解説
2022.11.14
ゲームにおける「スマーフ」とは?意味や注意点をわかりやすく解説!
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オンラインゲームにおけるマナー違反行為のひとつである「スマーフ」。ジャンルによってはゲームシステムに多大な悪影響を与え、スマーフをしたプレイヤーには運営から厳しい処分が下ることもありますが、知らず知らずのうちにやってしまう人が多い行為でもあります。
今回は、ゲーム用語としての「スマーフ」について詳しく解説します。スマーフとはどんな行為なのか、なぜやってはいけないのかを知り、マナーを守ってオンラインゲームをプレーしましょう。
ゲームにおける「スマーフ」とは
ゲームにおける「スマーフ」という用語は、上級者のプレイヤーが別アカウントを作るなどしてランク・レートが低い初心者プレイヤー同士の試合に参加すること、いわゆる“初心者狩り”行為を指します。素性を偽ることという意味を持つ英単語の「smurf」(スマーフ)が由来です。
スマーフはジャンルを問わずオンラインゲーム全般においてマナー違反行為とされており、タイトルによっては利用規約内で明確に禁止されているケースもあります。ランク・レートによるマッチングが正常に機能していればおのずと自分の実力に見合った相手とプレーができますが、スマーフはこのシステムを崩壊させる行為です。
類似行為「ブースティング」とは
「ブースティング」とは、何らかの方法で自分のアカウントのランク・レートを上げてもらうこと、あるいは他人のランク・レートを上げるのを手伝う行為のこと。「初心者の友達のランク上げの手伝いをする」という理由で上級者が別アカウントを作り、一緒に初心者の試合に参加することもブースティングおよびスマーフの一種です。
対戦相手にとっては悪意のある初心者狩りと変わりないため、どのような理由であってもスマーフは行わないでください。
スマーフをすることで起こる悪影響
スマーフは自分の対戦相手に不快な思いをさせるだけでなく、自分のアカウントやゲームの運営にも以下のような悪影響を与えます。
悪質な迷惑行為として処罰対象にされることがある
スマーフはオンラインゲームにおける迷惑行為のひとつです。ゲームの利用規約によってスマーフが禁止行為と定められている場合、運営による何らかの処罰の対象となることがあります。
最悪の場合、自分が持つすべてのアカウントが永久凍結され、そのタイトルを一切プレーできなくなる可能性もあります。スマーフをはじめとした迷惑行為には手を染めないようにしてください。
初心者の参入を阻害し、ゲーム自体の衰退を招く
ゲームにおいて、初心者が上級者と対戦してもほぼ勝ち目はありません。幅広い層のプレイヤーがいる中で、すべてのプレイヤーが自分と近い実力の相手とのプレーを楽しめるようにランク・レートのシステムがあります。
まったく太刀打ちできない相手としか対戦できない環境では上達は見込めず、プレー自体も楽しめないため初心者の参入が減ってしまいます。新規参入がなくなるといずれはプレイヤー数が減少し、ゲームコンテンツ自体の衰退・サービス終了にも繋がるため、スマーフは一般的にマナー違反行為・禁止行為とされているのです。
ゲーム自体のイメージダウンにつながる
「あそこは迷惑行為がまん延している」というイメージが強いタイトルは、進んでプレーしたいと思われないでしょう。”迷惑行為が多い=運営による取り締まりが徹底されていない”と見ることもでき、新規参入が減るのはもちろん既存ユーザーの離脱も進みます。
自分のプレーが常に他のユーザーにも影響する以上、オンラインゲームでは全ユーザーがマナーを守ることが重要です。
スマーフはバレない?ランクマッチシステムとスマーフの関係性
スマーフはゲームのランクマッチシステムに多大な悪影響を与える迷惑行為ですが、実際のところバレるものなのでしょうか。現状は「場合による」という答えが適切なところですが、バレずにスマーフができることも多い環境は今後のゲームシステムの進化に伴って変わっていく可能性があります。プレイヤーによる通報機能を備えたタイトルでは、すでに「迷惑行為」などとして対象プレイヤーを通報することができる場合もあります。
ゲームジャンルによってスマーフの影響度はそれぞれ
スマーフが禁止行為となっているかどうか、禁止されている場合は違反者にどのような処罰が下されるかはタイトルごとに異なります。スマーフがゲームシステムに与える影響が大きいジャンルほど、より厳しいルールが設けられていることが多いです。
例えば、プレイヤーの操作スキルのみを純粋に競う格闘ゲームにおけるスマーフは非常に悪質な迷惑行為です。基本的に運の要素が強くなるほどスマーフの影響度は下がり、“運ゲー”と言われるレベルになるとランク・レートによるマッチングシステム自体がなくなります。
スマーフによる悪影響が少なく、運営による取り締まりがあまりなされていないタイトルにおいては「スマーフはバレにくい」と言えるでしょう。しかし、そのようなジャンルのタイトルであってもスマーフがマナー違反行為であることには変わりありません。規約で明確に禁止されていない場合でも決してやらないようにしてください。
スマーフは将来的に内部システムによって対策される可能性が高い
各タイトルの運営によるスマーフへの対策は徐々に強化されており、将来的にはスマーフを行っているアカウントを発見する内部システムによって常に公正なマッチングが行えるようになる可能性が高いです。
ライアットゲームズ社のFPSゲーム『VALORANT』では、所属ランクとかけ離れた高度なプレーを記録したアカウントのランクを通常よりも素早く上げて早期に適正なランクへと配置する、つまりは「スマーフがすぐにバレる」内部システムを導入しています。このようなシステムが今後も精度を上げ、ジャンルを問わずさまざまなタイトルで導入されていくでしょう。
スマーフを使った例文
「スマーフ」という用語は、ゲーム中に以下のような形で使われています。
・「スマーフは迷惑だ。」
・「スマーフを疑うレベルの強さだ。」
・「このプレイヤーは明らかにスマーフだろう。」
スマーフ・ブースティングは迷惑行為
ストレス発散のための弱い者いじめを目的として行うものだけでなく、初心者の友達のランク上げを手伝うような目的でのスマーフも「ブースティング」にあたる迷惑行為である点に注意してください。
スマーフは、自分を含むプレイヤーやゲームの運営に以下のような悪影響を与えるものです。
〈スマーフをすることで起こる悪影響〉
・悪質な迷惑行為として処罰対象にされることがある
・初心者の参入を阻害し、ゲーム自体の衰退を招く
・ゲーム自体のイメージダウンにつながる
スマーフをはじめとしたマナー違反行為は、自分のアカウントが何らかの処罰を受けたり、対戦相手のプレイヤーに迷惑をかけたりするだけでなく、ゲームコンテンツ自体の衰退にもつながります。オンラインゲームをプレーする際は必ずルールとマナーを守り、すべてのプレイヤーが気持ちよくゲームを楽しめるような行動を心がけてください。