eスポーツ団体
2023.09.23
推しを歴史に刻むチャンス! 「日本eスポーツアワード」10月1日から投票開始
- 大会/イベント
日本eスポーツ連合(JeSU)は9月22日、東京ゲームショウ(TGS)2023「eスポーツカンファレンス」で、「日本eスポーツアワード」の開催概要について発表しました。
同イベントは、日本国内のeスポーツ界における功績と貢献を表彰する年に一度の祭典です。第一回となる今回は2024年1月25日に東京国際フォーラムのホールAで開催。インターネット配信に加え、一般入場も2000~3000人を想定しています。当日は、プロeスポーツ選手やプロチームだけでなく、eスポーツ界を支える企業や団体、個人にも幅広く焦点をあて、地方創生、社会貢献、生涯功労など多岐にわたるカテゴリーの功績を讃えるとしています。
発表会では、JeSUの理事を務める鈴木文雄氏が、「eスポーツが普及、発展してきて、さまざまなジャンルで目覚ましい活躍をしている選手やチームがいます。これまではそういった方々を歴史に刻むオフィシャルな場がありませんでした。eスポーツという言葉がなかった頃から支えてきた方や、現役の方、これから活躍する方の名を歴史として残し、広く皆さんに知っていただける場をつくりたいと考えています」と立ち上げへの想いを語りました。
発表時点で予定している表彰部門は16部門。まず、大きく選手部門と表彰部門に分かれ、そこからさらに8部門ずつの構成です。
選手部門には、マルチオンラインバトルアリーナゲーム全般を対象とした「MOBA部門」、シューティングゲーム全般の「シューティング部門」、格闘ゲーム全般の「格闘ゲーム部門」、パズルやカード、将棋ゲームといったジャンルを対象とした「マインドゲーム部門」、サッカーや野球などのスポーツゲーム全般の「スポーツゲーム部門」、カーレースやバイクレースゲーム全般を対象とした「eモータースポーツ部門」、リズム、音楽、リアルタイムアタックなどのジャンルをまとめた「ノンセクションeスポーツタイトル部門」、そして受賞者のなかで最も輝かしい活躍を収めた選手に贈られる「年間最優秀eスポーツプレイヤー賞」があります。
表彰部門は、「ストリーマー賞」、「eスポーツチーム賞」、「eスポーツゲーム賞」、「eスポーツキャスター賞」、「eスポーツクリエイター賞」、「eスポーツ大会賞」、「Under18eスポーツプレイヤー賞」、「eスポーツ功労賞」があります。
受賞対象となる選手は、日本国籍の選手および年間を通じて国内のeスポーツ大会に参加している外国籍の選手。選考方法は、ファンによる投票を行ったのちに、審査員の投票を経て、審査委員会による最終選考となります。
審査委員会はさまざまな方面で活躍するメンバー。eスポーツキャスターのOooDa氏、CyberZ 執行役員 RAGE総合プロデューサーの大友真吾氏、ゲームキャスターの岸大河氏、ウェルプレイド・ライゼスト代表取締役の谷田優也氏、TOPANGA代表取締役の豊田風佑氏、eスポーツキャスターのハメコ。氏、eスポーツキャスターの平岩康佑氏、JCG代表取締役CEO・日本eスポーツ連合 国際委員長の松本順一氏です。
加えて、より公平な審査を実現するために、eスポーツの幅広い識者にも審査員として参画を呼び掛ける方針。マスメディアやeスポーツ専門メディア、ゲーム専攻メディア、eスポーツジャーナリスト、eスポーツライター、eスポーツ大会運営会社、ストリーマー、そのほか業界関係者が候補に挙がっています。
今後のスケジュールとしては、10月1日から公式LINEアカウントでファン投票(モバイル端末のみ)を開始。23年末まで受け付けます。集計ののち、各部門からノミネート候補をファン投票の結果を参考に審査員による投票、審査委員会による審査を経て選考となります。ノミネート候補の発表後は、再び各部門の受賞者を決めるファン投票を実施。その結果を参考に審査員による投票を行ったのち、審査委員会の審査により受賞者を決定します。
なお、eスポーツ功労賞については、公式サイト内の別送信フォームから推薦することができます。「年間最優秀eスポーツプレイヤー賞」については、各選手部門の中から審査委員会の審査により決定します。
日本eスポーツアワードが文化として定着するためには?
その後のトークショーでは審査委員会のメンバーが登壇し、「日本eスポーツアワードが文化として定着するために」をテーマに、活発に意見を交換しました。なかでも話題になったのは、「どうしても受賞したくなるような賞にすること」です。
そのために、「選手を表彰する際には、ゲームタイトルの垣根を超えて、その選手が最も輝いたシーンの切り抜きを放送する」「マスメディアが注目するようなイベントにする」「インフルエンサーが候補者の情報について話す配信を実施する」など、魅力的なアイデアが次々と出てきました。
また、刻んだ歴史を多くの人に知ってもらうためには、2000~3000人の一般来場者がほぼ埋まることに加え、オンラインでも話題になる必要があります。谷田氏は、「決して内輪だけで盛り上がるのではなく、広くインターネットで話題になった事柄などもカバーしたい」と想いを語りました。
業界関係者だけでなく、世間に賞賛されるものにするためにも、受賞者の出席や正装を徹底する案も挙がります。むしろ、候補者が受賞者の発表をライブ配信しながら楽しみに待つ、受賞者自らが「スーツじゃなくていいんですか」と言うような会にするといった方向で話が進みました。このほか、「最優秀オブザーバー(ゲーム内カメラマン)賞をつくる」「最優秀カメラマン賞をつくる」など、賞の新設も提案していました。
とにかく、今後も歴史を刻み続けるためにも、まずは第一回を成功させるべく全力を尽くす方向で意見が一致。第一回のインパクトを今後につなげる推進力にしたいところです。成功には運営側だけでなく、日頃からゲームやeスポーツ、ゲーム配信・実況、大会を楽しんでいるファンの参加も重要です。繰り返しになりますが、ファン投票は10月1日から。LINEアプリの公式アカウントから投票可能です。
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外部リンク
日本eスポーツアワード
https://esportsawards.jp/
日本eスポーツアワードLINEアカウント(投票フォーム)
https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=677jrglu
JeSU
https://jesu.or.jp
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