を考えても十分な性能を持っており、パッドでFPSをプレーする感覚や魅力を手軽に味わえます。試しにパッドを使ってみたいと考えている方にもおすすめです。

【Victrix Gambit】
価格(2023年8月時点):$99.99(約1万4000円)
HP:https://www.victrixpro.com/jp/showroom/victrix-gambit-dual-core-tournament-controller

 「Victrix Gambit」は、Xboxのオフィシャルライセンスを持ったコントローラーパッド。XboxとPCに対応しており、カスタマイズ可能なボタンと世界最小遅延という点が魅力です。価格は高めですが性能は確かなものなので、長く使える本格派のパッドを購入したい方におすすめです。

【まとめ】パッドにはパッドのメリットがある!自分に合った製品を探そう!

 FPSプレイヤーの間で広く愛用されているパッド(コントローラー)について解説しました。FPSはマウス&キーボードとパッドの二択で、ユーザーの間では常に論争が巻き起こっています。とはいえ、どちらにもメリットとデメリットがあり、どちらを使えば有利という簡単な話でもありません。

 パッド製品にもそれぞれに仕様の違いや特徴があります。自分の好みに合う使いやすい製品を探し、FPSのプレーをより充実させましょう。

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