大会レポート
2021.12.26
第4回 全国高校eスポーツ選手権 LoL部門、優勝校が決定!!
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第4回 全国高校eスポーツ選手権「リーグ・オブ・レジェンド」部門の決勝大会が、12月26日に開催されました。参加した113校、165チーム、889人のなかから8チームが11月23日の予選最終戦に進み、そこで勝ち上がった4校が準決勝、決勝を戦いました。
準決勝の組み合わせは、ルネサンス大阪「ロイヤル決して諦めない」×アートカレッジ神戸「ACK A」、N高「N1」×クラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara「Yuki飯食べ隊」。いずれも数々の大会で実績を残す強豪校です。なかでもN高「N1」は、第2回、第3回の全国高校eスポーツ選手権の優勝チーム。メンバーの入れ替わりこそありますが、このまま3連覇するのか、それとも3校のいずれかが打倒N高を果たすのか、注目です。
試合の様子はTwitchやYouTubeなどの動画配信プラットフォームで生配信するほか、アーカイブでも観戦できます。MCはOooDaさん、実況はeyesさん、解説はRevolさん、アナリストはiSeNNさん、応援レポーターは大友美有さんが務めます。ルールは準決勝がBO1、決勝がBO3(2勝先取)です。
準決勝 第1試合
準決勝 第1試合は、ルネサンス大阪「ロイヤル決して諦めない」vsアートカレッジ神戸「ACKA A」。最初の撃破を獲得したのは「ロイヤル決して諦めない」でしたが、「ACKA A」が相手の奇襲をうまく跳ね返し挽回。開始10分もしないうちから激しいぶつかり合いになりました。プレイヤー同士が戦う一方で、強化効果を発生させるドラゴンはロイヤル決して諦めないが2体続けて獲得しています。
中盤に入ると、ロイヤル決して諦めないが少しずつレベル・資金ともにリードを広げます。しかし、ロイヤル決して諦めないが強力な強化効果を持つ「バロン」と戦い始めると、ACKA Aが背後から奇襲。ACKA Aのikki1031選手がタイミングよく味方を守り、集団戦に勝利しました。ここから、大器晩成型のACKA Aが反撃。チームワークを活かし、集団戦のことごとくで勝利します。そのままの勢いで押し切り、ACKA Aが決勝への切符を手にしました。
準決勝 第2試合
準決勝 第2試合は、N高「N1」vsクラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara「Yuki飯食べ隊」。牽制が続く序盤、集団戦が発生しても撃破が発生しませんが、N1があと一息でドラゴンを倒せるというところにYuki飯食べ隊のGalaxy1619選手が横からトドメだけ刺す(スティール)というファインプレー。そこからさらに集団戦でも先制を決め、一気に3撃破を取ります。
中盤の15分、ドラゴンを巡り集団戦が発生。ここでもYuki飯食べ隊が勝利します。実況・解説陣も優勝候補のN1が押されている状況に驚きを隠せません。その後も、Galaxy1619選手の火力とレンジの長さを活かした攻撃で牽制しながら、Yuki飯食べ隊がドラゴンを獲得し、リソースでも大きな差を付けます。終盤、Yuki飯食べ隊はこれまで溜めたリソースとスキルをもって、決戦に挑み、見事な連携で決勝に進みました。siroshi15選手は「夢にまで見た、絶対王者のN高を破るという最大の目標を達成できたので、チーム全員、嬉しさでいっぱいです」と試合後にコメントしました。
決勝戦!!
決勝戦はクラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara「Yuki飯食べ隊」vsアートカレッジ神戸「ACKA A」。序盤からYuki飯食べ隊が押しに押し、試合の流れをつかみました。撃破を重ね、25分という速度で20撃破を重ね1勝を獲得しました。それまで、撃破されたのは1回のみでした。勢いに飲まれたACKA Aはやりたいことができませんでしたが、2試合目にどのように生かすのか、見どころになります。
第2試合は、ACKA Aが人数で有利になるよう連携し、拮抗を保ちます。中盤に差し掛かる9分、中央で集団戦が発生。ACKA Aが不意を衝かれた格好でしたが、臨機応変な判断で痛み分けにおさえます。しかし、Yuki飯食べ隊がリソースで上回りはじめ、チーム全体のスキルの高さと相まって集団戦では負けなくなってきました。
終盤、強力なバフ効果を持つバロンをYuki飯食べ隊が触り始めた際にACKA Aが奇襲を狙いますが、Yuki飯食べ隊が見事にカウンターを決め、集団戦を制します。その勢いで決戦に挑みます。ACKA Aも防御を固めますが、パワーで押し勝ち、Yuki飯食べ隊が初の優勝をつかみ取りました!
試合後のインタビュー
今回、3位にランクインしたルネサンス大阪高等学校「ロイヤル決して諦めない」のtokoroten1629選手は、「負けてしまったんですが、いつも通りのプレーができた。来年の後輩にも頑張ってもらいたいです」とコメント。同じく3位のN高「N1」のないな選手は、「今まで負けることが無かったので、少し自信満々で負けることが無いという気持ちが裏目に出ました。こういった経験は今後、あらゆるものに活かしていきたいです」と振り返りました。
2位のアートカレッジ神戸「ACK A」のkaeto選手は、「負けてしまいましたが、とても楽しい試合でした。1試合目は厳しかったですが、2試合目は前向きに仕掛けていくことができました」、Kensou選手は「何もできなかったので、悔しい気持ちでいっぱいです」、ikki1031選手は「急遽サポートとして出ることになりましたが、自分としては悔しい気持ちもありますが、ベストを尽くしました」、tatsu09選手は「2位で嬉しいですが、負けて悔しいです。卒業する先輩たちの気持ちを背負いながら来年頑張りたいです」、Metamonn選手は「悔しい結果ですが、2位を取れたのは良かったです」とそれぞれコメントしました。
1位に輝いたクラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara「Yuki飯食べ隊」のsiroshi15選手は「トロフィーの重みとメダルをもらって優勝を噛み締められました。勝ててよかったです。これからはクラークの時代だと伝えていきたいです」、toriyaki選手は「キャプテンとは5?6年の付き合いです。恩もあるので、優勝という形で返せてよかったです」、Nanabito選手は「最後の大会で3年間やってきたことがプレーに反映できてよかったです」、borutu選手は「優勝にたどりつくまでに、いろんな人に支えられて感謝でいっぱいです。ゆきめしをたべたいです」、Galaxy1619選手は「ここまで来れたのも講師の方や先輩が教えてくれたからです。恩をかえせました。ありがとうございました」とそれぞれコメントしました。
また、優勝チームには、副賞として、GALLERIA UL7C-R36やニューバランスのチャンピオンパーカー、ライアットゲームズからは5万RPが選手全員に進呈されます。
MVPに選出されたのは、クラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara「Yuki飯食べ隊」のsiroshi15選手。「かなり驚いているのですが、先輩方の分、公私の方の分まで、MVPと優勝と言う形で恩を返すことができてよかったです」と感謝を述べました。
クラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara「Yuki飯食べ隊」は優勝しましたが、今度は追われる立場になります。ここを新たなスタート地点として、今後、どのように活躍するのか引き続き注目です。
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