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2024.08.02
【STAGE:0 2024直前特集】歴代チャンピオンを振り返る(VALORANT編)
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テレビ東京と電通が主催する高校対抗の全国eスポーツ大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2024」(STAGE:0)のグランドファイナルがついに8月10日から開催されます。STAGE:0は毎年、数多くの高校生たちがエントリーしており、国内最大級の規模を誇る高校生eスポーツ大会。アツい試合を観戦するだけでも楽しめますが、その歴史をたどればもっと面白くなるはず。「STAGE:0 2024直前特集」では、今年で6回目の開催を迎えるSTAGE:0のこれまでの結果を競技別に振り返っていきます。今回取り上げるのはVALORANT部門です。
競技性の高いタクティカルシューター 2022年大会のゲームパーティー枠で初導入
VALORANTは、2020年にリリースされた5対5で対戦する競技性の高いタクティカルFPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲーム。基本無料タイトルとなっており、今最も競技シーンが盛んなタイトルと言っても過言ではありません。PC版のみの展開となっていましたが、7月27日からはPS5やXboxでもプレーできる家庭用ゲーム機版のオープンベータテストが始まっており、さらなるプレー人口の増加が予想されています。
VALORANTは、爆弾を設置する側の「アタッカー」と、爆破を阻止する側の「ディフェンダー」に分かれて試合を行うというのが基本ルール。そして同部門の対戦ルールは毎年13ポイント先取で勝利のBo1形式を採用しています。なお、両チーム12対12で並んだ場合は先に2ポイント差をつけた方が勝利となるオーバータイムに突入します。
そんなVALORANTが今大会に導入されたのは、2022年大会のスピンオフ企画「STAGE:0 GAME PARTY」から。このゲームパーティ枠として共に肩を並べたのはフォールガイズ。少し意外な組み合わせでした。
優勝校まとめ
それでは、歴代の優勝校と、セミファイナルからの対戦表を見ていきましょう。
2022年 S高等学校(茨城県)「achive5」
競技採用後初のチャンピオンはS高等学校(茨城県)のチーム「achive5」でした。VALORANT部門決勝戦では福島工業高等専門学校(福島県)の「pops」と対戦します。初めこそ2ポイント先取を許しますが、その後は、achive5が撃ち合いの強さを見せつけ圧倒。4対13と大差をつけての勝利となりました。
しかし2022年大会が特殊だったのは、この決勝戦のあと、プロチーム「IGZIST」とachive5のエキシビションマッチが行われたこと。ゲームパーティ枠とはいうものの、プロを呼んでしまうなど、その内容には本気度の高さが感じられました。
マップ選択、攻守選択も譲るなど一見手加減するかに見えたIGZISTですが、試合中は真っ向から勝負していきます。ラウンド1は大方の予想を覆し、S高が奪取。しかしそこでもIGZISTは動じることなく、武装の差をものともせず勝ちきるプロの実力を見せ付けます。最終的には13対3と、IGZISTがプロの威厳を見せつける結果となりました。
2022年大会の記事
「STAGE:0 2022」、VALORANT最強の高校は? 優勝校はIGZISTとのスペシャルマッチ
2023年 ルネサンス高等学校 池袋キャンパス(東京都) Queimar
2023年大会のチャンピオンはルネサンス高等学校 池袋キャンパス(東京都)のチーム「Queimar」でした。同年は2022年大会と比較し、エントリー総数が約2倍の233チーム、1219人と、VALORANT部門への注目度の高さが見て取れました。
決勝戦は、ルネサンス池袋「Queimar」対N高等学校(沖縄県)の「menrk」の対戦となりました。序盤から両者譲らずシーソーゲームを展開。Queimarは、オーバータイムにまで突入し、最後まで読めない試合で、真っ先に2ポイント先行で優勝を決めました。
中でも印象的だったのは大会MVPを獲得したQueimarのFlorence選手(写真一番右)。「MVPを取れなかったら坊主にしますとエントリーシートに書いていたので無事に取れてよかったです(笑)」と場内で笑いを誘うなど、茶目っ気たっぷりなトークを展開し、5人とも終始和やかな雰囲気でした。
2023年大会の記事
STAGE:0 2023 VALORANT部門 全国大会決勝 高校日本一が決まる!
2024年大会は有名チーム所属選手も出場 どこが優勝するのか!?
ここまで過去の大会のチャンピオンについて振り返ってきました。2022年、2023年といずれもN高・S高とルネサンスが上位に勝ち上がることが多い印象を受けました。
そして2024年大会もすでにグランドファイナルへの進出校が出そろっています。
特にN高等学校の「そるみょんズ」は、福岡に本拠を置くプロチーム「Sengoku Gaming」に所属するSolluzy選手が率いる強豪チーム。5人中4人が最高ランクのレディアントと個々のレベルが非常に高く、優勝候補の一角となっています。
ルネサンス大阪「HavenLiberty」もセミファイナルではHL misiranu選手がチームをけん引し、驚異の13ラウンド連取を記録。かなりの実力者が揃っています。
さらにルネサンス豊田の「東京に行くために」、クラーク記念国際の「あさりさま」はそれぞれ昨年から引き続いてセミファイナルまで勝ち残り、今回はグランドファイナル進出を決めています。特にあさりさまは前回、2023年王者のQueimarに敗れての敗退。この2チームがリベンジで優勝を勝ち取るのか、こちらも大会の見どころになるでしょう。
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外部リンク
STAGE:0(ステージゼロ)|全国高校対抗eスポーツ大会 公式サイト
https://stage0.jp/