大会レポート
2020.10.09
STAGE:0『クラッシュ・ロワイヤル』部門、強豪破った三田国際学園
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2020年9月19?22日に開催された高校生向けeスポーツイベント「STAGE:0」。今回は最終日に開催された『クラッシュ・ロワイヤル』部門をレポートする。(ライター・岡安 学)
『クラッシュ・ロワイヤル』部門は、北海道、東北、関東、中部、関西、中国、九州・沖縄の7ブロックの予選を勝ち抜いた8チーム(関東のみ2チーム選出)によるトーナメント戦で行われる。1チーム3人構成で、3対3の星取戦で行われ、先に2勝した方が勝ち抜けとなる。
エントリー総数563校、625チームが参加し、決勝トーナメントに進出したのは、広島大付属、N高校、東北学院、北広島、開成、三田国際学園、かわち野、四日市中央工業の8チームとなった。『Fortnite』部門、『League of Legends』部門で優勝したN高校も入っており、3部門制覇が注目の的となった。
また、昨年の『クラッシュ・ロワイヤル』部門では渋谷教育学園渋谷高校が優勝したように、進学校の活躍が目立つのがこの部門。今年も開成高校が残っており、優勝候補の一角として存在感を示していた。
その開成高校だが、1回戦の相手は三田国際学園。実は開成高校からは2チームエントリーしており、そのうちの1チームは関東予選で三田国際学園に敗れている。つまり三田国際学園にとって2度目の開成高校との対戦となり、開成高校は仲間のリベンジを直接対決で果たせる組み合わせとなった。
結果は三田国際学園が見事、開成高校を撃破。その勢いに乗って決勝まで進出する。対する決勝の相手はN高校。3冠制覇まであと一歩と迫っていた。
決勝戦はN高校のエースすずか選手が中堅、三田国際学園のエースEntrance選手が先鋒とエースの直接対決が回避された。順当通りであれば、3本目の大将戦での決着と思われたが、三田国際学園のかんな選手が見事にすずか選手を打ち破り、優勝を果たした。
試合では、1本目をかんな選手が取り優勝に王手をかけると、2本目はすずか選手の防衛力が光り、タイブレークの末勝利する。3本目はかんな選手がクロスボウデッキを使用。得意デッキのひとつだったが隠し球としてSTAGE:0の予選から封印していたデッキだ。この作戦が功を奏したのか、すずか選手のわずかな隙をつき、クロスボウの大ダメージが決め手となった。
試合後の優勝者インタビュー!
??優勝した感想をお聞かせください。
Entrance選手:嬉しいですけど、信じられないという気持ちでいっぱいです。はしゃげてないですね。
かんな選手:チームの優勝と共に、個人戦の全勝を目指していたので、目標が達成できて嬉しいです。
SHANA選手:決勝戦では自分に回って欲しくないと言う気持ちがありましたし、自分が決め手優勝したかったと言う気持ちもありました。
??今回の大会を振り返っていかがでしょうか。
Entrance選手:昨年の大会も出ていましたが、負けてしまい悔しかった。昨年は大会に向けての練習をあまりしていなかったんですけど、今年はかなり練習しました。その練習の成果が出て、報われた感じです。
かんな選手:僕とEntrance選手のふたりで昨年出場し、今年は新メンバーを入れて再挑戦しました。三者三様のデッキを使うチームだったので、昨年より幅ができた感じです。
SHANA選手:今年からの参加ですが、メンバーふたりがかなりうまかったのでついていくので精一杯でした。
??対戦相手で印象に残ったチームはありましたでしょうか。
Entrance選手:決勝戦の相手のN高校は、本当にうまかったですね。N高校はここまで自分たちが勝ち上がれると思っていなかったので、対策もしていませんでした。あとは、開成高校ですね。関東ブロックで開成高校を倒して全国出場を決めたのですが、全国大会の1回戦でもまた開成高校に当たったのは感慨深いですね。その開成高校との試合はほぼ完封勝利となったことも印象的でした。
??かんな選手は準決勝までずっと3番手を務め、決勝戦では2番手となりました。結果的にもっともプレッシャーがかかる位置でしたが、いかがでしたでしょうか。
かんな選手:予選1回戦から毎回3番手としてやってきて、試合に出たい気持ちと、そこまでに決めて欲しいと言う気持ちはずっとありました。回ってきた時はもう後がないので、重い立場であることは感じています。最後はストレートで決めて勝ちたかったのと相手の読みを外す意味もありで、2番手で出ましたが、Entrance選手がちゃんと勝ちをとってくれたのでこの作戦が綺麗に決まりました。
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