解説

2021.10.21

デジタルカードゲーム(DCG)とは? シャドバやハースストーンなどeスポーツでの代表的なタイトルも紹介

記事をシェア
エックス
フェイスブック
ライン

 現在eスポーツの世界において数多くの大会が開催されており、主要な競技ジャンルにも挙げられる「デジタルカードゲーム(DCG)」。日本でも『シャドウバース(Shadowverse)』などを筆頭に人気があります。具体的にどんなゲームなのかということや、現実世界で行われる従来のカードゲームとの違いはご存知でしょうか。

 今回はデジタルカードゲームについて、大まかなゲーム性やその魅力、代表的なタイトルを紹介します。これまでデジタルカードゲームに触れたことがないという人も、気になるタイトルが見つかるきっかけになるかもしれません。

画像はシャドウバースのホームページより

デジタルカードゲーム(Digital Card Game:DCG)とは

 デジタルカードゲーム(Digital Card Game:DCG)は、PCやスマホなどのデバイス上を使って対戦するカードゲームです。物理カードではなく、デジタル上のデータを使う点が特徴です。

リアルでのカードゲームとの違い

 従来は、プレイヤーが紙などで作られた実物のカードを用いて、直接対面して試合を行うのが通常でした。一方、ゲームデータとしてのカードを用いてデバイス上で試合を行うデジタルカードゲームには、以下のような魅力があります。

  • プレイヤー同士が直接対面しなくても、インターネットを通じていつでもどこでも試合ができる
  • 現実世界で行うカードゲームでは不可能な効果、ランダム性を持ったカードを実装できる
  • デジタルならではの豪華な映像・音楽

デジタルカードゲームで求められるスキル


デジタルカードゲームをプレーするゲーマーに求められる、2つの重要なスキルについて解説します。

リアルのカードゲーム同様の戦略性

 デジタルカードゲームでは、現実世界で行われるカードゲームと同様に、試合の状況に応じて効果的な戦略を練って戦うことが重要です。戦略を練る力は、実戦を繰り返し、セオリーや戦況パターンを記憶していくことで磨かれる能力なので、できるだけ多くのプレー経験を積みましょう。

メタゲーム(現在の環境)を読む能力

 新カードの実装などで日々プレー環境が変化していくデジタルカードゲームにおいては、対戦相手の使用するカードやデッキの傾向を読み、より有利な試合ができるように対策をすることも大切です。プレーするタイトルへの深い理解と知識がそのままデータベースとなるため、更新されてゆくカードの情報には常に気を配るようにしましょう。

eスポーツで代表的なデジタルカードゲームタイトル

 eスポーツ業界でも数多くの大会が開催されている、デジタルカードゲームの代表的タイトルを4つ紹介します。

レジェンド・オブ・ルーンテラ(Legends of Runeterra)

『レジェンド・オブ・ルーンテラ(Legends of Runeterra)』は、RiotGamesによって開発・公開されたタイトル。2020年にPC、iOS、Android向けにリリースされた新作タイトルですが、同年12月には賞金制公式大会が開催されるなど、eスポーツ業界において早くも盛り上がりを見せています。

 奥深く自由度の高いゲームシステムが魅力で、1試合にかかる時間も他タイトルより長めとなっています。じっくりと腰を据えてデジタルカードゲームをプレーしたい人におすすめです。

ハースストーン(Hearthstone)

 『ハースストーン(Hearthstone)』は、ブリザード・エンターテイメントが開発し2014年にリリースされたタイトル。PC版、iPad版、Android タブレット版、スマホ(iOS、Android)版があり、基本プレーは無料で誰でも気軽に楽しめるデジタルカードゲームです。

 デジタルカードゲームとしては長い歴史のあるタイトルで、さまざまなアップデートを重ねてきた分、プレースタイルの幅がとても広いのが特徴です。現在にいたるまで定期的に世界大会が開催されているなど、eスポーツ業界においても主要なデジタルカードゲームタイトルとして高い人気があります。

シャドウバース(Shadowverse)

 『シャドウバース(Shadowverse)』は、Cygamesが開発・運営を行っているスマホおよびPC向けのタイトル。2016年のリリース以来テレビCMも多く放送されており、高い知名度のあるデジタルカードゲームのひとつです。

 日本で人気のあるアニメやゲームとのコラボイベントが多数開催されており、試しにデジタルカードゲームに触れてみたい……という人にもおすすめの1作となっています。日本企業が主催する国内大会も多数開催されており、eスポーツとしても日本人が参入しやすい環境が整っているタイトルです。

TEPPEN

 『TEPPEN』は、カプコンとガンホー・オンライン・エンターテイメントによって共同開発・配信されているタイトルです。2019年にリリースされ、現在はiOS・Androidでのみプレー可能なスマホ向けデジタルカードゲームとなっています。

 『バイオハザード』や『ストリートファイター』などの人気ゲームシリーズのキャラクターが多数登場し、ダイナミックなアクションを繰り広げます。基本はターン制ではなくリアルタイムでゲームが進行するため、従来のカードゲームの要素を残しながらもスピード感のあるシステムが人気です。

まとめ

 デジタルカードゲーム(DCG)について、ゲーム性やその魅力、eスポーツ大会も多く開催されている人気タイトルを紹介しました。デジタルカードゲームはスマホでのプレーに重きを置いているタイトルが多く、誰でも気軽に始めやすいのも魅力のひとつです。eスポーツ業界における需要も拡大し続けているので、ぜひ本記事を参考にデジタルカードゲームに触れてみてください。

■関連記事

部活紹介

おすすめ関連記事

eスポーツ部の活動日誌

新着記事

ゲーミングデバイス情報

  

ゲーミングデバイス情報

新製品 レビュー 部活紹介 eスポーツ部の活動日誌