インタビュー

2023.05.28

ゲーマー世代が“親”になり時代は変わった!「DreamHack Japan 2023」【参加者インタビュー】

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 2023年5月13日・14日の2日間にわたって幕張メッセにて開催された「DreamHack Japan」は、人気インフルエンサーやアイドルのeスポーツ対決、音楽ライブ、一般参加可能なeスポーツ大会、自分のデバイスを持ち寄っての交流会など、まさに“誰”でも楽しめるイベントです。

 そこで今回は、誰でも(親でも子どもでも)楽しめるということをテーマに、世代を超えて楽しんでいたゲーマー親子に取材をしてみました。

親子でDreamHack Japan 2023に来場した参加者

「DreamHack Japan 2023」 とは

 「DreamHack Japan」とは、2023年5月13日・14日の2日間にわたって幕張メッセにて開催された複合型イベントです。

イベントホールでは豪華なイベントが目白押し


 DreamHackとはスウェーデンで1994年にスタートした交流イベントであり、当初はBYOC(後述)を中心としたゲームイベントでした。世界的なeスポーツの盛り上がりとともに内容はアップデートされ、現在ではさまざまなエンタメを取り込んだ、年間35万人以上の動員実績をもつイベントです。

 満を持して、日本初上陸となった「DreamHack Japan」は、ソニー・ミュージックエンタテインメント、DreamHack、ESL FACEIT Group、STARBASEで構成される実行委員会により運営され、2日間にわたって、幕張メッセの9・10・11ホールとイベントホールで行われました。

 BYOCとは、「Bring Your Own Computer / 自分のPCを持って集まろう」の略であり、PCやゲーム機を自分たちで会場に持ち寄り、1人1人が自由なスタイルでゲームに没頭する楽しみ方です。

現地で遊んでいた親子にインタビュー

 会場に遊びに来ていたお客さんにインタビューしました。親子で仲睦まじくプレーされているところをお邪魔させていただきました。

普段から一緒にゲーム

──本日はどなたの提案でイベントに来られたのでしょうか。

 家族で計画しました。「DreamHackが日本に来る」という情報を知って、みんなで行ってみたら楽しそうだと思っていました。

 今日はいとこの家族同士で来ているのですが、普段は東京と福岡で離れているので、今日の為に計画していました。

──皆さんそれぞれ自分のデバイスを持ってきているのでしょうか。

 そうですね。この子は夫のPCを持ってきてまして、あとはニンテンドースイッチを持ってきました。

──今回のイベントのように、今まで自分のパソコンやゲーム機を持ち寄って遊んだことはありますか。

 私たちは今回が初めてでしたが、福岡からきた子たちは何度かこういったイベントに参加したことがあるようでした。

──初めて参加されてみて、いかがでしょうか。

 楽しいですね!みんなで集まってやるっていう感じとか、雰囲気とか。

 自宅で遊ぶとそのゲームだけの楽しさになっちゃうけど、やっぱりこう話しながらできるとより楽しくなります。会場の開放感とか、周りにいろんな人がいる中でプレーするのはいつもと違う気分でゲームができますね。

お母さんは歴20年のガチゲーマー


──いま息子さんがプレーしてるゲームはフォールガイズですね。先ほどお母さまがキーボードを操作、息子さんがマウスを操作して、親子で二人羽織のようにプレーされていましたが、ご自宅でもこういった遊び方をされているのでしょうか。

 はい!そうですね!


──今日は何を目当てに来られたのでしょうか。

 私がさっきまでストリートファイターの大会に出ていました。今は息子とフリープレーのエリアで遊んでいます。


──こうして息子さんと一緒に好きなゲームのイベントに遊びに来きた感想を教えてください。

 こういうイベントに来るのは初めてだったので、すごく楽しかったです。

 私がずっとやってきた(格ゲーのような)ガチ目のゲームもあれば、子どもたちが気軽に遊べるようなゲームも用意されているので、とてもありがたいです。

──ちなみにお母さまのお話しぶりから、かなり“ガチ”な雰囲気を感じますが、ストリートファイターのプレー歴はどれくらいでしょうか?

 だいたい20年ぐらいです。


──ベテランゲーマーですね! 親子同士で共通の趣味を持つと話も弾みそうです。タイトルごとに趣向は異なりますが、ゲームは共通する部分もあるので楽しそうです。

 そうですね。(ゲームは)私にとっても大切な趣味なので、共通の趣味で息子と楽しめるのは嬉しいですね!

家族全員がゲーマーでDreamHackを待ち望んでいた


──こちらのPC等は自宅から持って来られたのでしょうか。

 持って来ました! いつもはデスクトップPCでゲームをしているのですが、福岡から来たので今回はノートPCをもってきました。

──普段はお母さまもゲームをされるんですか。

 やってます。私の姉妹の家族も含めて、一緒にみんなでやってます。

──家族全員ゲーマーなんですね。こういったイベントは今まで来られたことはありますか。

 あります! この子のお父さんがイタリア人なんですけど、ヨーロッパでは子どもの頃から(こういったLANパーティというものが)身近にあったらしいんですよ。

 なのでずっと「LANパーティーというのがある」と聞いてて、すごい行きたいなと思っていました。今回も「ついに日本にDreamHackが来た!」ってことですぐに申し込みました。

──自分の機材を持ち寄って遊ぶことにはどのような魅力があるのでしょうか。

 なんだろう。周囲の人たちを見るのも楽しいですし、特別感があります。なんかスペシャルな日みたいな。

 自分の愛着のある機材で遊べる、自分のいつものPCといつものキーボードで遊べる、というのが魅力だと思います。

 息子のゲーミングPCも好きな選手のサインが書かれているので、お気に入りの機材なんです。やっぱり後々は自作のやつを持ってきて、それを見せたいっていうのも出てくるかなと思います。

「この2日だけ“親子”は“親友”になる」


 今回は、ゲーマー親子の方々を中心に、会場に遊びに来ていたお客さんにインタビューしました。

 長らくゲームというのは、親子間の価値観のズレに繋がり、トラブルの原因になりえるコンテンツの1つでした。しかし、子どもの頃からゲームで遊んでいた世代が親になったことで、その時代は終わりつつあるのかもしれません。

 会場では「ゲームという同じ価値観を通じて、親と子が同じ体験を共有する」という、今まで馴染みのなかった世界が広がっていました。

 保護者はゲームで童心に返り、子どもはゲームを通じて大人と同じ土俵に立つ。その瞬間だけ、2人の姿は“親子”という関係性ではなく、何十年も一緒にゲームで遊んできた“親友”にも見えました。

 では皆さん、次回のDreamHack Japanでお会いしましょう!
(eスポーツジャーナリスト・小川)

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■外部リンク

DreamHack Japan
https://www.dreamhackjapan.com/

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