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eスポーツ名門校を目指して! 日々輝学園高等学校 eスポーツ部

 【高校eスポーツ探訪・2】 大会やイベントが次々と開催され注目を集めている高校生のeスポーツ活動。部活を立ち上げる学校も増え、徐々に活性化しつつある。今後の進路はそれぞれだが、eスポーツファンであることは間違いない。そんなeスポーツの明日を担う若者の今を追いかけ、明日を占う連載が「高校eスポーツ探訪・2」だ。

 第2回は、日々輝学園高等学校 eスポーツ部の活動を取材した。

日々輝学園高等学校 eスポーツ部の活動風景
日々輝学園高等学校 eスポーツ部の活動風景

 日々輝学園高等学校は、2013年に学校法人化し、私立の広域通信制高校、開桜学院 日々輝学園高等学校として関東各地にキャンパスを構え、各校にカウンセラーを配置するなど、生徒への手厚いサポートが特徴だ。オンライン教材での学習支援やプログラミング教育など、ICTを活用した教育も積極的に進めている。

日々輝学園全景
日々輝学園全景

 同校がeスポーツ部を立ち上げたのは、2018年秋。生徒の可能性を広げるため、そして、素晴らしい青春を送ってほしいからだという。バリアフリーでみんなが楽しめる点も注目したポイント。部員数は16人で、1年生が多く将来有望だ。

 力を入れている競技は「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」。宇都宮キャンパスeスポーツ部の鈴木祥夫顧問は、「世界で一番有名なLoLを知っておくと、将来役に立つ知識が得られる」と理由を説明する。ただ、ずっとLoLをプレーしなければならないわけではないという。「あくまで自主性に任せているが、一定のランクになるまでプレーすることで基礎だけは全員学んでいる」とし、いわば必修科目のような位置づけになっている。

 LoLは、高校生向けの大会の中でも特に大きい「全国高校eスポーツ選手権」「STAGE:0」とともに採用されている競技でもあるので、確かに知っておけば活躍の場が広がる。部活で初めてLoLをプレーしたという部員は、「LoLは覚えることが多くて大変だけど、連携がうまくいったときの快感はある」と楽しんでいるようだ。

 また、YouTubeチャンネルも公開しており、動画配信やSNSを通して活動を発信している。世界的に有名なゲームに力を入れたり、動画配信を顧問がリードするのには、ある理由がある。鈴木顧問は「栃木県で野球部というと作新学院高等学校がすぐに出てくる。同じように栃木県のeスポーツ部といったら日々輝学園といったブランドを確立したい」との意向だ。

 部員たちは、LoL以外にも「フォートナイト」などの、シューティングゲームを好んでプレーしている。部活動の時間は15時半~17時頃までと決めているが、レンタルしたPCは5台なので、家に帰ってからプレーする人もいるので、確実な時間は決めていないという。こうした点でも自主性を尊重しており、「家に帰ってオンラインで部員同士が集まり練習している。LoLには目標を設定しているが、縛りすぎると離れていってしまう可能性もあるので、バランスを見極めている」と話す。

活動の一環としてイベントを開催することもある
活動の一環としてイベントを開催することもある

 部員に任せてばかりでは「練習をさぼってしまうのでは」と邪推するかもしれないが、部員自身が個人的に他校のeスポーツ部と連絡を取り、練習試合を組むこともあるという。試合後は反省点をあげ、改善策を議論する。積極的な姿勢は大人でも見習う部分がありそうだ。

 鈴木顧問は、生徒の成長にeスポーツを役立てたいとも考えている。「競技として選ばれているゲームタイトルは、いずれもチームワークが欠かせない。戦略だったり、コミュニケーションの質を高めていかないと、勝つのは難しい。ただやみくもにゲームをプレーするのではなく、チームメイトとの会話や連携を通じて、チームワークの高め方、大切さを学んでほしい」と期待する。

学校の部活としてゲームをやるからには真剣に取り組む姿勢だ
学校の部活としてゲームをやるからには真剣に取り組む姿勢だ

 「他校では、ゲームに夢中になるあまり、昼夜逆転しそうな生徒やチーム内の会話で声を荒げてしまう生徒もいると聞く」と話す鈴木顧問。しかし、ゲームで勝利するには冷静さやチームワーク、そして理論的な練習のもとに身につけた経験が必要だ。eスポーツ名門校を目指す日々輝学園高校も、まずは規則正しい生活とコミュニケーション能力の向上を目指すという。大会ではどのようなチームワークを見せてくれるのか、注目したい。(BCN・南雲 亮平)