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2024.05.03

ゲームにおける「ラグスイッチ」とは?意味や注意点を解説!

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 今回は、ゲームの「ラグスイッチ」という不正行為について解説します。この記事を読んで、ラグスイッチがどんなものか、一般のユーザーにどのような被害があるのか理解しましょう。あわせてラグスイッチ以外の不正行為も紹介します。

 不正行為の具体的な内容を知っていれば、適切な対処もしやすくなります。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ゲームにおける「ラグスイッチ」とは

 ラグスイッチとは、オンラインゲーム上で意図的にラグ(回線の遅延)を引き起こして、自分以外の相手が不利になる状況を作り出す仕組みや、その行為そのものを指します。

 自分以外の相手にラグが生じれば、動けなくなった相手を攻撃して簡単に勝利することができます。ラグスイッチは、対戦ゲームのゲーム性そのものを壊してしまう悪質な行為です。そのため、ゲーム会社は故意に回線落ちしたり、接続を遮断したりする行為を禁じています。

 ラグスイッチは不正な行為です。絶対に使用しないようにしましょう。もしラグスイッチをする人を見かけたら、運営に何らかの対処をしてもらうために通報機能を活用しましょう。ただし、ラグが起こっただけで「ラグスイッチだ!」と決めつけてしまうのも禁物です。通信が不安定になってしまうことは誰でもあること。この後に説明するラグスイッチの事例も参考にしながら判断してみましょう。

ラグスイッチに手を染めてしまった場合の処罰例

 ちなみにラグスイッチと認められるとどんな処罰を受けることになるのか。
 2017年に、「スプラトゥーン」で通信切断を4回繰り返したユーザーがオンラインへのアクセスをしばらくブロックされてしまったというケースがあります。

 ペナルティを受けた側は「故意ではない」と反論しており、ラグスイッチを使ったかどうかの実証も難しかったようですが、このケースでは、運営側に「不自然な切断」と判断された結果、ペナルティの対象になったということになります。

ラグスイッチを取り巻く状況

 この項目では、ラグスイッチを取り巻く昨今の状況や、「ラグスイッチを使った違反行為」と回線が安定しないことによる「故意でないラグ」との見分け方も記載します。

今は対策を徹底した結果ラグスイッチを使う人は少ない

 「ラグスイッチに手を染めてしまった場合の処罰例」の項目で記載したように、「スプラトゥーン」では、ラグスイッチの使用が疑われる不自然な切断が多数見られた時期がありました。そのためなのかはわかりませんが、「スプラトゥーン3」では、回線落ちした場合、その試合は敗北したことになるよう、ゲームシステムが刷新されました。また、回線落ちしたあと、一定時間マッチングできなくなるといった追加の対策も行われています。

 このようなゲーム運営側の努力もあり、以前に比べるとラグスイッチを使った不正行為は減少しているようです。

ラグスイッチと純粋な回線悪化の見分け方

 しかし「ラグスイッチを使った違反行為ではないか?」と疑わしいものがあっても、なかなか判別できないのが、ラグスイッチの悩ましいところ。単なる回線の不具合ならば、一方だけがラグの影響を受けることはなかなかありませんが、それが違法行為か否かは、判断が難しいのが現状です。

 ただ、「自分が攻めているときだけラグが起き、それが何度も繰り返される」などある特定の場面でラグが発生し、明らかな違和感がある場合には、ラグスイッチの可能性があります。

 例えば、「知らないうちに相手に負けている」「ラグが起きたタイミングに一瞬で撃破数を重ねているユーザーがいる」など、不自然な挙動が何度も繰り返されるのがラグスイッチの主なケースと言われています。こういった場面に遭遇したときは「運営に通報する」のを一つの手段として考えておきましょう。

 中には、こんな例もあります。2022年、ある人は「ストリートファイター5」のプレー中に不自然なラグが頻発し、「不正な行為なのではないか?」と疑問を持ちました。その件だけでは確信が持てなかったのですが、SNSで自分に不正行為を行ったと思われるプレイヤーが、他の人にも被害を与えていることを示唆する書き込みを見たことで不正を確信しました。もしかしたら違法行為の一部始終を本人がSNS上で公開している、なんてこともあるかもしれませんね。

ラグスイッチに類似する違反行為


 この項目では、ラグスイッチに類似する違反行為を紹介します。

チート

 「チート」は既にゲームだけでなくさまざまな場面で使用されている言葉です。「cheat」という英単語は、詐欺、ごまかし、いかさまといった意味です、ゲームでもプレー中に行ういくつかの不正行為の総称として使用されています。

 例えば、プログラムやデータを改ざんしてレベル上げを行ったり、見えないはずの壁越しに銃撃して戦果を挙げたりと、ズルの仕方もたくさんあります。有料のアイテムを不正に入手したり、ゲームの結果を書き換えたりすることもチートなので、一般のプレイヤーにもゲーム会社にもマイナスになることばかりです。

スマーフ(ブースティング)

 「スマーフ」とは、上級者が別のアカウントを作って初心者や低ランクのプレイヤーが多い試合に参加することです。「初心者狩り」と呼ばれることもあり、悪質な行為として知られています。

 経験や多くのスキルを持つ上級者に対して、初心者の多くはなすすべもなく一方的に攻められ、フェアなゲームになりません。そのため、現在ではスマーフはほとんどのオンラインゲームで禁じられています。

 一方、ブースティングは不正な方法で自分のランクを上げることや、他者のランク上げをマナーやルールに添わない方法で手伝うことです。

 スマーフやブースティングが横行すると、初心者が安心してプレーできなくなり結果的にユーザーが減っていきます。利用者が減ったゲームからは利益が得られなくなるのでゲーム会社も困ってしまいます。

 スマーフやブースティングも、いずれの行為もプレイヤーやゲーム会社を困らせてしまう迷惑な行為。だから現在ではペナルティの対象となっているのです。

【まとめ】ラグスイッチは違反行為!絶対にしないようにしよう

 ゲームにおけるラグスイッチの意味や内容を紹介し、「チート」や「スマーフ」などについても解説しました。

 ユーザーのほとんどは「楽しみたいから」ゲームをプレーするのが普通ですが、中には「自分だけが楽しめば、他の人が嫌な思いをしても構わない」という人がいます。「他人を困らせてはいけない」というのはゲームでも現実世界でも同じです。違反行為が横行してしまうと、ゲーム業界全体に関わる大きな問題にまで発展する可能性もあります。絶対に不正に加担しないようにしてください。また、不正が疑われる場合は運営への通報などを行い、適切な対処をするように心がけましょう。

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