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2021.05.19

FPS(First Person Shooter)とは? eスポーツでの代表的なタイトルも紹介

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 日常的にゲームに触れている方ならば耳にする機会が多い「FPS(First Person Shooter:ファーストパーソン・シューター)」。PCをはじめ、さまざまなプラットフォームでプレーでき、世界中が熱狂するゲームジャンルです。

 こちらでは、「FPSとはそもそもどんなゲームなのか?」という点から、同じくゲームジャンルの一つである「TPS(Third Person Shooter:サードパーソン・シューター)」との違い、eスポーツ業界で人気のFPSタイトルも紹介します。

 これまでFPSに触れたことがない方も、この記事を参考にお気に入りのゲームタイトルを見つけてみてください。

FPS(First Person Shooter:ファーストパーソン・シューター)とは

 FPSとは、自分が操作するキャラクターの視点で進行する3Dシューティングゲームのことです。

 基本的に操作キャラクターが画面に映るのは手元や所持している武器のみで、自分の目の前でバトルが繰り広げられているかのような没入感に浸ることができます。

TPS(Third Person Shooter:サードパーソン・シューター)との違い

 TPSは、自分が操作するキャラクターの姿を第三者の視点で見る形で進行する3Dシューティングゲームを指します。

 日本の企業が開発している人気ゲームタイトルにはジャンル問わず第三者視点で進行していくものが多いため、初めて3Dシューティングゲームに触れる方はTPSの方が一般的には楽しみやすいといわれています。

FPSで求められるスキル

 FPSにおいて、プレーヤーに求められる二つの重要なスキルについて解説します。どれも経験を積むことで鍛えられるものですので、以下の2点を強く意識して練習に取り組みましょう。

エイム能力

 エイム(aim)とは、「狙いを定める」「狙う」という意味の言葉。FPSでいうエイム能力とは、短い時間で正確に武器の照準を合わせられるスキルのことを指します。

 シューティングゲームでは、照準がわずかにでもずれていると弾が敵に当たりません。また、ゲームタイトルによってはキャラクターの体勢(立ち、しゃがみ、ほふく)や使用している武器の種類によって照準の動き方が変化します。繊細な操作ですので、感覚を体に染み込ませるため繰り返し練習することが必要です。

立ち回りの判断力

 例えば、丘の上にいる敵に対して、自分が今いる場所から投擲武器を使って攻撃を仕掛けるか、右側から回り込むか左側から回り込むかといったような戦略を考える能力です。試合中は、自分がどう動くかを瞬時に判断しなければならず、立ち回りの判断力が勝敗に直結します。

 ここで重要になる情報は、敵の位置と目的です。足音や銃声を参考にして敵の位置を把握しつつ、相手は今何をしたいのかを考えることで、有利な立ち回りをするための材料になります。まずは、しっかりと音を聞き、判断材料を集める癖をつけるようにしましょう。

eスポーツで代表的なFPSタイトル

 現在のeスポーツ業界で人気があるFPSタイトルを五つ紹介します。

エーペックスレジェンズ(Apex Legends)

 「エーペックスレジェンズ(Apex Legends)」は、Respawn Entertainmentが開発し、エレクトロニック・アーツより2019年2月に配信が開始されたタイトルです。世界中の全プレーヤーのうち5人に1人が日本人で、FPSタイトルの中でも国内で絶大な人気を誇っています。

 基本的なシステムは近年人気のバトルロワイヤルですが、特徴的なのは3人一組のチーム戦であること。プレーヤーは、異なる能力を持つレジェンド(操作キャラクター)の中から好きなものを選べるのですが、このキャラクターの選択によってプレーヤーごとの役割やチームが得意とする戦略が変わります。各々の能力を生かしチームメンバーと協力しながらトップを目指すという、シンプルな銃撃戦だけではないバトルシステムが人気です。

 現在、PC、PS4、PS5、Xbox One、Nintendo Switchと幅広いプラットフォームに対応しており、21年内にスマートフォン版の配信も予定されています。

レインボーシックスシージ(Tom Clancy's Rainbow Six Siege)

 「レインボーシックスシージ(Tom Clancy's Rainbow Six Siege)」は、ユービーアイソフトから15年に発売されたタイトル。トム・クランシー原作の小説『レインボーシックス』が題材となっていて、世界中の戦闘部隊から集められた対テロ特殊部隊「レインボー」の活躍を描く作品です。

 主なゲームルールは特殊部隊側とテロリスト側に分かれた5対5のチーム戦で、相手側を制圧したチームが勝利。一試合の中で、突入側と防衛側を交代して行います。効果的な戦略を練ることが重要なカギとなるゲーム性もそうですが、一度倒されたら復活できない緊張感も人気の理由です。

 PC、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series Xでプレーが可能で、発売から5年以上が経った現在でも人気があり、eスポーツ大会も多数開催されています。

カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(Counter-Strike: Global Offensive)

 「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(Counter-Strike: Global Offensive)」は、ValveとHidden PathEntertainmentが開発し、12年に発売されたタイトルです。今作だけで8年以上の歴史を持ちますが、シリーズ第一作は2000年にリリースされている老舗FPSです。

 このタイトルの特徴は、良くも悪くもシンプルであること。特殊なスキルなどは存在せず、基本的に自分の腕だけで勝負できるゲームです。それゆえ、プレーヤーの技量差が出やすく玄人向けですが、一方でFPSの基本的な立ち回りを学べるタイトルでもあります。ゲーム内にはさまざまは試合ルールがありますが、大会などでよく使用されるのは爆弾の設置と爆破を巡り2チームに分かれて争うチーム戦です。

 対応デバイスとして、PC、PS3、Xbox 360でプレーが可能で、eスポーツ競技として世界中で人気があり、大会の開催数・参加プレーヤー数は業界最大規模となっています。発売から8年以上が経っている現在もプレー人口が伸びを見せているので、これから新たにeスポーツを始めたいと考えている方にもおすすめです。

オーバーウォッチ(Overwatch)

 「オーバーウォッチ(Overwatch)」は、ブリザード・エンターテイメントが開発し16年に発売されたタイトルです。近未来の地球が舞台となっており、30種類以上にも及ぶ豊富な個性を持つキャラクターから1人を選び最大6人のチームを組んで戦います。ゲーム全体がカートゥーンタッチのデザインで、格好良くてかわいい、キャラクターがたくさんいるのも魅力です。

 他のタイトルとの最も大きな違いは、キャラクターの持つ個性が非常に強いこと。キャラごとに割り当てられている特殊能力の種類が多く、武器もそれぞれで固定されているため、どれだけそのキャラクターの性能を生かせるかが勝敗のカギとなります。ちなみに、全てのキャラクターにはストーリーに基づいた背景があり、関連するコミックや動画も公開されています。こういったコンテンツものぞいてみると、よりキャラクターに愛着がわきそうです。

 現在はPC、PS4、Xbox One、Nintendo Switchでプレーが可能で、公式がeスポーツリーグを設けるなど、eスポーツ競技としての取り組みを積極的に行っています。ちなみに、22年以降に後継作であるOverwatch2がリリースされる予定で、ゲーム内データは引き継げるとのこと。今のうちに腕を磨いておくのもいいかもしれません。

ヴァロラント(VALORANT)

 「ヴァロラント(VALORANT)」は、ライアットゲームズが開発し、20年に配信開始されたタイトルです。同社は、長年eスポーツ市場のトップタイトルをとしてプレーされてきたリーグ・オブ・レジェンドの開発元でもあり、競技性の高いタイトルづくりに力を入れてきました。ヴァロラントも例にもれず、キャラクター性と競技性を両立した最新eスポーツ競技として注目を集めており、有名プロゲーミングチームも続々参入しています。

 現在はPCでのみプレーが可能ですが、まだ発売から1年未満の新作タイトルのため、今後プラットフォームの拡大が期待されます。

まとめ

 世界中が熱狂しているゲームジャンルの一つ、FPSについてのおおまかな解説と、eスポーツ業界でも人気の代表的タイトルを紹介しました。

 FPSゲームは、視聴者として試合を観戦しているだけでも迫力があり、まさにeスポーツにうってつけのジャンルといえます。本記事で紹介したものを参考に、お気に入りのタイトルを見つけてみてくださいね。

コラム FPSとfps

 ゲームのジャンルを示すFPSとは全く別のものを示す言葉として、「fps(フレームレート)」があります。

 「frames per second」の略であるfpsは、1秒間の映像が何枚の静止画で構成されているかを示す単位のこと。日本のテレビ放送は30fpsとなっており、1秒間の映像が30枚の静止画で構成されていることを表します。

 フレーム単位の一瞬の差で勝敗が分かれるeスポーツにおいては、このfps値をできるだけ高く設定することで画面の動きが細かく滑らかになり、試合のときに有利に働きます。高いfps値に対応できるだけの高スペックな機材が必要になりますが、できる限り勝率を上げたいと考えている方や、将来、プロゲーマーを目指す方にとっては必須級の要素です。

 ゲームジャンルの名称であるFPSとともに、fps(フレームレート)もeスポーツ業界では頻繁に耳にする言葉ですので、この二つの違いをしっかり理解しておくようにしましょう。

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