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2020.08.24
イベントの裏側が見える! NTTの新eスポーツ施設、内覧会レポート
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NTTe-Sportsは、8月11日にオープンするeスポーツ交流施設「eXeField Akiba(エグゼフィールド アキバ)」の内覧会を媒体向けに開催した。8月7日、施設の企画を担当した影澤潤一副社長は、「面白いことをみんなでやりたい人をサポートしていきたい」と語った。
同施設では、「ICT×eスポーツ」を通じて、新たな体験やつながりの創出、新しい文化や社会の創造、地域社会と経済への貢献を目指す。施設内に充実した配信機材やIPプロダクション、最先端のICTなどをそろえ、イベントやセミナー、懇親会、新製品の展示など、柔軟な使い方を想定している。
内覧会レポート!
入り口のカウンターでは、新型コロナ対策として検温や手指消毒を実施している。新しい生活様式に沿った仕様だ。施設内のカメラと連動した、NTT自前の混雑検知システムなども導入しており、混雑すると入店を規制する場合もあるという。
少し奥に進むと、最先端のICT機材とeスポーツのコラボレーションコーナーに入る。一番手前にあるのは、富士フイルムのカメラだ。ピースサインで映ると自動で写真を撮影し、すぐにチェキを出す。イベントに合わせてロゴを印刷することも可能で、ネームプレートに挿入する使い方も想定できる。その奥にはゲーム中の脳波を検知するシステムがある。このほか、ゲームの戦況を可視化するシステムなど、最新のICTをeスポーツと組み合わせると何が起きるのかを検証する、実験的なコーナーになっている。
入り口から入って右手には、サーバーラックが設置されている。影澤副社長は「eスポーツの裏側を見せるために、全てオープンにしている。機材やシステム、スタッフなど一式を見えるようにすることで、eスポーツに必要なものをわかりやすくした」と狙いを語る。その言葉の通り、配信卓も機材やケーブルなどが見やすいように配置されていた。
奥のイベントスペースにはカフェカウンターがある。「銀座スエヒロ」が提供するバーガーやポテト、コーヒーなど豊富なメニューを取りそろえ、イベントとのコラボ商品にも柔軟に対応するという。カウンターの脇には自動ラテアート機が設置されており、読み込んだ画像をラテアートで再現する。イベントのロゴを読み込ませれば、気分を盛り上げてくれそうだ。
最も目立つのは、最奥に設置されている300インチ超えの大型スクリーンだろう。高精細な映像を映し出すことが可能で、小さい文字がつぶれてしまったりすることもない。「ぷよぷよ」を映し出せば、こぶしより大きい“ぷよ”が奇麗に映し出されている。アクションゲームなら、迫力に圧倒されそうだ。プレーヤーの顔や戦況を映し出すツールなど、映し出す要素は自由にカスタマイズすることができる。
興味深いのは、施設に導入されている机。二等辺三角形になっており、見たことがないタイプだ。影澤副社長は、「この施設のために考案した。三角形は思ったよりも組み合わせが自由で、コードを床に垂らせるように角を取っている。需要があれば販売も考えている」と説明する。1台でもディスプレイを設置してゲームを快適にプレーできるが、組み合わせると配信卓にもなる。限られたスペースを有効活用するにはピッタリだ。
eXeField Akibaは、ゲーミングカフェやイベントスペースとしてだけでなく、ショールームのような役割も持っている。別の場所で同じような施設を再現したい、という要望に応えることができるほか、eスポーツを1から説明するにもうってつけだ。コンサルティングの一環で、モデルとして施設を活用することも考慮。遠隔地からでも施設を見学できるよう、VRコンテンツも用意した。
8月10日には、12時からオープニングイベントを開催する。ウイニングイレブンを使ったエキシビジョンマッチを実施する予定。ライブ配信も実施する。施設は秋葉原駅から徒歩3分ほどのUDX 4階奥にあるので、近くに来た際は立ち寄ってみてはいかがだろうか。何か新しい発見があるはずだ。(BCN・南雲 亮平)