大会レポート

2023.08.08

STAGE:0 2023 VALORANT部門 全国大会決勝 高校日本一が決まる!

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「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2023(STAGE:0 2023)」VALORANT部門の全国決勝大会が、東京タワーのフットタウン5Fにある「RED° TOKYO TOWER」で8月7日に開催されました。

STAGE:0 2023 グランドファイナル3日目 VALORANT部門

 グランドファイナルには、予選を勝ち抜いた4チームが出場します。対戦フォーマットは全てBO1で行います。キャスターは、岸大河さん、yueさん。ゲストには、アンガールズ田中卓志さん、アルコ&ピース、大原優乃さん、えなこさんを迎えます。以下は対戦カードです。

VALORANT部門グランドファイナル 対戦カード

準決勝Match1 ルネサンス池袋 VS クラーク記念国際

 準決勝Match1は、ルネサンス池袋「Queimar」対クラーク記念国際「Chloroplast」です。エージェントピック画面でクラークは、特に練度の高さが求められるダブルコントローラーで編成し、会場がどよめきます。序盤はラウンド2つをクラークが連続でとりスタートダッシュに成功。一方でルネサンスは武器の弱さをカバーするような大胆なプレーで圧倒。特にはてy選手が複数を相手にうまく立ち回り、サポーターながら14撃墜を獲得するなどラウンドを連取。8-4とします。その後、ディフェンダーに回ったクラークもショットガン、スナイパーライフルなど距離感に合わせて武器をチョイスし、追い上げを見せ、ポイントが8-8に並びました。終盤はお互い慎重になりつつも、一時は逆転されたルネサンスが冷静に対処。ルネサンス「Queimer」が勝利し、決勝進出を決めました。

 リーダーのeMa選手は勝因を問われ「守りではブリーチのはてy選手が救ってくれたので、そこが勝因だと思います。相手の構成もあまり見ないものだったので最初はラウンドを取られたところだと思います」と冷静に分析。そしてこのMATCHのMVPはeMa選手も名前を挙げた、はてy選手でした。岸さんは「ブリーチはマップを見続けないといけないエージェント。そのため打ち合いに集中するのも難しいのに見方のカバーをするなど素晴らしい活躍でした」とMVPに選んだ理由を挙げました。

一時 はてy選手が撃墜数トップに (c)2023 Riot Games, Inc. Used With Permission.
インタビューに答えるeMa選手
決勝に駒を進めたルネサンス池袋「Queimar」

準決勝MATCH2 N高「menrk」 VS ルネサンス大阪「イナザワイレブン」

 準決勝MATCH2は、N高「menrk」VSルネサンス大阪「イナザワイレブン」です。イナザワイレブンはyueさんが「先ほどLoLで優勝した学校なので、在校生の健闘から勇気をもらえるのでは」と注目チームの一つとして挙げていました。
 まずは、N高がディフェンス、ルネサンス大阪がアタック。初戦からedatui選手が2連続撃墜でラウンドを取るなど、N高が先行します。しかし次第にルネサンスが追い上げの兆しを見せ、(N高)9-3(ルネサンス大阪)で折り返しました。攻守が入れ替わり序盤は、ルネサンスがラウンドを重ねるも、N高edatui選手、kanno選手が撃墜を重ねます。N高のマッチポイントがかかったラウンド19では、残り一人となったキャプテンイナザワ選手がアタッカー全滅に成功するも、スパイクが爆発。ルネサンス大阪は無念の敗退、N高「menrk」が決勝進出を決めました。

最後はスパイクに相手を寄せ付けないよう放ったnyank選手のローリングサンダーも光った (c)2023 Riot Games, Inc. Used With Permission.

 リーダーnyank選手は「今も緊張しっぱなしで手が震えています。やはり序盤のedatui選手のクラッチが良かったです。あれから流れを一気に引き込めました」と勝利の要因を語りました。MVPには同じくN高のkanno選手が選ばれました。選定理由について「戦いの中で役割がいろいろと変わる中でエージェントのキルジョイの役割をうまく全うしていました」と岸さんがコメントしました。

決勝進出のN高「menrk」

決勝MATCH ルネサンス池袋「Queimar」 VS N高「menrk」

 決勝MATCHはルネサンス池袋「Queimar」 対 N高「menrk」です。最初はルネサンスがディフェンス、N高がオフェンスでスタートし、序盤から両者譲らずシーソーゲームを展開しました。攻守が入れ替わり一時N高が3ポイント先行するも、ルネサンスも追いつき16ラウンド目で8?8と再び同点に。その後ルネサンスがマッチポイントにたどり着きました。9ポイントだったN高が粘りを見せオーバータイムに突入しましたが、真っ先に2ポイント先行したのはルネサンス。最後まで読めない拮抗した戦いの中、見事ルネサンス池袋「Queimar」が日本一を手にしました。

ルネサンス池袋「Queimar」歓喜の瞬間

見事優勝を手にしたルネサンス池袋「Queimar」

 優勝したルネサンス池袋「Queimar」のリーダー、eMa選手は「まだ緊張が続いてます。こうしてインタビューを受けているとだんだんと優勝した実感が湧いてきました。ずっと見てくれていたコーチや観客の方に感謝の気持ちを伝えたいです」とコメント。MVPには同校のFlorence選手が選ばれました。決勝では、驚異的な撃破数を重ねていました。しかしFlorence選手は「撃破数も味方のアシストあってのものだと思います。MVPを取れなかったら坊主にしますとエントリーシートに書いていたのでで無事に取れてよかったです(笑)」と自らの実力を謙虚に表現しながらも会場を和ませました。

ルネサンス池袋「Queimar」。手に持っているのは応援していたコーチ陣が自作した応援うちわ

準優勝はN高「menrk」 特別賞にはkanno選手!

 準優勝は、N高「menrk」です。最後には、ルネサンスに敗れてしまいましたが、懸命に追い上げ白熱した試合を見せてくれました。リーダーのnyank選手はコメントを求められ「相手もめっちゃ強くて、できることが少なくて、それでもみんなで励まし合いながら最後まで戦いました。負けてしまって悔しいです。」と悔しさをこらえきれない様子でした。チームは1年生が2人と2年生が3人。次回大会への出場について問われ、edatui選手は「はい!」と即答し、優勝を目指すという固い決意を伺わせました。

準優勝のN高「menrk」

 そして特別賞の「ドラマチッククラッチ賞」にはN高「menrk」のkanno選手が選ばれました。この賞は、多人数を相手にして勝利し、最も印象に残った選手に贈られます。決勝戦、ルネサンスのマッチポイントがかかり、かつ劣勢の状況からエースを決めるなど驚異的なプレーを数多く見せてくれました。これについては岸さんも「強靭な精神力というほかない」と褒め称えたほどです。kanno選手は受賞インタビューに「うれしいですけど、負けた時の気持ちの方が多いですね」と涙ながらに語り、リベンジを誓いました。

N高のkanno選手
ルネサンスのマッチポイントがかかった23ラウンド目。3対1の不利な状況、かつプレッシャーの大きい場面でも冷静に対処した (c)2023 Riot Games, Inc. Used With Permission.

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