大会レポート
2023.07.17
STAGE:0 2023、8月の全国大会進出校が決定! クラロワ部門セミファイナルレポート
- 大会/イベント
「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2023(STAGE:0 2023)」、「クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)部門」の全国大会セミファイナルが7月9日に行われました。
各地のブロック決勝に勝利した9チームがTOP4を目指して戦う模様を、FAVgaming所属の元プロゲーマー、ライキジョーンズさんのYouTubeチャンネルで放送。プロリーグ出場経験がある、けんつめしさん、RADさん、ライキジョーンズさんが実況と解説を行いました。
準々決勝第1試合
クラロワ部門は3人1チーム、各試合BO3で進みます。全国大会の準々決勝第1試合で対戦するのは、仁賀保高等学校「前回大会最下位」と早稲田高等学校「チーム素敵」です。進出チームが9チームのため、この2チームのみベスト4に進出するために2試合勝利する必要があります。
1セット目
1セット目、第1試合は仁賀保のURqN選手のホグデッキと早稲田の素敵なるかさん選手のロイジャイデッキの戦いとなりました。タイブレークまでもつれ込むも最後は仁賀保のURqN選手がホグライダーとアースクエイクを的確に使い試合を決めました。
第2試合は高回転ウォールブレイカーデッキ対遅延スケラデッキの戦い。後者のデッキを使っている早稲田の素敵なるかさん選手がインドラで防衛しカウンターにスケラを合わせてフィニッシュ!
第3試合は攻城ペッカデッキ(URqN選手)対遅延スケラデッキ(素敵なるかさん)の対決。遅延スケラデッキが有利とされたマッチアップでしたが、URqN選手が左右のタワーに攻撃を適切に振り分けることで的確にダメージを与え、最後はポイズンの打ち合いを制しタイブレークで勝利しました。
2セット目
第1試合はメガナイトウォールブレイカーデッキ対高回転ウォールブレイカーデッキ対決です。後者のデッキを使う早稲田の素敵なうんますさん選手がトルネードによるキングタワー起動とマジックアーチャーの防衛を用いて危なげなく勝利。第2試合のロイジャイデッキ対枯渇デッキの対決も素敵なうんますさん選手がローリングバーバリアンをデッキコンセプト通り枯渇させてスキを作り危なげなく勝利しました。
3セット目
第1試合はゴブドリデッキ対モンクバルーンデッキの試合です。後半、早稲田の素敵なまりゅさん選手が2つのバルーンを同時展開する有利な展開を作って押し切りました。
第2試合はホグデッキ対バルーンデッキの対決。解説でバルーンデッキが有利と予想した通り、素敵なまりゅさん選手が圧倒的なバルーンの火力を通して勝利しました。
素敵なまりゅさん選手は「1セット目を落とすのは想定外でした。それでも相手のデッキを読み、それに強いデッキを使う位なら得意なデッキで戦えとチームメイトにアドバイスをもらえた」と話しました。
準決勝第1試合
ここから先は勝てば8月の決勝大会に進出できる試合です。j準決勝第1試合に対戦するのは日本大学習志野高等学校「ゴブリソ三銃士」と岡山理科大学附属高等学校「かも附属」です。
1セット目
第1試合はホグデッキ対ゴブドリ+ウォールブレイカーデッキの対決となりました。最後は習志野のゴブリソバレル選手がゴブドリとスケルトンキングを両サイドに同時展開し2タワーを破壊して勝利!
第2試合は迫撃ホグデッキ対ゴブ小屋スケラデッキの対決。ゴブ小屋採用が珍しいとのことでしたが、相手の防衛を上手くかいくぐり、最後は逆サイドに展開したアウトローと最後まで隠していた矢の雨を使ってフィニッシュ!習志野のゴブリソバレル選手が勝利しました。
2セット目
第1試合はゴーレムデッキ対迫撃ディガーデッキの試合です。エリクサーポンプとゴーレムのコンボを凌ぎきり習志野のYubeSHiMARU選手が勝利しました。
第2試合はウォールブレイカーデッキ対迫撃ディガーデッキの試合となりました。序盤で習志野のYubeSHiMARU選手が優勢となり、迫撃砲やフェニックス、スケルトンキングなどで上手く防衛し勝利しました。
習志野のYubeSHiMARU選手は「自分が遅延スケラを多用するのでそのメタデッキを対するために迫撃ディガーを使いました」とコメントし、勝利を喜びました。
準決勝第2試合
近畿大学附属高等学校「チームぽえ?」と沖縄尚学高等学校「AKK」の対決です。
1セット目
第1試合はゴーレムデッキ対エレジャイバレルデッキの戦いでした。タイブレーク直前まで劣勢であった近大付属の華道Marll選手が残り時間15秒を切ったタイミングでゴーレムを相手のタワーに到達させて勝ちました。
第2試合は第1試合と同様のマッチアップとなりました。この試合は近大付属の華道Marll選手がライトニングを採用し、相手のスパーキーを対策したことでゴーレムを通しやすくしたことが勝利につながりました。
2セット目
第1試合はディガーバルーンデッキ対ロイジャイデッキの試合。近大付属のもみじ選手がディガーバルーンを使ってタワーを1本壊し、トルネファルチェを上手く使って防衛し、勝利をつかみました。
第2試合はディガーバルーンデッキ対ムートスケラデッキの試合。残り10秒で近大付属のもみじ選手がバルーンを相手のタワーに到達させて勝利。自身のタワーもHP100を切るぎりぎりの試合でした。
近大付属のもみじ選手は「(2試合連続でディガーバルーンデッキを使ったのは)自信があるデッキで連戦したほうが勝てるから」とコメント。予選からずっとバルーンを使っていたそうです。
準決勝第3試合
刈谷工科高等学校「おだまき」と北広島高等学校「地元LOVE」の試合です。
1セット目
第1試合はペッカ攻城デッキとメガナイト枯渇デッキの試合。実はこの試合、直前に2度の再試合があり、メガナイト枯渇デッキを使用した北広島のいっちゃん選手はこの試合で直前に使っていたデッキを変更し勝利しました。トラブルへの対応力の差が勝敗を決めた試合だと言えます。相手の呪文が枯渇したタイミングで、小型ユニットをしっかり編成し相手のタワーを包囲した手腕が見事でした。
第2試合は1試合目と同じデッキでの試合となりました。刈谷工科のおだまき選手の両タワー同時攻めを上手くいなし、北広島のいっちゃん選手がカウンターから逆サイドへディガーと小型ユニットの連続投入によりタワーを破壊しました。
2セット目
第1試合はウォールブレイカーデッキと枯渇デッキの対戦です。前者のデッキを使う刈谷工科のラムネ選手が終了1分前まで隠し持っていたトルネードが攻守ともに活躍。マジックアーチャーの刺さり具合が良かったこともあり2本のタワーを破壊して勝利しました。
第2試合はまさかのウォールブレイカーデッキのミラーマッチ。一瞬のスキ見逃さずウォールブレイカーをタワーにヒットさせた刈谷工科のラムネ選手が連取しました。
3セット目
第1試合はゴーレムデッキと迫撃ディガーデッキの試合。コンセプト通りゴーレムの後衛ユニットをトルネードで守って、相手のタワーを破壊した刈谷工科のねむい選手が勝利。キングタワー起動も行い防衛面でも盤石の態勢を作りました。
第2試合も初戦と同じデッキで試合が行われました。刈谷工科のねむい選手がトルネードで相手ユニットを相手のタワー前に誘導し、貫通効果のあるファルチェでユニットとタワーを同時に攻撃してとどめを刺しました。
刈谷工科のねむい選手は「去年は同じメンバーでベスト8まで行けたので、今年はベスト4に進出できてうれしいです」とコメントし、全国決勝大会に進みました。
準決勝第4試合
N高「ミリ残り Sparky」と早稲田高等学校「チーム素敵」の対決です。
1セット目
第1試合はロイホグ親衛隊デッキと迫撃ディガーデッキの試合となりました。N高といえばeスポーツ強豪校で有名ですが、この試合では後者のデッキを使う早稲田の素敵なうんますさん選手が無駄のない防衛で攻撃を防ぎ切り、タイブレーク勝利を見越した持久戦で勝利しました。
第2試合は巨スケエレジャイとモンクバルーンの試合。序盤で対空手段を枯渇させた早稲田の素敵なうんますさん選手がバルーンで相手タワーのHPを9割ほど減らし、その後もバルーンを防衛に使うなどの好プレーを見せ快勝しました。
2セット目
セット2第1試合はエリゴレと枯渇デッキの試合です。この試合は早稲田の素敵なまりゅさん選手が相手の中規模ユニットの連打を捌き最後はロケットでフィニッシュ!セミファイナル進出へあと1勝と迫ります。
第2試合も同じデッキでの試合となりました。ここでも早稲田の素敵なまりゅさん選手が完ぺきな立ち回りを見せて圧勝しました。
今試合で大活躍の素敵なうんますさん選手はけんつめしさんの「オフライン大会緊張する方いる?」の質問に対して静かに手を上げていました。セミファイナルで最も強いチーム同士とコメンテーターが話していた試合でストレート勝ちした「チーム素敵」は優勝候補ではないでしょうか。
『オーバーウォッチ2』と『リーグ・オブ・レジェンド』の代表も決定(見出しH2)
『オーバーウォッチ2』部門の全国ベスト4チームが決定しました。8月6日(日)に開催される全国大会グランドファイナルに進出します。
・S高等学校 バハムート(神)
・N高等学校 ベトナムのアイドルあんず
・静岡県立沼津城北高等学校 souvenir
・N高等学校 Tankdiff
『リーグ・オブ・レジェンド』部門の全国ベスト4チームが決定しました。8月7日(月)に開催される全国大会グランドファイナルに進出します。
・CLARK NEXT 田中の家
・ルネサンス大阪 XxかれはちるどれんxX
・岐阜商業 県岐商eスポーツ部
・CLARK NEXT だいやもんどはくだけない
これで、STAGE:0 2023の全タイトルのブロック代表が出そろいました。8月はついに決勝戦です。高校生による頂上決戦をお見逃しなく。(eスポーツジャーナリスト・小川)
■関連記事
■外部リンク
STAGE:0 2023
https://stage0.jp/

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