大会レポート

2025.07.02

FCアキバ復活! 来場者や主催かげっちさんも「ぜひ来てください」と大歓迎、記念すべき第一回をレポート

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 6月11日に「ストリートファイター6」のコミュニティ対戦会「FightersCrossover秋葉原」(FCアキバ)が復活しました。これまではeスポーツ施設の老舗であるe-sports SQUARE(イースク)で行われていましたが、同施設が4月30日をもって閉館することとなり、FCアキバも休止状態になっていました。新たな開催場所を模索していたなか、秋葉原オノデン本店内にある秋葉原エンタス(エンタス)の協力を得て、無事、復活となりました。

(ライター・岡安学)

FC秋葉原の会場オノデンビルの写真
総武線の高架のすぐ脇にあるオノデンビル


 いまや全国各地で開催されているFCですが、もともとは秋葉原が発祥で「ストV」時代から開催しています。コロナ禍で一時期、活動が休止となっていましたが、「スト6」のリリース直後に復活し、今に至ります。まさに起源と呼べる聖地での復活は、多くの人が待ち望んでいました。

 新しい拠点となる秋葉原エンタスは、オノデン本社の5階にあります。展示向けスペースと多目的スペースがあり、FCはその両方を使って開催されます。秋葉原エンタスは、アニメ声優イベントを始め、上映会や展示会、催し物市場など、さまざまなイベントに使われているスペースです。オノデン本社の社屋はJR秋葉原駅の電気街口から総武線の高架沿いに進み、信号を渡るとすぐ到着という、アクセスの良い場所です。イースクも徒歩5分圏内の好立地でしたが、さらに駅近になりました。

 ちなみにFC秋葉原の運営時間は17時30分から22時までですが、秋葉原オノデン本店は20時で閉店してしまいます。20時以降に入退場する場合は店舗側ではなく裏のエレベーターを使用することになります。

プロゲーマーのMOV選手の写真
会場にはプロゲーマーのMOV選手も居た。取材したのは水曜日だったため、週末開催の北米フロリダで開催されるCEOには行かないのかなと思っていたら、ちゃんと参加し、「ストリートファイターIII 3rd STRIKE」で優勝していた
Razerのレバーレスなど最新デバイスの写真
会場にはRazerのレバーレスコントローラー「KITSUNE」を始め、
最新モデルの試遊もできた


 会場に入ってみて感じたのは、その広さです。イースクもeスポーツ施設としては決して小さい場所ではありませんでしたが、それ以上に大きく感じました。おそらく対戦台の数は以前と変わってないと思いますが、テーブルの配置に余裕があり、対戦待ちをしていても、圧迫感を感じないほど余裕があります。

秋葉原エンタス内部の写真
秋葉原エンタスはSpaceA、B、Cの3つのエリアと共有スペースによって構成されているが、FC秋葉原はすべてのエリアを使用。
ここはSpaceAとBをつなげた場所
秋葉原エンタス内観の写真
手前が共有スペースで奥の部屋がSpaceC。
SpaceCには大型ディスプレイとステージを完備


 対戦台も初中級台から、マスター未満台、無制限台、トレモ台を用意し、対戦会が初めての人でも安心して参加できるのは、以前と同様でした。さらに、今回はエンタスでの初開催ということもあり、最初から最後まで対戦のみでしたが、今後はミニトーナメントも開催するとのこと。FCで大会に慣れておくと、EVO Japanなどの大型オフライン大会にも参加しやすくなるので、大会に興味がある人は是非、オススメします。

FCの様子の写真
対戦台はランク制限を用意しているので、
初心者でも同ランクの人と対戦ができる


 新たな会場となって個人的に何よりありがたかったのが、Barカウンターがあり、そこで飲食物が頼めること。イースクではコロナ禍以降、通常時はコーラくらいしかなく、先に食べてくるか、終わったあと食事を摂るか、中抜けして食べに行くか、とにかく、外で食べるしかありませんでした。エンタスはカレーやトースト、フランクフルトなどのフードメニューがあり、ドリンクもソフトドリンクに加えてアルコール類もあるので、長丁場の対戦会もフル参戦しやすくなったと言えます。

秋葉原エンタス内観の写真
秋葉原エンタスにはBarカウンターがあり、
軽食やドリンクを購入することができる
秋葉原エンタス内部の飲食メニュー
メニューの一部


 今回の移転復帰対戦会では130名もの参加者が訪れていました。プレイヤーはもちろん、業界関係者なども訪れ、秋葉原の復活を望んでいたことがわかります。来場した人たちに秋葉原の復活と新たな拠点となるエンタスについて話を聞いてきました。

Victrix赤松さん

Victrix赤松さんの写真
Victrix赤松さん(ゲーム周辺機器メーカー)


 イースクとは違う雰囲気でしたが、こちらも良い感じです。今回は御祝いとして駆け付けましたが、今後は何か協力できればと考えています。

白尾さん

白尾さんの写真
白尾さん(大学生・FCのスタッフとしても活動)


 イースクでのFC秋葉原の終了が4月末なので、今日の復活まで1ヶ月半くらいしか経っていないんですけど、もっと長い間、待たされた感じがしていました。それだけ、FCが生活に溶け込んでいたんだと思います。本当に大事な場所です。

 大学にもeスポーツサークルがあって、対戦する環境は事欠かなかったんですが、やはりFCの代替になるわけではなく、この空間を共有できている人たちがいて、それに価値があるんだと思います。ここで知り合った人とは、BBQに行ったり、ゲーム以外の関係性も築けています。ゲームは真剣勝負と楽しみを共有できるので、一緒に遊んでいるだけで、いろんな人を受け入れてくれています。

ろんぬさん・ゆかゆさん・ばみさん

ろんぬさん・ゆかゆさん・ばみさん
ろんぬさん・ゆかゆさん・ばみさん
(イースクなど対戦会で知り合った友人同士)


 新しい場所はすっごく広くて良いですね。イースク以外は池袋のRAGE CafeのFCに行ったことありますけど、あそこはすごく小さいので、ゆったりプレイができます。

 初級者台があるので、そんなに強くなくても対戦会に来られるのが良いですね。私達はひとりがMASTERですけど、ふたりはダイヤ以下なので。イースクでは月初に初中級者大会があったんですよ。それを目当てに通っていました。秋葉原エンタスでも、初中級者大会をやってくれれば嬉しいなぁ。

 それから、今日初めてきましたけど、設備がキレイですね。トイレがキレイなだけでなく、オシャレだったのは良かった。

 私達みたいに、対戦した後、女の子同士で話ができるのは良いですね。FCはいつ行っても、必ず女の子が最低でも数人いるので、嬉しいです。女性は対戦会行きにくいなぁと思っていたら、たいてい女性がいるので、ぜひ、来てください

主催のかげっちさん

かげっちさんの写真
かげっちさん(主催)


 秋葉原で再開できたのは本当に良かった。再開を楽しみにしてくれている人が凄く多くて、こんなにたくさん来てくれるとは思いませんでした。FCは対戦会としてあり続けたかったので、オノデンのビルに入ってるエンタスさんには感謝しています。今はFCも全国で開催されていますけど、やはり秋葉原をフラグシップとしていきたいですね。イースクは良くも悪くも入りにくい部分もあったかと思います。秋葉原エンタスは、入りやすくなっているので、躊躇している人もぜひ、来て欲しい。楽しく過ごせますよ。

幅広い人が気軽に集まれるオフライン対戦会

 いまや全国に拡がったFCですが、やはり秋葉原にあってこそと言えるでしょう。高校生から社会人まで幅広い層の人が集まって、オフラインで対戦することは、腕前が上がるだけでなく、さまざまな人との交流ができる場でもあります。今回は高校生の姿はありませんでしたが、イースクでは良く見かけていたので、秋葉原エンタスの方にもやってくるのではないでしょうか。

 現在、プロゲーマーとして活躍するナウマン選手や竹内ジョン選手、立川選手らは高校生の頃、イースクに通っており、そこから頭角を現したわけです。基本的に毎週水曜日に開催しているので、気になった人は是非、訪れてみてください。

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外部リンク

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https://fighterscrossover.com/

 
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