コラム

2024.03.18

生活習慣で見え方に偏りが出る!?ゲームをしながら目の健康を保つには?目の総合健康企業「わかさ生活」に聞いてみた!

記事をシェア
エックス
フェイスブック
ライン

 ゲームやeスポーツをプレーするうえで切っても切れない関係にあるのは「視力」です。eスポーツだけでなく、フィジカルスポーツでもベテランの選手が目の衰えを理由に引退を余儀なくされるなんてことはよくある話。

 そこで今回はゲームをプレーする上でどんなことに気をつければいいのか、目の総合健康企業である「わかさ生活」の担当者に話を聞いてみました。記事の最後にはプレゼントキャンペーンの告知も掲載しています。ぜひ最後までご覧ください。

 今回取材に対応してくれたのは、同社の「お客様相談室」で健康に関するアドバイスを行っている丈達公子さん。「ビジョントレーニング指導者2級」の資格を持っている丈達さんは、学校や一般企業などを対象に目の健康についての啓蒙活動なども行っているそうです。

取材に対応してくれたわかさ生活の丈達公子さん

ゲームで目が悪くなるかは生活習慣次第 近視になると病気のリスクが高まる

──単刀直入にうかがいます。ゲームをすると目が悪くなるとよくいわれますが、これは本当なんですか。

丈達さん(以下敬称略) 一般的に「目が悪くなる」というのはおそらく近視のことを指しているのだと考えられます。ただ断っておくとゲームというよりは「生活習慣に影響して近視になる」というのが正しい捉え方でしょう。ですから目の健康を保ちながらこの先ゲームをプレーし続けるということも可能なんです。

 近視自体は目の病気ではなく、屈折異常、つまりピントがしっかり合わない状態のことです。ただ当然近視の状態が続くと、網膜剥離や眼底出血といった重大な病気にかかるリスクが高まるといわれています。ですから今回は、近くの画面を見続けると起こりやすい「近視」に着目してお話していこうかなと思います。

 最近は子供の近視が増えています。一説によれば、いろいろなものがデジタルに移行したことが影響しているといわれています。

デジタル化により目に入る情報量は膨大に 近視は治せないから日ごろのケアが大切!


──デジタルに移行したから? それはどういうことですか。

丈達 例えばゲームにしても本にしても、デジタル媒体になると一度に目に入る情報量は増えます。特にeスポーツとなると画面の中の激しい動きを目で追うことで眼精疲労が蓄積しやすくなります。しかも最近の映像や画像って色味も鮮明ですよね。それが逆に負担をかけてしまって、本来視線を送っていない部分の光も直に目に入ってしまうんですね。

 さらにデバイスまでの距離が近くなりがちなことも、原因の1つと言えます。日本眼科医会の調査では目から書籍の距離は平均して30cm以上なのに対して、スマホは20cmくらいと近めになることがわかりました。これも、デジタル化により目が疲れやすくなったことを示す一つのデータと言えるでしょう。

 特に10~20代というとまだ若いので目の筋肉が柔らかく、疲れを感じにくい傾向があります。だから、熱中しすぎて2~3時間続けてプレーできてしまう、ということもよくあるのだと考えられます。

──なるほど、情報量が多いということが一因とのことですが、近視になってしまうメカニズムを詳しく教えてくれますか。

丈達 私たちは目で見たものを網膜というフィルムに映し出し、それを電気信号に変えて脳に送ることで物体を認識します。情報量が多いと、ここでレンズの役割をする水晶体を忙しく調整することになります。このレンズを調整する筋肉が「毛様体筋」です。

 情報があまりに多いと、この毛様体筋の動きが追い付かなくなります。更に近くのものにピントを合わせるために毛様体筋が力を入れて、水晶体の厚みを増やします。この時、見る対象が近ければ近いほど力が必要になり、それが長い時間になると、毛様体筋は疲れてしまいます。

 疲労した毛様体筋の力では、水晶体を厚くし続けることができません。このままではピントが合わないので、網膜を後ろにずらしてピントを合わせる。これを眼軸が伸びた状態といいます。

 この一度伸びた眼軸は戻らないので、今度は遠くを見ようとしてもピントが合わない。以上が、近視になる仕組みといわれています。眼軸が伸びるというのはそのままの意味で、横から見ると眼球が楕円形のようになるんですよ。

目の断面図。後ろでピントが合うようになると眼球は楕円形になり眼軸(眼球の直径)が伸びる


──目の形が変わるってことですか!?眼球ってそんなことできるんですね。

丈達 はい。でも眼軸が伸びると網膜に負担がかかる状態が続くので、網膜剥離や網膜裂孔といった病気の要因になります。ですから若いころはコンタクトやメガネで視力を矯正すれば事足りるのですが、年を重ねると病気のリスクが高まるということになります。

──年を取ると目の病気になりやすくなると。で、近視は治せるんですか。

丈達 近視は一時的な仮性近視と違って、治ることはありません。だから、同じ近視でも進行を緩やかに、視力0.5なら、0.5のままで過ごせるように工夫することが大切になってきます。ただ、近視って部屋を明るくするだとか、眼を休めるだとか、生活習慣によるところが大きいですから、ケアをすることが大切なんです。

 親が近視だから子も必ず近視になるということはありません。だから子どもが近視にならないようにサポートする親の役割も重要と言えるでしょう。

目のケアには「睡眠」「食事」「運動」が大切!あとはビジョントレーニング!


──これまでの話を踏まえて、どのように目のケアをすれば良いのか教えてください。

丈達 よくいわれている「ゲームを1時間プレーしたら15~20分くらい休憩する」というのは良い習慣だと思います。これは厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生 管理のためのガイドライン」に記載されている一つの基準でもあります。ただそれに加えて、私たちが必ず伝えているのが「睡眠」「食事」「運動」の3つが重要という点です。

寝る1時間前にモニターやスマホを見ないこと!

──食事、睡眠、運動ですか。

丈達 まずは睡眠です。寝る1時間前にはモニターやスマートフォンなどブルーライトを発するものの使用は控えましょう。皆さんも聞いたことがあるように、ブルーライトは質の良い睡眠を妨げてしまうことがあります。これは体内時計に働きかけ自然な睡眠へと誘うメラトニンというホルモンと、副交感神経を刺激してしまうからなんですね。簡単に言うと、脳や体が明るい光によって朝だと勘違いして、休むモードに切り替わらないということです。

──寝る前にスマホを使わないというのは有名な話ですが、そういうメカニズムがあったのですね。

ブルーベリーなど紫色の食べ物、ブロッコリーやニンジン、ホウレンソウも目に良い

丈達 次に食事です。最近注目されているのがルテインですね。これは黄色または赤色の色素成分といわれるカロテノイドの一種です。目の水晶体や黄斑部に生まれながらに含まれている成分で、ブルーライトや紫外線など有害な光を吸収する非常に大きな役割を果たしています。ルテインは、ブロッコリーやホウレンソウ、ニンジンなどの緑黄色野菜に含まれていますね。

──ブロッコリーはスポーツ選手にもよく好まれている食材ですね。あとはわかさ生活さんといえばアレですよね。

丈達 そう、アントシアニンです。ポリフェノールの一種なんですが、抗酸化力が高く目の健康に役立つとされています。ブルーベリーはもちろん、紫芋や紫キャベツなど、紫色の食べ物に多く含まれている成分です。

 フィルムの役割をしてくれる網膜には、ロドプシンというたんぱく質が含まれています。私たちが物を見るときにはこのロドプシンの分解と再合成がものすごいスピードで繰り返されているのですが、目を酷使するとその再合成が追い付かなくなる。これを助けてくれるのがアントシアニンです。弊社の看板商品ブルーベリーアイに多く含まれている成分で、我々社員の机の引き出しの中にはこれが常備されています。やっぱり飲む、飲まないで目の疲労度に違いが出てくるのを日々実感しています。

目のケアには姿勢も大切 ビジョントレーニングで目の筋肉をほぐそう!

丈達 最後は運動です。やっぱりゲームを長くプレーすると座りっぱなしになるので、腰痛の原因にもなりますし、集中するとだんだんと猫背になったり巻き肩になったり、画面と顔との距離も近くなったりします。そのリフレッシュも兼ねて有酸素運動をしてみましょう。一日1万歩なんてよく言いますけど、日々の移動を階段にしてみるとか、そんなちょっとしたことでもOKです。ちなみに、画面との距離は40センチぐらい離すのが理想的で、ディスプレイが目線より下になるようにすると、目に入る光量も減って目が疲れにくくなりますよ。椅子に深く座るのも姿勢を正すには有効です。

 あとは、ビジョントレーニングというのも有効な手段です。

ものを見るときの癖が戦績に直結!?普段の生活を見直してみよう!


──ビジョントレーニングって何ですか。

丈達 我々が眼を見たい方向に動かせるのは眼球の周りにある6本の外眼筋のおかげ。これらの目の筋肉を鍛えることで、見たいものをしっかりとらえ、目の健康を保とうという取り組みです。

眼を囲む6本の外眼筋


──見たいものをとらえるですか。あまり想像がつきませんが、そうでないこともあるんですか。

丈達 もちろんです。日常生活の中でアンバランスに目の筋肉を使っていると自然とそうなってしまうんです。例えば、リビングで食卓を囲むとき。座る位置が決まっていると左側か右側に視線を向けてテレビを観てる、なんてことがありませんか。このように、いつも同じ方向から物を見ていると片目だけ視力が落ちるなんてケースがあります。

──確かに私も食事をしているときは右ばかり向いてテレビを観てますね……。

丈達 じゃあもう今日から席替えしちゃった方がいいですね(笑)。この「ものを見るときの癖」はeスポーツだと成績に関わって大変なところですから、生活習慣を見直してみるというのは意外と有効なんです。以前伺った専門学校の生徒さんが「右下だけ見えにくくて試合に勝てない」とおっしゃっていたんですが、ビジョントレーニングでそれを克服したという例もありますから、今からでも遅くないですよ。

すぐできる!誰でも簡単に目の筋肉をほぐせるビジョントレーニングの方法


──では、今すぐできるトレーニングって何かありますか。

丈達 まず親指を立てて腕を肩幅ぐらいに広げて前に出してください。それで左右の親指を頭を動かさずに目だけで追いかけてください。これが左右の目の筋肉の運動です。これを同じように腕の位置を変えながら上下、斜め左右とやってみると、全体の目の筋肉をほぐして鍛えることができます。タイミングはいつでも構いませんが、目を使う前にウォーミングアップとして、また目を使った後にストレッチとして習慣にする事が大切だと考えます。

目の筋肉をほぐす運動
トレーニング法を指南する丈達さん


──おお!けっこう簡単ですね。

丈達 これ以外にもさまざまなトレーニング方法があるので気になる方は弊社のwebマガジン「メノコト365」ものぞいてみてください。あとは遊びながら目を鍛えられる「ビジョンパーク」なんてアプリもあります。一応ゲーム形式になっていてeスポーツを普段プレーしている人には物足りないかもしれませんが、よければダウンロードして遊んでみてください。

人間の得る情報の8割は目から!悪くなる前に日々の習慣を振り返ってみよう!


──今回はお話いただきありがとうございました。目って日ごろの習慣がかなり影響するものなんですね。

丈達 そうですね。習慣を直すというのはあくまで一つの可能性。個人差もあるので一概に言えないことも多いです。ただ人間が得る情報の8割は目から取得するといわれるぐらい、目って替えが利かない。日々の手入れが大事なことも事実なんです。だから歯科検診と同じで定期的にケアすることで、悪くなってから慌てるなんてことがないようにする。この意識が重要です。食事を見直す、姿勢を変える、部屋を明るくするとかちょっとしたことでも積み重ねていく、目のケアについて常日頃から心がけておくのが理想的と言えるでしょう。

eスポーツにおけるわかさ生活の取り組み

──ところでわかさ生活さんと言えば、さまざまなeスポーツイベントに協賛するなど積極的なイメージがあります。普段はeスポーツ関係でどのような取り組みをされているんですか。

丈達 当社には、今後のeスポーツ界で活躍する学生達の目の健康をサポートしたいという思いがあります。2019年に愛知県の名古屋デザイン&テクノロジー専門学校で目の健康に関する特別講義を行ったことを皮切りに、各地の学校で目の健康について授業を行い、その大切さを生徒や学生たちに教えています。

わかさ生活では目の健康について
各地で出前授業を行っている


──なるほど。他にもeスポーツに関係した取り組みはあるのですか。

丈達 はい。京都デザイン&テクノロジー専門学校の学生さんと協力して、eスポーツに特化した商品「Performance EYE」を開発しました。他にもアクティブシニア層のeスポーツ施設を展開するISRパーソナルに、最先端機器である自動でピントを調節するアイウェア「ViXion01」を体験してもらっています。
 私たちわかさ生活は、目に悩みを抱える方々をサポートする取り組みを多方面から進め、今後も「目の総合健康企業」として目の健康を支える活動を続けながら、eスポーツの発展にも協力していきたいと思います。

──なるほど、今後もわかさ生活の取り組みに注目!というわけですね。本日はどうもありがとうございました!

SNSで感想をつぶやくと当選確率アップ!わかさ生活のeスポーツ食品が当たるキャンペーンを実施!

 わかさ生活の丈達さんに「目の健康」について話をしてもらいました。今回はX(旧Twitter)連動キャンペーンとして、記事を読んでくれた皆さんにわかさ生活から「Performance EYE Bar」と「Performance EYE Drink」の2商品をセットで6名様にプレゼントします!

 BCN eスポーツ部 X公式アカウント(@BCN_esports0824)をフォローし、本記事のツイートを引用リポストで応募完了!感想を添えれば当選確率がアップします。応募締め切りは3月31日23時59分まで。

キャンペーン画像

Performance EYE とは……

 ブルーベリーに含まれる健康成分アントシアニンを使用した、オリジナル原料「Antony(アントニー)」を取り入れた同社ならではの商品。Antonyとはブルーベリーの健康効果を追求しわかさ生活が開発したオリジナル原料です。仕事で毎日PCを使用している人、甘いものがほしいけど健康が気になる人、ゲームの合間や、もうひと踏ん張りのための休憩時におすすめの健康食品です。

 「Performance EYE Bar」は「Antony」と栄養価の高い麹菌でブルーベリーを発酵させた新原料「ブルーベリー米麹発酵エキス」、「ブルーベリーの葉粉末」と「ブルーベリーの茎エキス」を配合し、疲れたひとみを内側から応援するフルーツバー。

 「Performance EYE Drink」はカフェインに頼らず体に優しい自然派エナジードリンク。
脳の唯一の栄養ブドウ糖を多く含んだ米麹とひとみの健康成分アントシアニンを含んだブルーベリーの健康効果を掛け合わせたドリンク。

Performance EYE Bar 商品ページ
https://shop.wakasa.jp/products/performance-eye-bar

Performance EYE Drink 商品ページ
https://shop.wakasa.jp/products/performance-eye-drink

関連記事

ゲーム専用メガネ「ゲーミンググラス」とは?ブルーライトについても解説

ゲームにおける「リセマラ(リセットマラソン)」とは?概要や注意点を解説!

PCを掃除して熱暴走や不具合を予防しよう!簡単な方法、必要なものを解説

外部リンク

わかさ生活 ホームページ
https://company.wakasa.jp/

メノコト365 byわかさ生活
https://menokoto365.jp/

部活紹介

おすすめ関連記事

eスポーツ部の活動日誌

新着記事

ゲーミングデバイス情報

  

ゲーミングデバイス情報

新製品 レビュー 部活紹介 eスポーツ部の活動日誌