解説
2021.10.15
ゲーム配信に必要なPCのスペックは? 推奨スペックを一挙紹介
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- ゲーミングデバイス
高品質なゲーム実況配信を行うためには、スマホやゲーム機だけでなくPCを用いることが必要不可欠です。しかし、ゲームのプレーや配信はPCに大きい負荷がかかるため、それに耐えうる高い性能を持ったPCを用意することが求められます。
今回は、ゲーム実況配信をするために必要なPCのスペックについて解説します。高校生でも比較的手が届きやすい価格であることを重視し、各パーツのおすすめを紹介しているので、これからゲーミングPCの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
ゲーム配信用のPCとは?
まずは、ゲーム実況配信をするのに適したPCとはどんなものなのか、基礎的な知識を説明します。
ゲームのプレー・配信でどれだけPCに負荷がかかる?
家電量販店などで購入できる一般的なPCは、ブラウザの閲覧や文書作成など幅広い用途に対応するための平均的なスペックを備えた製品が多くあります。このようなPCでゲームのプレーや生配信をすることも不可能ではありませんが、スペックによってはPCに重い負荷がかかり、満足に動作しなかったり、PC自体の寿命が早まったりすることがあります。
ゲームのプレーはPCで実行できる作業の中でも負荷が重いものなので、それに耐えうる性能を持ったPCを用意することが大切です。中でもゲームに特化した作りであるゲーミングPCと呼ばれるものを購入すれば、ゲームを快適にプレーするために必要な環境をコスパよく揃えることができます。
一般的なPCとの違い
一般的なPCとゲーミングPCの違いは、主にCPU・グラフィックボード・メモリの性能にあります。ゲーミングPCは”ゲームをプレーすること”に特化し、負荷が重い処理も難なくこなしてくれる仕様になっています。また、ゲームのプレーと同時に配信や録画もすることを想定して、長時間安定して動作するように冷却能力も高く設計されているのが特徴です。グラフィックボードもCPU内蔵ではなく、別途用意するとより安定します。
ここからは、ゲーム実況配信をするために必要なPCスペックについて解説します。
今回は高校生でも手が届きやすい価格であることを重視し、比較的手頃な価格で購入できる最低限の必要スペックを紹介します。より快適にゲームをプレーするなら、各ゲームタイトルの推奨スペック+αのPCを用意するのがベストなので、自分の予算に合うものを探してみてください。
CPU・・・Core i5以上
CPUはPCの脳にあたる部分で、ゲームのプレーなどの高度な作業をするならまずはCPUの性能が良くなければなりません。Windowsに多く搭載されているIntel製のCPUには、大きく以下の種類があります。
- Celeron
- Pentium
- Core i3
- Core i5
- Core i7
- Core i9
Celeronが最も安価かつ性能が抑えられたもので、Core i9が最も高価かつ高性能なものです。ゲーム配信用のPCでは、最低でもCore i5を選びましょう。多くのゲームタイトルの動作環境をカバーしています。あくまで最低限なので、Core i7を選べればより安心です。生配信や編集する動画を高画質にしたり、生配信と同時に録画も行ったりしたいなら、それ相応の性能を持つCPUが必要と言えます。
ただし、シリーズ名が同じでも発売時期が異なれば性能に差が出ます。ここで述べた基準は直近のCPUであることが前提なので、必ずCPUの型番まで確認し、発売時期が新しいものを購入してください。
グラフィックボード(グラボ、GPU)・・・GTX 1650以上
ゲーム用のPCにおいて、映像の処理を行うグラフィックボードは必要不可欠です。テレビゲームやスマホゲームのみならそこまで重視する必要はありませんが、PCゲームもプレーしたい場合はグラフィックボードの性能が非常に重要と言えます。
確保しておきたいグラフィックボードの性能はゲームタイトルごとに大きく異なりますが、価格を抑えることも重視するなら中程度の性能を持つ「GTX 1650」がおすすめです。ただし、タイトルによってはこれで十分と一概には言い切れないので、自分がプレーしたいゲームの推奨スペックも参考にしてみてください。
メモリ・・・8GB以上
「RAM」とも表記されるメモリの大きさは、PCが同時に複数の処理を行えるキャパシティの大きさに直結するものです。PCでゲームをプレーするとき、その裏ではいくつもの処理が繰り返し行われています。加えて、ゲーム実況の場合は録画や生配信を同時に行うため、メモリの大きさはとても重要な要素です。
最低でも8GB、可能であれば16GB以上を確保できるのが理想的です。8GBに満たないメモリでは、ゲームをプレーする際に不足を感じる場面が多々でてくることになります。
OS・・・Windows 10
OSは、PCを動作させるための全ての土台となるもの。生配信や動画編集などに用いる機材やソフトウェアは、Windows向けに作られているものが非常に多いです。
その他のOSを購入すると機材やソフトウェア選びに苦労してしまうことが考えられるので、今のところは、ゲーム配信をするならあらゆる選択の幅が広がるWIndows 10を選びましょう。
ストレージ・・・SSD 240GB以上
ゲームのプレーに必要なデータや、その他のソフトウェアなどを保存しておくストレージには、「SSD」と「HDD」の2種類があります。
SSDはHDDに比べて読み込みが速く、ゲームのプレーには欠かせない存在です。必ずHDDのみではなくSSDが搭載されているものを選び、容量は最低240GB以上を確保しましょう。
ストレージは大容量であればあるほど余裕が生まれますが、SSDはHDDよりも高価です。SSDの容量は最低限の240GBにし、追加でHDDも同時に組み込むことで容量に余裕を持ちながら価格を下げることができます。
電源・・・容量500W以上、「80PLUS」認証取得済み
PCに組み込まれる電源は、PCを構成するその他のパーツに必要な電力を供給する役割を持ちます。電源の性能を表す基準には「容量」と「電源効率」があります。それぞれ容量は500W以上、電源効率は「80PLUS」というグレードのものを選んでください。
PCの購入においては、必要な性能を持つCPUやグラフィックボード・メモリを選べば、大抵それに不足ない品質の電源が同時に組み込まれていますが、念のため購入前に確認しておくと安心です。
マザーボード・・・「B560」「H570」
マザーボードは、CPUをはじめとするPCの構成パーツを搭載する基盤です。こちらも電源と同様にあまり気にかける必要はありませんが、価格を抑えつつゲーム配信に対応するなら「B560」あるいは「H570」のものがよいでしょう。
モニター・・・1920x1080フルHD
デスクトップPCは、映像を出力するモニターがなければPCとして機能しません。ゲームを快適にプレーするためにはモニターもある程度の品質を確保する必要があるので、1920×1080の「フルHD」に対応しているものを選びましょう。
フルHDよりもさらに高画質な4Kなどに対応するモニターもありますが、画質を求めればそれに伴って価格も上がっていきます。画面を描きかえる速度「リフレッシュレート」も120Hzあると望ましいです。詳しくは下記の記事でも解説しています。
ノートPCよりもデスクトップPCがおすすめ
ゲーム配信用のPCを購入するなら、やむを得ない事情がない限りはノートPCよりもデスクトップPCを選ぶのがおすすめです。ノートPCは携帯性と性能のバランスを大切にしているので、同価格帯なら基本的に大きさや重さを気にする必要のないデスクトップPCのほうが性能が良い傾向にあります。また、パーツをアップグレードすることもできるので、拡張性の面でもデスクトップPCに軍配が上がります。
BTOショップ製のPCがおすすめ
PCには主に、専門ショップが各パーツを組み立てて作る「BTOショップ製」と、予め決められたスペックのパーツで組み立てられた状態の「メーカー製」があります。
BTOショップ製のPCは、CPU・グラフィックボード・メモリなどの各パーツのスペックをある程度自由にカスタマイズできるのがメリットです。さらに、基本的に同程度のスペックを持つメーカー製のPCよりも価格が安く済みます。ストレージの容量を増やすことなども簡単にできるので、求める性能と価格のバランスを見ながら自分にぴったりなスペックのPCが手に入ります。
いま使っているPCのスペックを調べる方法
現在すでにPCを持っている人は、いま使っているPCでどの程度ゲームがプレーできるのか検証してみた上で、新たに購入するPCのスペックを検討するのがおすすめです。
ゲーム配信用のPCを検討するにあたって、特に重視したい以下の3つのポイントを調べてみましょう。
※こちらで紹介する確認方法はWindowsのものです。
- CPU
画面左下のスタートボタンを右クリックして、メニューから「システム」を選択します。表示された画面に記載されている「デバイスの仕様」欄の「プロセッサ」から、(CPU)の名前を確認できます。 - メモリ(RAM)
CPUと同じ「デバイスの仕様」欄の「プロセッサ」のひとつ下に記載されている「実装RAM」から、メモリの容量を確認できます。 - グラフィックボード
画面左下のスタートボタンを右クリックして、メニューから「デバイスマネージャー」を開きます。デバイスマネージャー内の「ディスプレイ アダプター」欄をダブルクリックすると、PCに実装されているグラフィックボードの名前を確認できます。
条件を満たしたPCは10万円台でも手に入る!
ゲーム配信ができるレベルのスペックを満たしたPCは、購入する場所やタイミングを見極めれば10万円台から購入できます。
まず、メーカーの公式ショップや家電量販店ではなくBTOショップでPCを選びましょう。PCのパーツは時期によって価格の変動があるので、どうしても急いで購入したい場合でなければ、しばらく価格の推移を観察しているとより安く購入できるかもしれません。
まとめ
ゲーム実況配信をするために必要なPCのスペックについて、各パーツごとに最低限確保したいレベルを紹介しました。下記で必要なPCスペックをまとめて振り返りましょう。
CPU:Core i5以上
メモリ:8GB以上
OS:Windows 10
ストレージ:SSD 240GB以上
電源:容量500W以上、「80PLUS」認証取得済み
マザーボード:「B560」「H570」
モニター:1920x1080フルHD
PCでのゲームプレーや配信を快適に行うためには、それに耐えうる高い性能を持ったゲーミングPCが必要不可欠です。BTOショップでゲーミングPCを探し、自分にとって必要な性能を持ったパーツを組み合わせてカスタマイズするのがおすすめです。
PCゲームの中でも高負荷で高いスペックが要求されるタイトルの場合は、今回紹介したスペックでは不十分になる場合もあります。自分がやりたいタイトルの推奨スペックも確認して、予算の範囲内で納得できるスペックのPCを探してみてください。
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