解説
2023.12.29
ゲームにおける「タレット」とは?意味や使い方を解説!
- 解説
ゲームの中で「タレット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。タレットはある戦略的役割を意味する言葉ですが、ゲームによってはアイテム(武器・オブジェクト)を指すこともあります。そのため、「タレットという言葉は聞いたことはあるが、話の中でどちらを指すのか混乱してしまうこともある」という人も多いでしょう。
そこで今回は、ゲームにおけるタレットについて、意味や役割などを、わかりやすく解説します。2つの意味合いがあるタレットについてもう一度整理してみましょう。
ゲームにおける「タレット」とは
この項目では、ゲームにおけるタレットという言葉の意味を解説したうえで、ゲーム以外で使用されるタレットの意味も紹介します。
ゲームでタレットという言葉を使う場合、後方から銃器などを使って援護射撃を行う役割を指す場合と、戦闘用のアイテムを指す場合があります。例えば、「PUBG」では、後方にポジションを取って、前衛にいるアタッカーに有利な状況を作る重要なロールのことをタレット呼びます。
一方、「VALORANT」やフォートナイトではタレットという名称の攻撃用アイテムが存在します。これらの攻撃用アイテムがタレットと呼ばれているのには、近代以降、機関銃などを備えた旋回砲塔などがタレットと呼ばれていたことに由来します。
本来のタレットの意味
タレット(turret)の語源はラテン語の「turris」です。塔や要塞を意味していました。その後フランス語では、「城壁や城の一部の小さな塔」のことを指していたようです。中世ヨーロッパ時代は、城壁などから張り出す形で小さな塔、つまりタレットを配置することもありました。そこから援護射撃を行うことで城の防衛に貢献する、軍事的にも重要な意味合いのある建築だったようです。
さらに近代になるとこれまでの意味から転じて、軍艦に搭載された砲塔を示す言葉としても使われるようになります。戦車や戦闘機が登場すると、それらに取り付けられた旋回砲塔や銃座も同様にタレットと呼ばれました。
軍事以外では、顕微鏡などにレンズを複数装着する回転式の台。金属などを削る工作機械で複数の刃物を取り付ける回転式の台といったものを示します。
FPSにおけるタレットの役割の重要性
ゲーム内でのロールの方のタレットは、後方にいながら、前衛のアタッカーが有利に戦えるように援護射撃をする役回りです。仮にタレットが先に倒されてしまうと、自軍のアタッカーは援護射撃が無い状態で戦うことになるので、非常に不利な状態に陥ります。
一方VALORANTでは、タレットはロールではなく、エージェントの1人、キルジョイの発明兵器として登場します。範囲内180度を自動索敵して攻撃してくれる便利な兵器です。
FPS以外でもタレットは登場する
FPSにはタレット以外にも様々なロールが存在します。この項目では、FPSにおけるタレット以外のポジショニング用語について解説します。
スプリット(ラーカー)
「スプリット」とは、チーム本隊とは離れてポジション取りを行うことを指します。別行動を取ることで、情報を多く得ることができます。さらに、敵の意識がチームに向いた時に別の角度から攻撃したり、本体への集中を妨げたりすることができます。特定の場所に待ち伏せて攻撃することも可能です。状況によっては、他の仲間とクロスを組んで優位な状態を作り出すこともできます。
しかし、常に有利なポジション取りとも言えないのがスプリットの難しいところです。本隊の人数が一人少なくなるので、展開が不利になるケースもあります。また、スプリットは単独行動なので、複数の敵に集中攻撃を受けて役割を果たせずに敗北することも少なくありません。
スプリットを置く戦術は、成功すれば大戦果につながりますが、不発に終わることもあります。実際に戦術に取り入れる際には、単独行動をしながらも、本体との連携を意識して動くことが重要となります。
Apex Legendsではチームが基本3人編成なので、1人を別行動させると不利な局面が増えます。ポジショニングとしてスプリットが選択されることは珍しいと言って良いでしょう。
なお、VALORANTでは、スプリットというマップがあるので、混同を避けるため、「潜む」や隠密行動のような意味合いを持つ、「ラーク」や「ラーカー」という単語を使います。
アタッカー
「アタッカー」という言葉はゲームに限らず、スポーツやカードゲームでもなじみのある言葉です。知っての通り、攻撃の中心になるポジションのことです。ただ、FPSをプレーしない人がアタッカーと聞くと、「勇猛果敢なプレーをする人」と誤解することも多いかもしれません。
FPSでは大剣をふるって巨大なモンスターをなぎ倒していく、といったシチュエーションは無いので、「勇猛さ」を問われることはありません。どちらかというと、相手の行動を冷静に予測し、無駄なくしっかり相手を倒せる人が向いています。より具体的に言うと、エイムが正確で反射速度が速い人のことです。
また、キャラクターごとにスキルが設定されているようなゲームでは、アタッカーは戦闘以外の能力に乏しいことが多く、タレットなど援護的な役割の人と連携して、どのように動けばチームが勝てるかを考えることが重要になってきます。
サポーター
ゲームによって具体的なスキルや動作は異なりますが、「サポーター」は索敵アイテムを使った情報収集を行い、味方チームが戦いやすい環境を作るロールです。そのためマップ全体の把握や、必要な時にカバーに入れること、アタッカーのヘイトを集める動作に反応してサイドから攻めることなど、スキルフルな立ち回りが要求されます。
また、ゲームによってはサポーターが司令塔となることもあります。これらを踏まえると、各ロールのスキルや役割を理解し、素早く状況判断ができる人がサポーターに向いていると言えます。
タレットの概念を知ってゲームライフに役立てよう!
タレットは後方に位置して援護射撃などを行う役割を持っており、チームの勝利に貢献する重要なポジションです。ただ、ゲーム内でのロールはタレットだけではありません。各ポジションそれぞれの役割や特性を知って、連携しながらプレーすることがFPSの醍醐味とも言えるでしょう。
この機会に自分があまりやらないロールにも目を向けてみてはいかがでしょうか。いろいろなポジショニングへの理解が深まれば、仲間と連携も取りやすくなり、勝率アップにもつながるはずです。
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