大会レポート

2023.06.25

VALORANT MASTERS TOKYO、決勝大会が開幕! FNATIC対Evil Geniuses 世界一は

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 VALORANTの世界一を決める「VALORANT MASTERS TOKYO」のGrand Finalが、6月25日に、千葉・幕張メッセで開幕しました。対戦カードは、「FNATIC」と「Evil Geniuses」です。試合はBO5(3勝先取)。試合前の勝利予想アンケートでは約8割の人がFNATICの勝利を予想しましたが、果たして……!

VALORANT MASTERS TOKYO

 第1試合、大勢の予想に反して前半は波乱の展開になりました。タイで折り返して後半、このまま接戦が続くかと思われましたが、FNATICが攻勢に出ます。得意なステージと言うこともあり、一気にマッチポイント(勝ち数12)まで持っていきました。もうあと一歩ですが、ここでEvil Geniusesが反撃。8ポイントまで盛りますが、一歩及ばず、FNATICが第1試合を取りました。

第1試合を獲得したFNATIC

 第2試合は、前半8-4でFNATICがリード。Evil Geniusesも対策を取りますが、即席で対策を上回る策を展開することで、リーグ戦を無敗で勝ち抜いてきた理由を示します。後半、防御に回ったEvil Geniusesが反撃。ETHAN選手が適格にアシストする活躍を見せ、8-9まで盛り返しました。ここからは一進一退の攻防。12-11で先にマッチポイントに至ったのはFNATICです。そのまま勝ち切り、BO5のうち、2試合を先取しました。

接戦を制したのはFNATIC

 第3試合、1戦目からFNATICが約30秒で全滅をとります。2試合目も猛攻で、Evil Geniusesは太刀打ちできません。3試合目からはお互い落ち着き、Evil Geniusesが2?3でリードするという状況。Evil Geniusesが初めて4-8という大きなリードを得たまま折り返します。そのまま4?10まで行きましたが、FNATICが反転攻勢。6-10まで追いかけます。しかし、ついに7-12でEvil Geniusesがマッチポイントになりました。ここからFNATICは12-12まで持っていき、オーバータイムに突入。FNATICはさらに勝利を重ね、なんと逆転勝利しました。

FNATICの優勝が決まった瞬間

 VALORANT MASTERS TOKYO、優勝して世界一位に輝いたのはFNATICとなりました。世界王者には、35万ドルの賞金が贈られます。なお、FNATICは今大会の優勝で、国際大会2連覇となりました。

優勝トロフィーを掲げるFNATIC

 日本初開催となったVALORANT MASTERS。幕張メッセの会場は、世界中から来た観客で満員になりました。試合中の歓声はもちろん、試合後にFNATICがトロフィーを掲げれば「FNATIC」コール。準優勝のEvil Geniusesもコールされていました。

肩を組んでお辞儀をしたEvil Geniuses

 表彰式で、FNATICのChronicle選手は、大逆転の末勝利した決勝戦の最終試合について、「最初はおされて暗い気持ちになることもありましたが、集中力を高めて勝つことを意識してプレーしたら勝つことができました」と振り返りました。

 また、Boaster選手は「皆さんの応援を聞くことができてうれしいです。みんな大好き。つぎはもっとちゃんと日本と戦いたいです」と、すべて日本語でコメント。会場は大いに沸きあがりました。

 表彰式のあと、FNATICの選手たちがステージから降りて柵越しにファンに近づくと、ファンもめいっぱい近づいて握手やサイン、ツーショットを求めて殺到していました。オフラインでの観戦は決して安くないチケット代がかかります。それでも、知らない人が見ても納得できるであろうほどの熱量でした。

 このような世界規模の大会が日本で開催されることはそう多くはありません。今回は貴重な機会でした。ただ、日本のeスポーツシーンも成長を続けています。2022年のRiot Games ONEに続き、DreamHackの開催、さらにポケモンのワールドチャンピオンシップが控えているなど、世界規模のイベントも増えてきました。それが2023年だけの話で終わらず、今後も続けることができかどうかはあらゆる人の“熱量”にかかっています。

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