大会レポート

2025.07.03

プレイングが変わる一言をプロがくれた!なるお&板ザンのコーチング体験インタビュー

記事をシェア
エックス
フェイスブック
ライン

 6月22日(日)、エディオン横浜西口本店6F「オクタゴン」で「ストリートファイター6 特別コーチング・組み手イベント by DFM」が開催されました。目玉となったのはDetonatioN FocusMe(DFM)所属の人気ストリーマー/プロプレイヤー・なるおさんと板橋ザンギエフさんによる直接指導&真剣勝負。プロ選手によるマンツーマン指導に加え、勝てばDFMグッズがもらえる「組み手チャレンジ」も行われ、多くのファンで賑わいました。

 今回は、そんな特別な1日を体験した参加者のリアルな声をお届けします。プロのアドバイスに何を感じ、どう変わったのか。その言葉のなかに、あなたのプレーが変わるヒントがあるかもしれません。

(取材・文/松永 華佳)

スト6特別コーチングの様子
エディオン横浜西口本店6F「オクタゴン」で開催された「ストリートファイター6 特別コーチング・組み手イベント by DFM」

コーチング参加者にインタビュー

 今回のコーチングイベントでは、なるおさんと板橋ザンギエフさんによる20分間のマンツーマン指導が実施されました。その貴重な体験を終えた参加者4人に、コーチング直後の感想を聞きました。

「ビビんな、もっと前に行け!」無自覚だった消極的プレーへのアドバイス

なるおさんがコーチングしている様子
なるおさんのコーチングを受ける参加者(左)


──コーチングでは、どんな指導を受けましたか。

Aさん なるおさんには、JPの地上戦における技の振り方や動き方など、細かいところまでしっかり教えていただきました。

 僕はもともと「道着キャラ」※1 が好きだったんですが、ある時期からジェイミーの面白さに惹かれて使い始めました。そのタイミングで、なるおさんの動画を見るようになり、“なるおキッズ”になってからは、ジェイミーを本格的に使っています。

 また、今回はコーチングではありましたが、なるおさんが本気で倒しに来てくれたので、対戦そのものもすごく楽しかったです。Webでもリアルでも、ここまでしっかり自分のプレーを見てもらってフィードバックをもらえたのは初めてで、しかもそれが憧れのプレイヤーからだったので、とても貴重な体験でした。

※1 「STREET FIGHTER 6」における「道着」は、主にリュウ、ケン、豪鬼の3キャラクターを指す。「波動拳」や「昇龍拳」といった技を持ち、伝統的な格闘スタイルで戦うのが特徴。

──印象に残っているアドバイスはなんですか。

Aさん 一番印象に残っているアドバイスは、「ビビんな」です(笑)。対戦中に相手の投げや突進技を警戒するあまり、無意識に後ろに下がる癖がついていたみたいで……。

 なるおさんに「もっと前に行け」と具体的に言ってもらえて、すごく腑に落ちました。自分でもなんとなく「良くない」と思っていたプレーに対して、なるおさんがしっかり咎めてくださったんです。だから、本当に良くないんだなと自覚できました。

──本日のコーチングを踏まえて、実践に活かしたいことを教えてください。

Aさん 基本的なことですが、「状況に応じて何が適切なのかを常に考え続けること」の大切さを強く実感しました。

 例えば、相手との距離、ゲージ状況、残り時間などをちゃんと把握して、その上で何をすべきか判断する。そうした思考をもっと丁寧に積み重ねていかなきゃいけないなと感じました。

壁際に追い詰められた時のアドバイス「そもそも壁際に行くな」

板ザンさんがコーチングしている様子
コーチングを受ける来場者(左)と指導する板橋ザンギエフさん


──コーチングでは、どんな指導を受けましたか。

Bさん 僕はもともと、壁際に追い詰められたときの守り方に悩んでいて、それを板ザンさんに相談しました。そしたら開口一番、「そもそも壁際に行くな」と言われて(笑)。

 その後の対戦でも、「相手に技が届いてない」「無駄に振りすぎ」といった指摘を受けて、それが壁際に追い詰められる原因になっていたことに気づきました。試合中に教えてもらった技も実際に試してみたら板ザンさんにも通ったので、今後取り入れていきたいと思っています。

──印象に残っているアドバイスはなんですか。

Bさん アドバイスではないんですが、僕はザンギエフをレバーレス(ボタン式アケコン)で使っていて、それに触れてもらえたのがすごく嬉しかったです。

 というのも、ザンギは本来レバーをぐるっと1回転させて出す技が多いので、レバーありのアケコンを使用するのが一般的なんです。ただ、レバーレスだとそれが全部ボタン操作になり、4つの方向ボタンを順に押してから攻撃ボタンを押す必要があるので、ちょっと特殊なんですよ。

 「レバーレスでもその技ちゃんと出るんですね」と言ってもらえて、自分がマニアックな操作方法をしていることにちょっと誇らしさを感じました(笑)。かっこいいという理由からレバーレスにしているのですが、それに気づいてもらえたのが嬉しかったです。

──本日のコーチングを踏まえて、実践に活かしたいことを教えてください。

Bさん 「間合いの外で技を振るな」というのは、特に意識していきたいと思います。実際、それが原因で何度も止められてしまっていたので……。今後はそのあたりをしっかり修正して、次の組手イベントでは、さっき教えてもらったことを活かして勝ちたいです。

「適当に飛んでる」がバレた瞬間、これがプロか……と思った

板ザンさんがコーチングしている様子
コーチングを受ける来場者(左)と指導する板橋ザンギエフさん


──コーチングでは、どんな指導を受けましたか。

Cさん 6月4日に新しいパッチが入って、ザンギエフが少し弱体化したんですが、今回はその変更を踏まえて今どう立ち回るべきかについて教えてもらいました。

 また、それとは別に、個人的に苦手だったA.K.I.との対戦についても相談しました。どうしても対応策が見つからず困っていたんですが、「これしかない」というような明快な対処法を2つ教えていただけて、すごく参考になりました。

──印象に残っているアドバイスはなんですか。

Cさん A.K.I.の空中攻撃でジャンプ下+大Pというすごい強い技があるんですけど、それをザンギエフの近くで飛ばれた時に、どうすることもできなくて困っていたんです。でも、なるおさんから「後ろに下がりながら滞空を出す」「A.K.I.が飛んだのを見て自分も飛んで空中で迎え撃つ」という具体的な対策を教えてもらいました。

──本日のコーチングを踏まえて、実践に活かしたいことを教えてください。

Cさん アドバイスを受けた後に実際に対戦をしたんですが、1本目の途中で「自分の癖が全部バレてるな」と感じました。「適当に飛んでる」「技をなんとなく置いてる」といった悪い癖がズバッと見抜かれて、全部対応されて、なす術もありませんでした。

 自分でも毎回試合が終わったあと気づいていた癖でしたが、それをあっという間に見破られて、プロに指摘されて「やっぱりまずいんだな」と改めて実感しました。

「画面端から逃がすな」プレッシャーをかけ続ける方法を学んだ

なるおさんがコーチングしている様子
なるおさんのコーチングを受ける参加者(左)


──コーチングでは、どんな指導を受けましたか。

Dさん 今回は、画面端に追い込んだときの「逃がさないための攻め方」、つまり「択」を増やしてプレッシャーをかけ続けるという勝ち方について教えていただきました。

 自分は画面中央で技を当てるのをビビってしまっていて、空振って差し返されることが多かったんです。ですが、そこも「ビビらず振っていくこと」が大事だとアドバイスをもらいました。

 また、画面端で相手が下がって出してくるODへの対応が曖昧だったのですが、それも実戦を通じてしっかり叩き込まれました。

──印象に残っているアドバイスはなんですか。

Dさん 画面中央での立ち回りについては以前から自分でも気づいていましたが、画面端での圧のかけ方は、今回のコーチングで初めてしっかり理解できました。何をすればいいのかわからなかった部分だったので、かなり大きな学びになりました。

──本日のコーチングを踏まえて、実践に活かしたいことを教えてください。

Dさん やっぱり、こうして直接指導してもらうと、モチベーションも上がるし、インターネットや動画だけでは得られない新しい気づきがあると実感しました。資料や情報は世の中に溢れてるけど、リアルな体験の重みは全然違いますね。

 まさか自分が選ばれるとは思っていませんでしたが、運よく当選して、ずっとファンだったなるおさんに直接教えてもらえて、本当に貴重な機会でした。

【おまけ】組み手イベント参加者にインタビュー

 真剣勝負が楽しめる「組み手イベント」も、今回の目玉コンテンツのひとつ。なるおさんと板橋ザンギエフさんが本気で挑んでくれるとあって、参加チケットをめぐる抽選には、多くの来場者が殺到していました。

 ここでは、実際に組み手に挑戦した参加者2名に、対戦の感想や印象に残ったことを伺いました。

「読み合いすべてに負け、完膚なきまでにやられた」

対戦するなるおさんの写真
組み手イベントで対戦する参加者(左)と板ザンさん


──板橋ザンギエフさんと戦ってみていかがでしたか。

Eさん 本当に強かったです。読み合いのすべてに負けてしまって、完膚なきまでにやられました。

 特に印象に残っているのは、こちらのスカった技に対して、正確に差し返してくるプレーです。要所要所の細かいところまで見て、的確に反応する技術が本当にすごいなと思いました。

 また、相手の動きをちゃんと見ることの大切さを学びました。相手をあまり見ずにプレーしてしまいがちなのですが、板ザンさんはしっかり「相手」を見て動いているなと感じました。そこを意識することで、自分のプレーがもっと正確になるんじゃないかと思いました。

「異次元の差し返しに圧倒された」

対戦するなるおさんの写真
組み手イベントで対戦するなるおさん(左)と参加者


──なるおさんと戦ってみていかがでしたか。

Fさん めちゃめちゃ強かったです! 普段からなるおさんの配信やYouTubeをよく見ていて大好きなので、すごく緊張しました(笑)。

 自分が簡単に技を置いてしまった場面もあり、そこを的確に差し返されたのが印象的でした。差し返しの精度が本当に異次元で、自分の癖を読まれていたのか、こちらが気づけなかったのか、有利な展開を逃してしまったのが悔しかったです。

 でも、自分がバーンアウトしていた時に、相手の空振りを見てから追突SA2 ※2 を打てた場面は、手応えを感じられて嬉しかったですね。

 僕のランク帯ではまず当たらないような有名プレイヤーと対戦できる貴重な機会だったので、参加して本当に良かったです。

※2 「SA2」は『STREET FIGHTER 6』におけるスーパーアーツの2段階目の技を指す。SAは、画面下部のSAゲージを消費して使用する強力な必殺技で、SA1、SA2、SA3の3段階がある。SA2は、SAゲージを2本消費して発動し、SA1よりも強力な技。

エディオン横浜西口本店

住所:神奈川県横浜市西区南幸2-16-1(CeeU Yokohama内)
営業時間:10:00~21:00
電話番号:045-410-2511
URL:https://www.edion.com/ito/contents/special/lp/231214_yokohamanishiguchi/
店舗公式X:https://x.com/edion_yoko_nisi

関連記事

スマブラ最大級の熱狂! 「篝火13」で見たコミュニティの可能性、来場者数は3000人超え

初代王者は「日本大学」に 賞金100万 マイナビeカレ スト6大学対抗部門 「日大のLeshar」大将 タンタンメン選手が活躍

オフライン「スト6」の楽しさが凝縮! かげっちさん主催「FightersCrossover」現地レポート

外部リンク

エディオン横浜西口本店
https://www.edion.com/ito/contents/special/lp/231214_yokohamanishiguchi/index.html

 
部活紹介

おすすめ関連記事

eスポーツ部の活動日誌

新着記事

ゲーミングデバイス情報


ゲーミングデバイス情報

新製品 レビュー 部活紹介 eスポーツ部の活動日誌