大会レポート

2020.12.14

エディオン主催のVAROLANT公式大会、SCARZが“大番狂わせ”

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『VALORANT』初の公式大会の優勝はSCARZ

 10月2?4日にライアットゲームズのFPSゲーム『VAROLANT』の公式大会「EDION VALORANT CUP」が開催された。コロナ禍で軒並みeスポーツ大会がオンライン化する中、無観客試合ながらオフラインでの開催だった。参加したチームは、国内で活躍するBlackBird Ignis、Lag Gaming、REJECT、SCARZ、DetonatioN Gaming、Absolute Jupiterの6チーム。DetonatioN GamingとAbsolute Jupiterのみシードのトーナメント戦だ。

無観客ながら試合はオフラインでおこなわれた

 試合はBO3(2勝勝ち抜け)で行われ、1試合は13ラウンドを先に取ったチームの勝利となる。

 『VALORANT』は、拠点を防衛することが目的のディフェンスと制圧することが目的のアタッカーに分かれ、それぞれの目的を果たすと勝利となる。1チーム5人の対戦で、プレイヤー目線で戦うストラテジーシューティングゲームだ。ステージによっては防衛側が有利であったり、制圧側が有利であったり、状況が変わるが、12ラウンド終了時に攻守が交代するので、最終的にはどちらが有利であるとは言えない。

 1回戦はREJECT対BlackBird IgnisとSCARZ対Lag Gamingの2試合。どちらの試合も2-0のストレート勝ちで、BlackBird IgnisとSCARZが勝ち進んだ。

Lag Gamingと対戦するSCARZ

 2回戦はシードチームが登場し、DetonatioN Gaming対BlackBird IgnisとSCARZ対Absolute Jupiterの対戦。どちらもシード権を持つ2チームの下馬評が高く、そのまま勝ち抜くとみられていたが、SCARZ対Absolute Jupiter戦で大番狂わせが起こり、SCARZが勝利を収めた。しかも2-0のストレート勝ち。ここまでオンラインの『VALORANT』の試合で1回も負けたことがなかったAbsolute Jupiter。オフラインの環境に慣れなかったのか、まさかの敗退を喫した。

 Absolute Jupiterの中にはオフラインでの試合が初めてと言う選手もおり、PCや周辺機器、機材など環境の違いはもちろん、大勢の前でゲームをプレイすると言う状況に適応しきれなかった可能性がある。なんにせよ、SCARZが大舞台で大金星を上げた。

 勢いに乗るSCARZは決勝戦とDetonatioN Gamingも2-0のストレートで下し、『VALORANT』初の公式大会で初代優勝チームに輝いた。

ゲストにゲーム好きで知られる手越祐也氏が登場。さすがのトーク力で場を盛り上げていた

 今回、主催となったエディオンは、今後も大会の継続を望んでおり、ゆくゆくは観客も招いたオフライン大会を目指していると言う。大会が開催された10月の時点ではコロナ禍が収束する傾向もみられ、イベントの5000人制限も解除されることが目前とされていた。11月に入り、第3波に見舞われ、再びオフラインでの大会、特に会場に観客を入れることが難しくなった今では、その動きもしばらくは難しいと言えるだろう。

 エディオンは、チームスポンサーとして支援していたり、店舗にeスポーツコーナーを設けたりするなど、eスポーツに協力的。今回のように、コロナ禍の厳しい状況下でも大会を主催し、eスポーツを盛り上げてくれるかもしれない。(ライター・岡安 学)

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