大会レポート

2023.12.29

オンラインタイムアタックには20万人が参加! Honda初のeモータースポーツイベント、オフライン会場レポート

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 12月10日、ウエルカムプラザ青山にてHonda主催のeモータースポーツイベント「Honda Racing eMS GT Grand Final 2023(eMS Final)」が開催されました。PS4/5用ソフト『グランツーリスモ7(GT7)』を使用し、レースは17歳以下が参加できるU17クラスと18歳以上を対象にしたChallengeクラスの2部門です。

U17クラスとChallengeクラスで
総勢20人の選手がeMS Finalに進出
ホンダ青山ビルにあるウエルカムプラザ青山にてeMS Finalが開催された


 9月28日~10月29日にオンラインにてCIVIC TYPE Rでグローバル最速ラップを競う「GT Fastest Attack 2023(GTFA)」を開催。それぞれの上位10名がeMS Finalへ進出することになります。GTFAは20万人以上の参加者があり、eMS Finalに出場できる選手はまさにトップオブトップと言える選手ばかりです。

 U17クラスでは先に行われた全国都道府県対抗eスポーツ選手権で優勝した森山綜太選手や東京都代表の林龍之介選手、岡山県代表の坂本清尚選手、秋田県代表の木島虎太朗選手、神奈川県代表の藤岡航選手など『グランツーリスモ7』界隈では知られた名が揃っています。

 Challengeクラスも滋賀県代表の佐々木拓眞選手、栃木県代表鍋谷奏輝選手などが出場しています。そして、シムレーサーとレーシングドライバーの二刀流で活躍する大村フラガ イゴール選手の名も参加者の中に連ねています。

開場に展示していたスーパー耐久シリーズ仕様のCIVIC TYPE R。
GTFAに参加するとこれと同じカラーリングの市販車のCIVIC TYPE Rが
『グランツーリスモ7』のダウンロードカーとして貰える
 eMS Finalではレーシングマシンの筐体を使ってのプレー。選手によってハンドルコントローラーを使う人、PlayStationのパッドを使う人と選択の自由がある


 eMS Finalは各部門で2レースを行い、レースごとの順位によるポイントの総数によって結果が決まります。ポイントはレース2の方が高く2倍のポイントが獲得でき、同点の場合レース2のポイントが高い方が上位となります。ただ、レース2だけの結果で勝てるほどレース1のポイントは低くないので、2レースともに結果を出さないと優勝が難しいポイントシステムになっています。

eMS Finalのポイントシステム。
レース1のポイントもかなり重要になっていく


 U17クラスはレース1がCIVIC TYPE-R FL-5(S耐)’22のワンメイク。鈴鹿サーキットを5周します。使用義務タイヤはスポーツ・ハードで、タイヤ摩耗率や燃料消費率は1倍となっているので、ピットインの必要がないレースとなっています。

 レース2はNSX Gr.4(GT4相当)のワンメイク。レース1と同様に鈴鹿サーキットで行われ、今回は11周となっています。タイヤ摩耗率が10倍、燃料消費倍率が4倍とピットを強いられるレギュレーションです。

 さらにタイヤはレーシング・ソフト/ミディアム/ハードの3種類のすべてを使用しなくてはならないので、どのみち2回はピットインする必要があります。

 タイヤの摩耗率がかなり高いので、タイヤマネジメントとタイヤの使用順、ピットインのタイミングが運転操作以上に重要になってくるレース展開です。レーサーだけでなく、ピットクルーの判断までしなくてはならないのはeモータースポーツならではと言えるでしょう。

U17クラスレース1のレギュレーション。
タイヤマネジメントやピットインのタイミングを考えなくて済むので、純粋にドライビングテクニックが問われる
U17クラスレース2のレギュレーション。
速度の出ないハードタイヤはどちらかというと足かせに近い感じ。どこで不利となる1周を当てるかがカギとなる


 レース1はオンライン予選1位の林龍之介選手が首位をキープ。レース2に備えます。レース2はスーパーポール式の1アタック予選によってスタート順位が決まります。ここでトップタイムを叩きだしたのは森山綜太選手。森山選手はレース1では8位と奮わなかったので、レース2での逆転に向け好発進となりました。レース1で優勝した林選手も2位の好位置でスタート。お互いにミディアムタイヤを最初に選択しました。

 最初のピットインで森山選手がソフト、林選手がハードを選び、作戦に差がでます。あとでの追い上げを考えていた林選手ですが、8周目で痛恨の四輪脱輪で0.5秒のペナルティを受けます。先行逃げ切りを図った森山選手がそのままフィニッシュし、レース2での勝利を獲得しました。林選手は3位まで順位を上げ、レース2でも高ポイントを稼ぎ、総合優勝は林龍之介選手となりました。

優勝した林龍之介選手(写真中央)と2位の森山綜太選手(写真左)、3位の加藤陸選手(写真右)


 Challengeクラスのレース1はU17クラスと同じレギュレーションです。レース1は予選1位の荒木祐樹選手がそのままフィニッシュし、ポイントを稼ぎます。2位は3位スタートの大村フラガ イゴール選手が入りました。

 レース2はU17と違うレギュレーションです。3種類のタイヤを使うことや単走で予選タイムアタックをするスーパーポールの1アタック予選などはかわりませんが、車種はNSX Gr.3(GT3相当)のワンメイクとなります。コースも鈴鹿サーキットではなくレッドブルリンクで、16周です。タイヤ摩耗倍率は9倍、燃料消費倍率は3倍とこちらも変更しています。周回数が多いので、ソフトタイヤのマネジメントがかなり重要となるレースです。

Challengeクラスレース2のレギュレーション。
タイヤマネジメントやピットインがよりレースに影響するものになっている


 予選の結果、佐々木拓眞氏がトップタイムで、レース1で優勝した荒木選手は7位スタートとなりました。レース1で2位となった大村選手は予選2位とかなり好位置に付けました。レースは佐々木選手と大村選手の一騎打ちの様相を見せていましたが先にハードタイヤを使った大村選手が、最後にハードタイヤを残した佐々木選手を追い越し、優勝を決めました。両レースで好成績を残せたのは大村選手のみだったので、総合ポイント的にはかなり余裕のある優勝となりました。

優勝した大村フラガ イゴール選手(写真中央)と
2位の佐々木拓眞選手(写真左)、
3位の伊藤玲夢選手(写真右)
U17で優勝した林龍之介選手(写真右)と
Challengeクラスで優勝した大村フラガ イゴール選手(写真左)


 これまでは、日本の自動車メーカーのなかでeモータースポーツの大会を開催するのは、トヨタやマツダ、日産などでした。Hondaはこれが初となるイベントですが、いきなり20万人が参加するオンラインタイムアタックを実現し、後発ながらその存在感を示すことができました。Finalの舞台であるウエルカムプラザ青山は都心の好立地から大会目当てでない来場者が多く訪れ、eモータースポーツにおけるHondaのとり組み周知するにはピッタリでした。

会場にはドライビングシミュレーターの展示もあり、来場した人たちが楽しんでいた
ウエルカムプラザ青山の好立地により大会目当て以外の人たちもおり、会場は多いに賑わった


 これを機に、これからもHondaによるeモータースポーツのイベントの開催があるのではないでしょうか。それどころかHRCによるeスポーツチームの結成や2025年に解体し、2030年に完成予定のウエルカムプラザ青山が入ったホンダ青山ビルに常設のeスポーツ施設の展開も期待したいところです。(ライター・岡安学

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外部リンク

グランツーリスモ・ドットコム オフィシャルサイト
https://www.gran-turismo.com/jp/

ホンダ技研工業 Honda オフィシャルサイト
https://global.honda/jp/?from=navi_header_global_jp

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