「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」が12月20日に開幕｜BCN eスポーツ部

2020.12.25

「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」が12月20日に開幕

大会/イベント

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　全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA実行委員会（全国eスポーツ実行委員会）は、eスポーツで日本一を目指し全国の代表が競い合う「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」を、12月20日に鹿児島県鹿児島市で開幕した。初日は、開会式と「eBASEBALL パワフルプロ野球 2020」部門を実施。学生の部は京都府代表の大西祐貴選手、一般の部は大阪府代表の藤村秀一選手が優勝した。

オンラインで地元のプライドかけた戦い

　開会式で挨拶した日本eスポーツ連合の岡村秀樹会長は、「開催が秋から12月に延期となったが、年内に実施できたのは、まさにeスポーツならではの特筆すべきことだと思う。今回は競技タイトルも3?5タイトルに増え、予選参加者も8万3000人に増えた。そこから予選を勝ち抜いた125人が本大会に参加している。未曾有といわれるコロナ禍の中、この鹿児島の地で全国都道府県対抗eスポーツ選手権がオンラインで全国を結び開催されることは大きな一歩であり、全国の代表選手の熱戦を大いに期待したいと思う」と述べた。

　また、南日本新聞社の原田茂樹事業本部長は、「南日本新聞社にとって初の本格的なeスポーツイベントとなる。昨日はここ鹿児島市天文館で、天文館みんなのスポーツの日として、小学生向けのパワプロ大会を開催。決勝は兄弟対決となり熱い試合が繰り広げられた。今日から全国都道府県対抗eスポーツ選手権が始まる。開催できることに大変喜びを感じ、また協力してもらった関係者に感謝している」と挨拶した。

　昨年総合優勝した茨城県からは、茨城県の石田奈緒子営業戦略本部長のビデオメッセージが送られた。「本来なら今日まで大切に保管していた優勝旗を返還に伺うところだが、今回は茨城から応援させてもらう。この全国都道府県対抗eスポーツ選手権は、地元を背負いプライドをかけて戦うことに意味があると思う。地元を、また日本中を熱く元気にする戦いを繰り広げてくれることを期待している」とコメントした。

　総合優勝旗の返還は、鹿児島県代表の元恭平選手が茨城県選手に代わり実施。選手宣誓は、鹿児島県代表の津平大夢選手が行った。

　鹿児島県の迫貴美文化スポーツ局長は、「今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、鹿児島県を拠点にオンラインでの開催となったが、全国のeスポーツファンが配信を心待ちにしていることと思う。選手には、全国の地区代表としての誇りと自信を胸に、日頃の練習の成果を十分に発揮し、日本一を目指して、熱い戦いを繰り広げてほしい。また、3年後の23年にかごしま国体が開催されるが、同大会の開催が実現し、また鹿児島で会えることを心から願っている」と激励の言葉を述べた。

　当日行われた「eBASEBALL パワフルプロ野球 2020」部門の試合は、鹿児島市内特設会場と全国の12人をオンラインで結んで実施。鹿児島県代表2人の勝者を準決勝シードと位置づけるトーナメントで争った。

　決勝戦では、元メジャーリーガーで地元出身の川?宗則氏がゲスト解説に登場。本人のプレースタイル同様、気合十分の解説、熱戦が繰り広げられた。この結果、「eBASEBALL パワフルプロ野球 2020」学生の部（中学生、高校生、大学生）は大西祐貴選手（京都府）、一般の部（18歳以上）は藤村秀一選手（大阪府）が優勝した。

　全国都道府県対抗eスポーツ選手権は、昨年の茨城大会に引き続き2度目の開催となる。今年は「eFootball ウイニングイレブン」「グランツーリスモSPORT」「eBASEBALL パワフルプロ野球 2020」「パズドラ」「ぷよぷよeスポーツ」の5競技が採用され、地方予選を勝ち抜いた125人が出場する。

　新型コロナ対策によるオンラインでの実施から、出場選手は自宅など地元からオンラインで本大会に出場。また、各選手の成績は所属の都道府県単位で反映され、5競技のポイントを総合して、総合優勝を決定する。

　12月26日には「eFootball ウイニングイレブン」「グランツーリスモSPORT」「ぷよぷよeスポーツ」の最終予選をオンラインで開催。27日にはこれに「パズドラ」を加え、計4競技の決勝戦をオンラインで開催し、閉会式で総合優勝を発表する。

　なお、大会の模様は、26、27日にMBC南日本放送、JeSUの各チャンネルで配信される。また、同日、各タイトル大会を運営するIPホルダーによるライブ配信も行われる予定だ。