解説
2023.08.09
PCゲームのフルスクリーン化とボーダレス(仮想フルスクリーン)化の違いとは?
- 解説
PCでゲームをプレーするときに必ずと言っていいほど使うのが「フルスクリーン」設定。フルスクリーンモードとウィンドウモード・ボーダレス(仮想フルスクリーン)化を使い分けることで、プレー時の操作性が劇的に変わります。
そこで今回は、PCゲームのフルスクリーン化・ボーダレス(仮想フルスクリーン)化について解説します。
PCゲームのフルスクリーン化とは
PCゲームの「フルスクリーン化」とは、ゲームウィンドウを画面いっぱいに表示させる設定のことです。ウィンドウの最大化とは異なり、画面下部のバーまですべてをゲーム画面で覆い隠すように表示させることができます。PCゲームでは、フルスクリーン化すると大きなメリットが得られます。
フルスクリーン化のメリット
フルスクリーン化の大きなメリットは以下の3つです。
〈フルスクリーン化のメリット〉
・ゲームへの没入感、臨場感が増す
・バックグラウンドの処理を極限まで減らし、GPU性能をゲームに集中させられる
・ディスプレイより低い解像度に設定することでGPUの負担を減らし、動作を軽くできる
モニターに表示される内容を完全にゲーム画面のみにすることで、まるで映画を見ているかのような没入感・臨場感を味わえます。加えて、GPUの性能に自信がない場合は、その負担を減らし、動作を軽くできるのでゲームの動作環境にも恩恵があります。
フルスクリーン化の注意点
ただしフルスクリーン化では、以下のような点にも注意する必要があります。
〈フルスクリーン化の注意点〉
・ディスプレイを複数使用するとき、他のアプリに切り替えるにはフルスクリーン化を一旦解除する必要がある
・基本的にメインのディスプレイでしか利用できない
マルチディスプレイの環境にはあまり向いていないのがフルスクリーンのデメリットです。ゲームをプレーしながら外部アプリで録画や配信もしたいと思ったとき、フルスクリーンでは、少しやりにくいと感じることが多いのではないでしょうか。
フルスクリーン化できない場合の対処法
Windowsでフルスクリーン化できないときに主に考えられる問題点3つと、その対処法を紹介します。
・ゲーム側の設定が「ウィンドウモード」になっている
→設定画面を開き「フルスクリーンモード」に設定することで解消される。設定画面で切り替えができない場合はショートカットキー「Alt+Enter」を活用
・ゲームのバージョンが古く、最新のOSでフルスクリーン化ができない
→ゲーム画面上で右クリック→「プロパティ」→「互換性」タブ→「互換モード」をオン(ボックスにチェックを入れる)でフルスクリーン化が可能になる場合がある
・ゲーム自体がフルスクリーン化に対応していない
→フリーソフトを用いることでフルスクリーン化が可能な場合がある
PCゲームのボーダレス(仮想フルスクリーン)化とは
フルスクリーン化のデメリットをカバーしつつ、疑似的にフルスクリーン化のような画面を表示できるのが「ボーダレス(仮想フルスクリーン)化」です。
ボーダレス(仮想フルスクリーン)化は、ウィンドウを通常よりも大きく表示してタスクバーなどを隠している状態を指します。システム上はウィンドウモードと変わりありません。フルスクリーンの没入感・臨場感をそのままに、マルチディスプレイ環境にも対応できるのが大きな利点ですが、その分GPUの負荷が重くなります。
フルスクリーン化との違い
ボーダレス化とフルスクリーン化の違いは、「バックグラウンド処理による負荷の大小」と「サブモニターへの操作切り替え方法」です。
ボーダレス化の状態はウィンドウモードと変わりないため、マウスをドラッグするだけでサブモニター側に移動できます。チャットツールを使用しながらプレーしたい、ゲームのプレーと録画・配信を同時並行で進めたい方にはぴったりです。
ただし、ゲームプレイ中もバックグラウンドでの処理を中止できないため、その分の負荷に耐えうる高いPCスペックが求められます。特にGPUは、よりハイレベルなものが必要になります。
フルスクリーン化とボーダレス(仮想フルスクリーン)化の使い分けのポイント
フルスクリーン化とボーダレス化、どちらを使うかは、自分のPCスペックを考えて決めましょう。まずはボーダレス化を試し、自分のPC性能を確かめましょう。そこで動作が重くなってしまうようならフルスクリーン化を使用しましょう。
ただし、ゲームのプレー中に他のツールを一切使用しないなら、あえてボーダレス化にこだわる必要はありません。PCの負荷を減らすに越したことはないので、特に必要のない場面ではフルスクリーン化も活用しましょう。
【まとめ】ボーダーレスとフルスクリーンを上手に使い分けよう!
解像度やフレームレートの上限を気にする必要がないハイスペックPCでない限りは、フルスクリーン化を利用したほうがより高品質なグラフィックでゲームをプレーできます。
自分のPCスペックやプレー環境に応じて、上手に使い分けましょう。
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