大会レポート
2021.11.08
全国都道府県eスポーツ選手権2021MIE、見事に連覇したのは?
- 大会/イベント
10月16・17日に全国都道府県eスポーツ選手権2021MIEがオンラインで開催されました。全国都道府県eスポーツ選手権は国体の文化プログラムとして、2019年の茨城大会から開催されており、今年で3回目。コロナ禍において、国体自体が中止や延期を余儀なくされるなか、eスポーツならではオンラインにより大会は開催されています。
各県、地域に予選を突破した県代表者が決勝ラウンドとして本大会に出場。競技種目は『eFootball』の高校生の部、オープンの部、『グランツーリスモSPORT』のU-18の部、一般の部、『パズル&ドラゴンズ』のオープンの部、『ぷよぷよeスポーツ』の小学生の部、一般の部、『プロ野球スピリッツA』の学生の部、『モンスターストライク』の少年の部の6タイトル9部門で、部門毎に順位を決定したうえで割り振られたポイントにより、日本一となる県を決定します。優勝したのは大阪府。昨年のKAGOSHIMA2020に続き、連覇を果たしました。

各タイトル、部門の結果は以下の通り。
『グランツーリスモSPORT』は一般の部は、鈴鹿サーキットを23周します。使用車種はRed Bull X2019 Comperition。燃料消費倍率は2倍、タイヤ摩耗倍率は7倍と言うレギュレーション。ハード、ミディアム、ソフトのタイヤをそれぞれ1度は装着する必要があります。つまり最低2回はピットインする必要があり、タイヤの使用順、使用周数などが戦略のひとつとなりました。予選タイム上位の5選手はソフト→ミディアム→ハードを選択。序盤で優位をとり、逃げ切る形。中盤に位置する3選手はミディアムスタート、下位4選手はハードスタートです。
レースはポールトゥウィンを決めた兵庫県の宮園拓真選手。2位もグリッド順2位の栃木県の山中智瑛選手。3位はなんと6位スタートの埼玉県の鍋谷奏輝選手。2回目のピットインが終了した時点で上位5位までがハードタイヤになる中、ソフトタイヤの圧倒的優位性を用い、一気に残り5周で3台を抜き去る快挙を見せていました。
U-18の部は、一般の部と同様に鈴鹿サーキットを使用し、12周します。使用車種はToyota GR 86のワンメイク。燃料消費倍率は2倍、タイヤ摩耗倍率は8倍となっています。使用タイヤはスポーツ・ハードで、基本的に交換なしで最後まで走りきります。
優勝したのは滋賀県の佐々木拓眞選手。幼くしてプレイを始めることが多い『グランツーリスモ』シリーズにおいて、多くの選手がU-18にしてプレイ歴10年以上が集まるなか、わずか1年のプレイ歴で優勝を飾りました。一般の部では決勝進出した12選手中8選手が3大会連続決勝進出しており、新規プレイヤーがなかなか食い込めない状況があることから、佐々木拓眞選手がいかに快挙であったかがわかります。


『eFootballウイニングイレブン2021』は高校生の部とオープンの部のどちらとも、メンバーとリーダーのふたり1チームで対戦する。メンバー同士での対戦をしたのち、リーダー同士の対戦となる。勝敗はメンバーとリーダーの合計得点で争われ、試合の勝敗は関係しない。決勝戦は高校生の部もオープンの部も両方ともメンバー戦はスコアレスドローとなり、リーダー戦の結果がそのまま勝敗の結果と、熱い展開となりました。
高校生の部の決勝戦は東京都のルネサンス高校と茨城県の第一学院高校との対戦。この2チームは関東予選、本戦グループリーグ、そして決勝戦と今年の全国都道府県eスポーツ選手権で3度目の対戦となりました。関東予選ではルネサンス高校が、グループリーグでは第一学院高校が勝利。決勝の結果はルネサンス高校が勝利を収めました。
オープンの部の決勝戦は熊本県と静岡県の対戦。2点先制するも、レッドカード一発退場で選手がひとり少ない状態となった熊本県代表。その利を最大限に活かし、静岡県が追いつくも、その直後に熊本県が点を取り返しました。これが決勝点となり熊本県が勝利し、初優勝を飾りました。


『プロ野球スピリッツA』は前大会まで行われていた『パワフルプロ野球』に代わって参加したモバイルでプレイできるタイトル。ふたり1チームで2戦。2連勝で勝ち抜け、1勝1敗になった場合は総得点で勝敗を決します。総得点も同じの場合は、勝利した選手同士で再戦。1試合が3イニングの短期決戦のうえ、コールドもあるので、いつもとは違う、攻め重視の戦いが強いられるルールです。優勝は、岐阜県代表の乃木坂しか勝たん。決勝戦ではひとりめの中村柊介選手が2-0で敗退したのち、ふたりめの奥野尚弥選手が4-1で勝利し、1勝1敗総得点4-3で逆転勝利を収めました。

『パズル&ドラゴンズ』は『パズル&ドラゴンズ』のパズルシステムをそのままに、全国プレイヤーと対戦できる『パズドラバトル』を使用して対戦します。プロアマ問わず出場しており、優勝者はプロライセンスの発行の権利が与えられます。優勝したのは大阪府代表の直樹選手。決勝戦では最年少プロ選手である同じく大阪府代表の海斗選手との対戦。1試合目は判定により直樹選手が先取。2試合目も判定で今度は海斗選手が取り返します。3試合目は最後に12コンボ決め、倒しきった直樹が勝利しました。これで、直樹選手は全国都道府県eスポーツ選手権の金メダルと同時にプロライセンスの発行の権利も得ました。

『モンスターストライク』は対戦に特化したアプリ『モンスターストライク スタジアム』を使用し対戦します。試合は、モンストグランプリと同様にタイムアタックラウンドの順位で決勝トーナメントの枠順が決定され、お互いの使用するモンスターを取り合うドラフトの先攻後攻の選択権が与えられます。優勝したのは兵庫県代表のアイコニックパレード。タイムアタックラウンドは多くのチームがミスをし、最善手でのクリアができなかった中、愛知県代表の味噌煮込み超強爆発がトップタイムをたたき出しました。
モンストグランプリ2021で話題となった「光魂の暗黒神」の6手クリアを開発したアイコニックパレードが2位に付けます。決勝トーナメントはこの2チームが勝ち上がり、1戦目は序盤のリードをそのまま活かしアイコニックパレードが勝利。2戦目はシーソーゲームの中、味噌煮込み超強爆発が取り返します。3戦目は1ステージ差を付けアイコニックパレードが勝利し、日本一に輝きました。

『ぷよぷよeスポーツ』は予選を通過した12名が!ブロックBブロックのふたつのブロックに分かれ、グループリーグで対戦。上位2名がノックアウトトーナメントに進出します。グループリーグは5本先取だったが、トーナメントでは2本先取で行われました。試合展開が速く、多めの試合数で行われることが多い『ぷよぷよeスポーツ』において、トーナメントの対戦数は少なさが気になりました。
小学生の部は書いて字の如く小学生のみの参加で、他のタイトルと比べ、年齢層が低いです。それにも関わらず、その腕前はオープンの部とひけをとらず、高い技術力を見せつけました。優勝したのは神奈川県代表のぷにちゃん選手。グループリーグから圧倒的な強さを見せていた岡山県代表のパピコピカソ選手を寄せ付けず勝利しました。
オープンの部はプロ選手同士の決勝戦。千葉県代表のSAKI選手と埼玉県代表のともくん選手との対戦。全消しを得意とするともくん選手が、その全消しをうまく利用し勝利を勝ち取りました。埼玉県はKAGOSHIMAで優勝したlive選手に引き続き、2年連続の栄冠に輝きました。


第4回となる「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」は、2022年10月に栃木県で開催されます。大会名は「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」。国体の文化プログラムに申請中とのこと。今後も日本におけるeスポーツの振興を通し、経済社会の発展に寄与することを目的として、eスポーツ競技大会の普及活動していくという。(ライター・岡安 学)
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