大会レポート

2023.07.02

STAGE:0 2023 LoL部門ブロック決勝Day2、全国大会出場チーム決定へ

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 「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2023(STAGE:0 2023)」の「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門」ブロック決勝戦Day2が7月2日にスタートしました。前日に行われたDay1とともに、8月に開催される全国大会への切符をかけた、ブロック代表決定戦でもあります。

↓↓Day1の様子はこちらから!↓↓
第1試合から50分越えの大接戦! STAGE:0 2023 LoL部門ブロック決勝Day1
https://esports.bcnretail.com/highschool/230701_001212.html

Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2023 LoL部門ブロック代表決定戦 Day2

関東2ブロック代表決定戦

 第1試合は関東2ブロック決勝。戦うのは、CLARK NEXT高校「だいやもんどはくだけない」と朋優学院高等学校「HYeC」です。大会を問わず、関東ブロックではよく見る対戦カードになりました。これまでは朋優学院があと一歩というところでしたが、今回はどうなるのか。

 序盤は牽制し合って小競り合い程度でしたが、試合開始11分台に最初の撃破が発生。CLARK NEXTが人数有利を作って、朋優学院を急襲しました。朋優学院もカウンターで1撃破をとりますが、情報戦とチームワークで勝るCLARK NEXTが若干の有利を得ます。その後も朋優学院側のチャンピオンが単独行動している間に集団で攻めたり、中央の1対1で勝利したりと、CLARK NEXTが有利を徐々に広げます。

人数有利の状況を作り続けたCLARK NEXT

 23分台で、すでに敵本陣に入り込んだCLARK NEXT。朋優学院は集合が遅れてしまい、各個撃破される形になりました。そのままの勢いで本陣で大暴れし、全国大会への切符を手にしました。CLARK NEXTのリーダーdaiyaS選手は、「すごく嬉しいです。対策はあまりしていなかったのですが、自分たちの戦略がうまく刺さりました」とコメントしました。

九州・沖縄ブロック代表決定戦

 第2試合は九州・沖縄ブロック決勝。戦うのは、八女工業高等学校「羽犬伝説一」と八女工業高等学校「羽犬伝説二」の同校対決です。序盤はお互い、相手の体力を削って一度拠点に帰らざるを得ない状況にすることで、自身の担当レーンの前線を押し上げようと画策します。拮抗した状況が続きましたが、開始9分で発生した集団戦で4対2と、羽犬伝説二が優位に立ちます。

 ただ、羽犬伝説一は個人技の高さで勝っており、状況はイーブンに戻ります。このまま羽犬伝説一が盛り返すかと思いきや、開始25分の手段戦では、高い連携力で羽犬伝説二が勝利。ここで大きな差が開きます。この差が徐々に徐々に開き、終盤31分の集団戦ではついに誰も倒れることなく相手を全滅。羽犬伝説二が全国大会に進みました。

誰も倒されることなく相手を全滅させた羽犬伝説二

 羽犬伝説二の無双する食パン選手は「本当に緊張して試合中頭が真っ白だったんですが、後輩たちが盛り上げてくれて、支えられた試合でした。みんなのおかげで勝てました。最後の重要な場面では、ハンナ選手のコールが響きました」とコメントしました。

関東1ブロック代表決定戦

 第3試合は関東1ブロック決勝。戦うのは、ルネサンス池袋高校「強化GGG」とCLARK NEXT高校「田中の家」です。大会アンバサダーのアンガールズ田中さんと縁を感じる名前に、本人も思わず名前の由来を尋ねると、リーダーのアンストッパブル田中選手は「いつも使っているDiscordのサーバー名です」と説明しました。

 試合は序盤から大きく動きます。開始5分前後でCLARK NEXTがボットレーンで相手2人を4人で囲んで撃破。さらに10分には再び同じ戦法で、ボットレーンで2人を撃破し差が開きます。開始16分で撃破数が7対0となりますが、トップレーンでルネサンス池袋のclodmattya選手がソロで撃破を取り返します。

的確なポイントにワープしたsabile選手のおかげで意表をついたCLARK NEXT

 開始23分に試合が大きく動きます。ドラゴンとバロンの駆け引きで、CLARK NEXTのsabile選手がルネサンス池袋の逃げた先にピンポイントで味方とともにワープし、意表をついて4撃破を取ります。この時点で撃破数は13対2、ゴールド差も1万以上とLARK NEXTが大きくリード。31分にも相手を分断し各個撃破。そのまま押し込み、全国大会に進みました。

 リーダーのアンストッパブル田中選手「sabile選手が味方の援護をしてくれたので、それがよく決まったので勝ててよかったです。いつも練習しているので発揮できてよかったです。全国も頑張ります」とコメント。MVPに選ばれたsabile選手は、「ワープが上手く刺さって気持ちよかったです」と話しました。

北海道ブロック代表決定戦

 第4試合は北海道ブロック決勝。対戦するのは、クラーク記念国際高校「Fランs」と東海大学付属札幌高等学校「海魂狼」です。過去2回戦ったなかでは、東海大札幌が勝利していました。因縁の対決になります。

 開始3分で東海大札幌が中央レーンで仕掛け、早速撃破を取ります。続けて4分台に再びミッドで撃破を取り、序盤から差が出始めます。開始11分で4000ゴールド差があることに加え、東海大札幌は着実にドラゴンを獲得。14分の時点で撃破数は5対0でしたが、ここでクラーク記念国際が集団で動くようになり、反撃にでます。

勝敗を分けたミッドレーンの集団戦

 18分、試合の勝敗を分ける集団戦が発生。クラーク記念国際がミッドにいる東海大札幌の3人を4人で叩きにいきますが、通路に潜んでいた東海大札幌のwaskru選手が絶妙なタイミングで援護に入り集団戦を制し、決着まで持っていきました。

 東海大札幌のキャプテン Eugen3710選手は、「無事に勝ててよかったです。相手のピックもある程度分かっていた状態で挑めて、自分たちのやりたいことができたのでよかったです」と感想を述べました。

オンライン高校ブロック代表決定戦

 第5試合はオンライン高校ブロック決勝。対戦するのは、N高等学校「N1」とN高等学校「NRX」です。開始9分で集団戦が勃発。N1は相手の攻撃を誘ってからのカウンターを決めて、一人も倒れることなく3撃破とリードします。その後も11分台でボットレーンを襲撃。撃破数を5まで伸ばしますが、16分前後に発生した集団戦で、NRXは見事な連携を見せます。ただ、双方の高い実力により、痛み分けで解散する流れが続きます。

 撃破数やゴールド差はありますが、NRXは重要なタイミングでリフトヘラルドを獲得するなど、戦力は拮抗状態。しかし、21分に発生した集団戦では、N1の穴金skywalker選手が相手の裏を取り急襲しました。N1は勝利を重ね、ゴールドさは4000にまで開きます。27分前後は発生した集団戦でも、穴金skywalker選手が壁の向こうから仕掛け勝利。29分台の集団戦も同じ展開ですが、今度はNRXが穴金skywalker選手の攻撃を避けます。結末が変わるかと思われましたが、巧みなダメージコントロールで被害を抑えつつ、N1が勝利。ゲームの流れをがっちりとつかんだN1が王者の実力を見せ、全国大会に進みました。

相手の背後を取るN1の穴金skywalker選手(画面左下)

 N1のキャプテン KT HamBak選手は、「こういった形でみんなをリードするオフライン大会は初めてだったので緊張していましたが、スクリムの反省を活かして暴れることができたので嬉しいです」とコメント。5連覇がかかった全国大会に向けても「この試合に勝てたことで、自信を持って全国に行くことができます。ただ、まだ強敵もいるので、もっとみんなで練習して挑みたいです」と話しました。

 7月2日夕方からは、クラロワ部門のブロック代表決定戦になります。こちらもお楽しみください。

高校生の憧れの大会

 今回のブロック決勝では、各地で開催されている対戦の様子を、現地のアナウンサーが会場の様子をレポート。例えば、東北ブロック決勝では、東北放送のアナウンサー 玉置佑規さんが、決勝の会場となっている仙台デザイン&テクノロジー専門学校で、選手紹介や選手のコメントを聞くなど、現地の様子を伝えていました。

 アンガールズ田中さんのようなタレントに質問を受ける、アナウンサーにリポートされる、さらにそれが生放送されるといった演出は、選手には緊張があるかもしれませんが、印象深い思い出になるはずです。

 全国大会に進むことができれば、ブロック優勝という名誉や豪華賞品に加え、有名なタレントの目の前で対戦し、その様子がテレビ番組で放送されることになります。番組を見て、高校でeスポーツ部に入りたいと考える人もいます。

 高校側からは運営や告知について課題があると指摘されていますが、eスポーツにひたむきに取り組めば、このような貴重な体験ができるという、憧れの大会になっています。全国大会は8月5日?7日。日本一の栄誉をかけた高校生たちの戦いに要注目です。

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■外部リンク

STAGE:0 2023
https://stage0.jp/

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