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2025.05.13

静かなネカフェでアクセル全開! 本格レーシングSIM体験でわかったプロ選手の“すごさ”

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 2月に開幕した日本eモータースポーツ機構(JeMO)主催のJAF公認レーシングeスポーツリーグ「UNIZONE」が6月14日に第3戦を迎える。チャンピオン経験のあるリアルレーサーも参加しているうえ、全5ラウンドの折り返しとなり、注目の試合だ。普通に観戦するだけでも楽しめるが、さらなる感動を味わうためにもおすすめしたいのが、競技タイトル「iRacing」を実際にプレイしてみること。試合に近い環境で体験してみれば、選手たちのすごさが身に染みてわかるはずだ。

JIQOO RACINGの写真
自遊空間高田馬場店内にあるSim Racing専用エリア
「JIQOO RACING」


 高田馬場にあるコミック&インターネットカフェ「自遊空間」は1月、SIMレーシングコーナー「JIQOO RACING(ジクーレーシング)」をオープンした。場所は、入り口から入って右に進んだ突きあたり。最先端のレーシングシミュレーターを4台設置しており、リアルなドライブを体験できる。利用可能時間は9時から21時。予約も1時間利用から可能だ。

 iRacingは、車両やサーキットを精密に再現しているほか、リアルな物理エンジン、詳細なセットアップオプションなどが特徴。実際のモータースポーツに近い体験ができるため、リアルドライバーからも親しまれている。

JIQOO RACINGの写真
本格的な設備が整っている


 JIQOO RACINGの誕生は、自遊空間を運営するランシステムが小出峻選手のスポンサーになったことがきっかけ。小出選手は、2022年にFIA-F4シリーズチャンピオン、24年にSUPER FORMULA LIGHTSシリーズチャンピオンと大活躍中のレーシングドライバー。eスポーツチームの名古屋OJAにもeモータースポーツの選手として所属している。ランシステムは、このeモータースポーツのなかでもリアルレーサーと親和性のある「iRacing」を小出選手と一緒に盛り上げるためにJIQOO RACINGを設置した。

 「JIQOO RACING」のシステム構成は以下の通り。

ステアリング:ASETEK Formula Wheel
ペダル:Heusinkveld Sim Pedals Sprint 3 ペダル KMRオリジナル ペダルスライダーセット
フレーム:KMR SIM-FRAMEアルティメットエディション ブラック(一部特別改造)
ハンドル:ASETEK Invicta ダイレクトドライブ ホイールベース
ディスプレイ:MSIウルトラワイド湾曲ゲーミングモニターMAG 342CQR E2 34インチ/UWQHD/VAパネル/180Hz

【自遊空間PC構成】
CPU:Intel Core i5 14600
OS:Windows 11 Pro
メモリー:32GB、DDR5
グラフィックス:GeForce RTX 4070

JIQOO RACINGの写真
待機用のベンチなども設置されている


 幼い頃から家族の中ではマリオカートが得意な方だった筆者も「大丈夫だろう」と軽い気持ちで実際に体験してみた。ところが、マリオカートの感覚で運転しようとしたら全く通用しない。そこで、実際の車を運転するイメージで挑んでみるとスムーズにコースを走れるようになった。ただ、あまりにリアルに乗用車の運転をトレースしすぎたせいでアクセルを踏み込めず、ギアが1のままコースを半分以上走ってしまった。

 その後はスタッフのアドバイスで無事に140km/h以上を出すことができたが、直線で気持ちよくスピードを出しすぎたためにカーブを曲がり切れずクラッシュ。その後も砂利をかんだり、タイヤの温度が低いためにスリップしたりと、リアルな問題に悩まされながらも、最後は楽しく一周することができた。普段はスピードが苦手の筆者も、高性能なシミュレーターだからこそ乗用車では出せない速度を体験できたことに加え、本格的な設備が実現するリアルなドライビングを体験できたことに心が躍った。

JIQOO RACINGの写真
本格的な設備でリアリティのあるレースを楽しめる


 1周するだけでも大変だった経験から、選手たちがいかに高い技術を持っているのかもよく分かった。筆者のように初めてiRacingをプレイした際はもちろん、ある程度習熟してきてからもUNIZONEの選手たちがいかにすごいのかよくわかるはずだ。JIQOO RACINGの充実した環境だからこそ伝わってくるiRacing自体のリアリティも、大会の楽しさをより引き立てるだろう。

 また、初心者の筆者が無事に一周できたのは、店内で流れているガイド動画や、先述の通りスタッフのサポートのおかげ。今回のように、初心者が利用する場合はある程度慣れるまで可能な限りスタッフがサポートするというので安心だ。

 料金は、入会金が370円で、一般利用が30分1650円。アプリ会員登録なら入会金が無料になる。希望者にはレンタルグローブを300円、レンタルシューズを500円で貸し出している。

JIQOO RACINGの写真
お得なキャンペーンを展開している


 さらに、学生であれば二人で行くと一人が無料になる「学生限定サービス」を実施。代表者が学生証を提示したうえで、利用者全員が入会すれば利用することができる。

 このほか、お得な月額プランも用意。1回につき1時間、月5回まで利用可能な1万円のライトプランが期間限定で7000円に。1回1時間で月に何回でも利用できるスタンダードプランは通常5万円のところ期間限定で3万円に。月に何回でも、何時間でも利用可能なプレミアムプランは通常8万円のところ5万円と特価になっている。事前予約は可能だが、通常利用のユーザーが優先で、満席時は待つ場合がある。

自遊空間高田馬場店の写真
自遊空間高田馬場店


 まずは体験してみたいという人には毎週水曜日15~21時まで開催している無料体験会がおすすめ。ホームページのエントリーフォームから申し込むことができる。少し慣れてきた人向けには、参加無料で優勝賞金1万円のエンジョイレースイベントも用意。より実力がついたと感じたら、腕試しにマンスリータイムアタックに挑戦するのもいいだろう。優勝者には豪華景品もあるので、当面の目標になりそうだ。

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外部リンク

JIQOO RACING(自遊空間高田馬場店)
https://jiqoo.jp/JiqooRacing/

UNIZONE
https://unizone-emotorsport.com/

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