大会レポート

2022.11.15

高校生大会NASEF JAPAN MAJOR VALORANT開催レポート! VCTとそん色ない高レベルな決勝戦の模様は

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 北米eスポーツ連盟 日本支部(NASEF JAPAN)は11月13日、高校生を対象としたVALORANTのeスポーツ大会「NASEF JAPAN MAJOR VALORANT Tournament Autumn 2022」の決勝大会を開催したと発表しました。実況にyueさん、解説にyukishiroさん、ゲストにFlaxさんが出演し、大会を盛り上げました。

 NASEF JAPAN MAJORは、NASEF JAPANが主催する高校生を対象としたeスポーツ大会シリーズ。同団体の理念であるeスポーツを通じた若者の成長と可能性の拡大や、人材育成をコンセプトに据えており、同大会を通じてeスポーツによる教育的価値を発信しています。年2回の周期で開催しており、過去にはリーグ・オブ・レジェンドやロケットリーグ、フォートナイトなどのゲームタイトルを採用。数多くの高校生に大会出場の機会を提供してきました。

 今大会では、NASEF JAPAN MAJOR史上で初めてVALORANTを採用。全国から71校66チームが参加しました。10月29・30日にはブロック予選、11月5・6日にはブロック決勝が開催され、全国決勝に進出する8チームが決定。北海道・東北ブロックから「あさりさま」、関東Aブロックから「金魚」、関東Bブロックから「AXINO」、北信越・山梨ブロックから「なんだコイツ?ンジョーン有沢」、東海ブロックから「俺のわんこ2才」、近畿ブロックから「痛いの決定ッ!」、中国・四国ブロックから「岡山共生eスポーツ部A」、九州・沖縄ブロックから「そるじーふぁみりー」が出場しています。

決勝大会進出チーム

 いずれもブロック予選を勝ち進んだ猛者たちですが、同大会で決勝戦にたどり着いたのは「AXINO」と「そるじーふぁみりー」の2チームです。両チームともに高校生らしいアグレッシブなチームですが、一方で高校生とは思えない冷静さとチームワークを兼ね備えています。

 BO3で勝敗が決定する決勝戦。マップは両チームによるピックで選択されます。緊張の第1試合、マップはそるじーふぁみりーのピックによるアセントです。序盤は一進一退の展開。両者譲りませんが、第5ラウンドでそるじーふぁみりーのSolluzy選手がAceを達成しチームに勢いを付けます。しかし、第6ラウンドでは人数差の付いた状況をAXINOのやまゆち選手が返し、チームを守ります。後半戦に入るとそるじーふぁみりーが3連続でラウンドを獲得このまま逃げ切る体制に入りますが、これにAXINOは5連続でラウンドを獲得。一気に点差を覆し、マッチポイントに到達します。12対10で迎えた第22ラウンドはAXINOがしっかりと取りきり、貴重な1カウントをもぎ取りました。

AXINO やまゆち選手によるチームの危機を救うキル

 続く第2試合、マップはAXINOのピックによるバインド。堅実なキャラ構成のそるじーふぁみりーに対してAXINOはシェリフ松本選手がヨルを選択する意外な構成で会場を沸かせます。滑り出し、AXINOは特徴的な構成を活かしたアグレッシブな立ち回りでしっかりと点差を付けます。一方のそるじーふぁみりーは出だしこそ出遅れましたが、その後調子を取り戻し、第9ラウンドで逆転します。その後も強気に相手の弱点を突くムーブのそるじーふぁみりーは連続してラウンドを獲得。最終的に13対5という結果で、マップカウント1対1に持ち込みました。

そるじーふぁみりー MOGA選手によるスモーク抜き

 いよいよ勝敗が決まる最終試合のマップはアイスボックスです。両者、序盤は拮抗した戦いを繰り広げますが第7ラウンドからそるじーふぁみりーが徐々に調子を上げ、連続で4ラウンドを獲得しAXINOを突き放します。前半は8対4でそるじーふぁみりーで折り返します。後半もそるじーふぁみりーは上手いゲームメイクでラウンドを連続で獲得。12対5でAXINOは後がありません。しかしここでAXINOは意地のプレイングを見せ4連続でラウンドを取得。12対9まで追い上げます。流れが変わったかのように見えた試合ですが、その後第21ラウンドはそるじーふぁみりーが獲得。マップカウント2?1で見事今大会の優勝チームはそるじーふぁみりーとなりました。

そるじーふぁみりー tearZ選手による華麗なフリックショット

 今大会の入賞チームは、優勝が九州・沖縄ブロックのそるじーふぁみりー、準優勝が関東BブロックのAXINO、3位が関東Aブロックの金魚が獲得しました。特に決勝大会の裏側で開催されていた金魚対あさりさまの試合は13対11で決着しており、接戦が繰り広げられたといいます。一方、そるじーふぁみりーの試合内容についてyukishiroさんは「全部持っているなという印象。接戦ではありましたがフィジカル、連携引き出しの多さや細かなところで1位にふさわしいチームでした」と分析しました。

優勝はそるじーふぁみりー

 以上を持って今大会の全試合は終了。ゲストのFlaxさんは「高校生の青春じゃないですけど、いい思い出にも経験にもなったんじゃないかと思います」とコメント、「想定以上に白熱したしレベルの高い試合でした。選手個人としては競技シーンで皆さんと会えることを楽しみにしています」と参加者にエールを送りました。また、実況のyueさんは「この時期はVALORANTのオフシーズンとも言えますが、VALORANT熱を再点火してくれるような熱い試合でした。こんな試合を見せてくれた高校生と制作陣には感謝しかありません」と締めくくりました。

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■外部リンク

NASEF JAPAN MAJOR VALORANT Tournament Autumn 2022=https://nasef.jp/japan-major-2022-autumn/

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