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2025.05.28

eスポーツにはデメリットや課題もある!克服するための対処法も一緒に解説

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 現在世界中で大きなブームを巻き起こしているeスポーツですが、市場規模が広がると同時にデメリットや課題が浮き彫りになってきている現状があります。

ヘッドセットを着用しキーボードの前で頭を押さえる男性


 今回は、eスポーツが持つデメリットや課題を解説するとともに、それを克服するための対策案を紹介します。私たちの健康や生活を守りながらeスポーツを楽しむためには必ず知っておきたい内容になっているので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

eスポーツとは?

 そもそもeスポーツとは、コンピューターゲームやテレビゲームを一種のスポーツ競技として捉えたときに使われる呼び方です。

 身体を使うスポーツ競技と同じようにプロの選手が存在し、高額賞金付きの大規模なeスポーツ大会が世界各地で開催されています。

eスポーツにはデメリットや課題もある

 現在、eスポーツが抱えている4つのデメリットや課題について解説します。

健康リスクが少なからず存在する

 身体を動かすスポーツに比べて疲労を感じにくいeスポーツは、長時間にわたってプレイを続けてしまったり、寝食を犠牲にしてのめり込んでしまったりする危険性があります。

 特にプロの世界でには、寝る時間以外はほとんど座りっぱなしでゲームの練習をしているという方が多いです。これにより、心身のバランスを崩してしまうケースも見られるため、健康に対する配慮が求められています。

世間からの認知度・理解がなかなか進んでいない

 eスポーツという文化自体が一般に認知されていない、もしくは理解されていないという課題があります。

 特に日本におけるeスポーツはまだまだ発展途上で、ビジネスとして確立させるために必要な法整備がなされていないのが現状です。

 近年はeスポーツの認知やメリットが広まったことで、教育の現場に取り入れられたり、IOC(国際オリンピック委員会)がeスポーツイベントを開催したりといった動きが出てきています。これに伴って、eスポーツ文化への理解も少しずつ進んでいくかもしれません。

ルールを理解するのが難しい

 eスポーツをの観戦する際、競技タイトルとなるゲームのルールやシステムをある程度理解していないと楽しめないという問題もあります。タイトルによっては、実際のスポーツよりもルールやシステムが複雑なこともあり、新規の参入を拒む壁になっている現状があります。

 また、自ら実際にプレイした経験がないと、プロの試合を観戦してスーパープレイを目の当たりにしても”何がどうすごいのか”がわかりにくいです。

タイトルやルールなどの環境変化・仕様変化が激しい

 eスポーツ競技として採用されるゲームタイトルには流行り廃りがあるので、タイトルが変わればルールやシステムを新たに覚え直さなければなりません。同じタイトルであっても、アップデートなどによって細かいルールやシステムが変わることもあります。

 eスポーツを楽しむには、常にアンテナを張って最新の情報を集め続ける必要があるのがデメリットです。

eスポーツのデメリットは対策できる

アイデアを表す電球のイメージ


 現在eスポーツが抱えているデメリットや課題は、対策を講じることである程度解消できるものもあります。eスポーツ文化がより発展していくために私たちができることや、すでに行われている取り組みについて解説します。

時間を決めてプレイする

 健康に対する問題については、1日○時間まで、○時間プレイしたら○分休憩する、などのようにゲームをプレイする時間を予め決めておく事が有効です。

 未成年者の場合は、本人だけでなく保護者も気を配って時間管理をすることもが大切です。成人と比較すると可処分時間が多いため、過度にのめりこみ過ぎないようにさせましょう。学校の部活動としてeスポーツに取り組んでいる場合には、主に教員が時間をコントロールすることになります。部活動の時間内は適切なプレイ時間になるように指導しています。

メリット・デメリット両面を周知し、理解を促す

 eスポーツが抱えるデメリットを理解することは大切ですが、同時にメリットについても知って周囲の人にもそれを伝えられるようにすれば、eスポーツに取り組むことへの理解が得られやすいでしょう。

 近年、eスポーツには以下のようなメリットがあることが注目されています。

年齢や性別、体格を問わず多くの人がある程度平等な環境でプレイできる
日常生活の中ではあまり出会えない、世界中のプレイヤーとゲームを通じて交流が持てる
集中力や思考力など、ゲーム以外の場面でも役立つスキルが鍛えられる
ケガや事故につながるリスクが極めて低い

企業・行政が積極的にeスポーツに関わりをもつ

 eスポーツは若年層が数多くプレイしていることから、現在、企業のPRや地域活性化のためのプロジェクトにeスポーツを取り入れる企業や行政が増えています。

 有名な企業や自治体がeスポーツチームに投資したり、eスポーツ大会に協賛という形で関わりを持ったりという活動が、多くの人にeスポーツという文化を身近に感じてもらうことにつながり、認知度の向上に貢献しています。

まとめ

 eスポーツが抱えるデメリットや課題について、その対策とともに解説しました。

 eスポーツを楽しむためには、デメリットや課題も理解した上で、私たちの健康や生活に悪い影響をもたらすことがないように工夫することが必要です。一人一人のプレイヤーが節度を持って楽しむことで、eスポーツの魅力がより多くの人に伝わり、業界全体の発展につながっていくかもしれません。

 ぜひ、本記事で紹介したポイントを意識しながらeスポーツに取り組んでみてください。

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