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2025.04.25

eスポーツ推進の利点を明確に 研究者ら有志による「eスポーツラボ『トリノス』」が発足

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 4月24日、有志でつくるeスポーツの研究会「eスポーツラボ『トリノス』」の立ち上げにあたり、オンライン上で説明会が行われた。

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有志によるeスポーツ研究会が発足


 同研究会は大阪成蹊大学経営学部スポーツマネジメント学科で講師を務める鳥山稔氏により立ち上げられたもの。鳥山氏は、スポーツ消費者の態度や行動の研究から派生し、2019年からeスポーツを研究対象としてきた。具体的な研究事例として「サッカー型eスポーツの実施がJリーグクラブへの態度,観戦意図に及ぼす影響」などがある。

 研究会の主なテーマとなるのは「eスポーツの価値を科学的に説明する」こと。

 従来のスポーツに関する既往研究は豊富だが、eスポーツに関しては未だ事例が少ない。ゲーム障害の危険性やeスポーツの効果を疑問視する声があるが、eスポーツの定量的なデータや効果検証が十分になされていないのもまた事実だ。

活動概要
eスポーツラボ「トリノス」活動概要
(画像は鳥山氏提供)


 鳥山氏は立ち上げの意義について「研究会を通してeスポーツの明確な価値を発見する。具体的には、学術的かつ実践的なeスポーツの知識を共有していきたい。価値の実証・整理を通して、eスポーツを推進する利点を明確にする。いずれはeスポーツのために行政が動く、そんな状況が生み出せれば」と語る。

 研究会は今後、eスポーツラボ「トリノス」Discordサーバーにて、定期的な会合を設け、eスポーツの学術的・実践的知識の共有を行う。

 サーバーには、同氏の声掛けに賛同した企業・団体、研究者、プロeスポーツチームなど業界関係者ら70人ほどが参加している。新規のメンバー募集については現状保留としており、今後の状況により判断するとのこと。

【お詫びと訂正】
本稿初出時、鳥山氏の経歴について「2023年からeスポーツを研究対象としてきた」とありましたが、正しくは「2019年から」です。お詫びして訂正いたします。

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外部リンク

鳥山稔氏 X公式アカウント
https://x.com/toriyama_1995

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