解説
2023.03.21
ゲームにおける「クロスプラットフォーム」とは? 概要や主なタイトルを紹介!
- 解説
近年リリースされるオンラインゲームの多くは、「クロスプラットフォーム」と呼ばれる形態をとっています。PCやPlayStaion、Nintendo Switchなどのさまざまなプラットフォーム向けに同内容のゲームを提供し、異なるデバイス同士でも一緒にオンラインプレーができるというものです。
今回は、「クロスプラットフォーム」に関する基礎知識と、現在大きな話題を集めているクロスプラットフォーム対応タイトルについて解説します。気になるタイトルを見つけたら、ぜひ手持ちのデバイスでプレーしてみてください。
ゲームにおける「クロスプラットフォーム(対応)」とは
ゲームにおける「クロスプラットフォーム(クロスプラットフォーム対応)」は、あるタイトルがさまざまなプラットフォームでプレーでき、異なるプラットフォーム同士でのオンラインプレーも可能であるものであることを示す言葉です。
PC版、PS4/5版、Switch版といったように複数のプラットフォーム向けに同内容のソフトが提供されていて、環境が異なるプレーヤー同士でも一緒にゲームをプレーできます。
なお、複数のプラットフォーム向けに提供されているものの、他プレーヤーとの通信を行わないソロプレー専用のタイトルである場合や、異なるプラットフォーム同士でのオンラインプレーには対応していない場合はクロスプラットフォームとは呼ばれません。
クロスプラットフォーム対応のタイトルが増えている理由
近年のオンラインゲームは、開発段階でクロスプラットフォームへの対応を明言し、各プラットフォーム向けに同時リリースされるケースが増えています。最初に明言しない場合でも、あとから複数プラットフォームにリリースするケースは散見されます。インターネット環境が一般家庭に広く普及してオンラインゲームのプレー人口が増えたことが背景にあり、今後の市場規模拡大に伴ってクロスプラットフォーム対応タイトルはさらにメジャーな存在になることが予測されます。
クロスプラットフォーム対応タイトルの魅力
クロスプラットフォーム対応タイトルの魅力は、多数かつ幅広い層のプレーヤーが集まるためマッチングがしやすいこと、多様性に富んだコミュニティが広がることなどです。
日頃から人口が少ないプラットフォームでプレーしているユーザーにとっては、マッチング時間が短く済むのは大きなメリットと言えるでしょう。ひとつのゲームを通じて年齢・性別・職業などを問わず世界中のプレーヤーとの交流を楽しめることも、クロスプラットフォームならではの醍醐味です。
クロスプラットフォーム対応タイトルの注意点
クロスプラットフォーム対応タイトルをプレーする上での注意点は、各プレーヤーのハードに依存した有利不利が生じる可能性があることです。ハイスペックなPCや次世代ハードでのプレーに比べ、ミドルスペック以下のPCや旧世代ハードでのプレーは動作がやや重くなることが珍しくありません。
デバイス由来の格差を感じる場合は、ゲーム内設定で同プラットフォームのユーザーとのみマッチングするよう変更できるのが一般的ですが、クロスプラットフォームならではの魅力は削がれてしまうのが難点です。
クロスプラットフォームに対応した代表的なタイトル
クロスプラットフォームに対応しており、日本国内でも知名度の高いオンラインゲームを6つご紹介します。
フォートナイト
【ジャンル】
TPS
【対応プラットフォーム】
・WindowsOS
・MacOS
・PS4
・PS5
・Xbox One
・Xbox Series X/S
・Nintendo Switch
・AndroidOS
・iOS(条件アリ)
『フォートナイト』は、クラフト(建築)の要素を持ったTPSゲームです。最大100人のプレーヤーがフィールドに降り立ち、最後の1人(1チーム)を目指して戦います。eスポーツとして世界トップクラスの人気を誇り、億単位の超高額賞金をかけた大会が世界各地で開催されています。
エーペックスレジェンズ(Apex Legends)
【ジャンル】
FPS
【対応プラットフォーム】
・WindowsOS
・PS4
・PS5
・Xbox One
・Xbox Series X/S
・Nintendo Switch
『エーペックスレジェンズ(Apex Legends)』は、『タイタンフォールシリーズ』の舞台であるSF世界で、それぞれ独自の特殊能力を持ったキャラクターたちが最後の生き残りを目指すFPSゲームです。フォートナイトと並び、eスポーツとしての絶大な人気を誇っています。
オーバーウォッチ2
【ジャンル】
アクションシューティング
【対応プラットフォーム】
・Windows10
・PS4
・PS5
・Xbox One
・Xbox Series X/S
・Nintendo Switch
『オーバーウォッチ2』は、近未来の世界を舞台にプレーヤーたちが5対5のチーム戦を繰り広げるチームアクション・シューティングゲームです。それぞれタンク・ダメージ・サポートのロール(役割)を持つキャラクターを操作し、チームメイトと綿密な連携をとりながら勝利を目指します。
フォールガイズ
【ジャンル】
パーティーアクション
【対応プラットフォーム】
・WindowsOS
・PS4
・PS5
・Xbox One
・Xbox Series X/S
・Nintendo Switch
『フォールガイズ』は、ポップでかわいらしいデザインが特徴的なパーティー・アクションゲームです。障害物レースや鬼ごっこなどさまざまなルールのミニゲームを複数回行い、最後まで生き残った1人(1チーム)が勝利します。
アモングアス(アマングアス、Among Us)
【ジャンル】
ソーシャルディダクション
【対応プラットフォーム】
・WindowsOS
・PS4
・PS5
・Xbox One
・Xbox Series X/S
・Nintendo Switch
・AndroidOS
・iOS
『アモングアス(Among Us)』は、宇宙船の乗組員(クルー)であるメンバーの中から裏切り者の「インポスター」を見つけ出すソーシャル・ディダクションゲームです。いわゆる人狼ゲームのような形式で、クルーはインポスター全員の追放を、インポスターは乗組員全員を殺すことを目指します。
マインクラフト
【ジャンル】
サンドボックス
【対応プラットフォーム】
・WindowsOS
・MacOS
・Linux
・PS4
・PS5
・Xbox One
・Xbox Series X/S
・Nintendo Switch
・AndroidOS
・iOS
・iPadOS
・Fire OS
『マインクラフト』は、ランダムで生成されるワールドを探索し、その中で入手した多種多様な素材のブロックによる建築を行うサンドボックスゲームです。ゾンビをはじめとする敵キャラクターと戦いながらのサバイバルを楽しんだり、無限に広がるワールドの探索に勤しんだり、壮大な建築物を創り上げたりと、非常に幅広い遊び方ができます。
【補足】アプリケーション開発におけるクロスプラットフォームとは
「クロスプラットフォーム」はゲームに限らず、スマホやPC向けのアプリケーション開発の場でもよく使われる言葉です。”異なるプラットフォーム上で同じソフトウェアを動かせるプログラム”を指すもので、現代の私たちの生活において非常に身近な存在になっています。
デバイスは自由
近年のゲーム業界においてメジャーな存在になっている「クロスプラットフォーム」は、デバイスに縛られることなく、多くの人が同じゲームをともに楽しめるというこれまでにない魅力を持っています。ぜひ好みのタイトルを見つけて、ゲームを通じた新たな交流を楽しんでください。
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