大会レポート
2025.01.15
準備運動がJust Dance 茨城県が鉄拳やスイカゲームなど交流戦を開催!倉持由香さんらストリーマーやプロ選手、実況も登場し本格的な大会に 地元企業もブース出展に集まる
- 大会/イベント
いばらきeスポーツ産業創造プロジェクト推進協議会は、12月8日にeスポーツや複数のゲームタイトルで交流戦を行う「いばらきeスポーツリーグ2024 supported by IBARAKI TOYOPET」をアダストリア みと アリーナ メインアリーナで開催しました。交流戦には高校生や社会人が参加しeスポーツを通して親睦を深めました。また、地元企業などによる就活生・学生向けブースやeスポーツ体験ブースも設けられました。
(取材・文・写真 / 寺澤 克)

準備運動がJust Dance 交流戦の名の通り気分はエンジョイ大会
開会式には、MCを務める倉持由香さん、大会実況を務めるササさん、ゲストのG-STAR Gaming 夏乃さやかさん、音無えりなさん、そしてTZ Gaming所属の鉄拳プロプレイヤー ペコス選手が登場。
まずは準備運動として始まったのはJust Dance。今回の競技タイトルの一つとあってか、来場者も含め皆ノリノリ。その中でも輝いていたのはササさんです。実況として出演のはずですが、キレのあるダンスに会場も笑いに包まれました。
開会式が終わると、各競技タイトルの予選が、各所で行われます。大会タイトルは鉄拳8、スイカゲーム、Just Danceの3種目。あくまでエンジョイ目的の大会のため、皆和気あいあいとしていたのが印象的ですが、選手の応援に駆け付けた観客が一喜一憂する姿も数多く見られました。
メインステージに移って行われた決勝戦もその熱気は変わらず。ところどころから選手を応援する声が聞こえ、参加企業の社員たちの統一感が伝わってきました。
どの参加者も大会に参加すると決めてから練習してきたという初心者ばかりだった中、特に目覚ましい活躍を見せたのは、IT分野の総合エンジニアリング企業アイ・イー・シーから出場した加藤さん・大貫さんペア。部下・上司の間柄と言うこともあるのか、マーシャル・ロウを使用した加藤さんが上司の手を煩わせまいと勝ち続け、優勝を手にしました。「祭」と背中に描かれた法被をまとった姿も会場ではかなり目立っていました。
企業ブースには地元eスポーツチームも スタンプラリーも実施
イベントには、eスポーツタイトルなどの体験ブースのほか、就活生や学生を対象とした地元企業のブース出展などもありました。企業ブースを回ると参加できるスタンプラリーも開催されており、交流戦の合間にブースを訪問する来場者も。スタンプを集めるとNintendo Switchなどの豪華景品が当たる抽選会に参加できるようになっていました。
ここで、目についたブースを回ってみました。
県内企業eスポーツリーグ参戦企業が出展 社内活用にも積極的
ブースの横で動画を見ながらJust Danceの振り付け練習に熱心に取り組む社員さんの姿が印象的だったユードムのブース。ユードムは茨城県発のIT企業。茨城県で行われているeスポーツ企業・団体交流戦「Ieリーグ」にも参戦するほど、eスポーツには積極的。タイトルでは、ぷよぷよeスポーツ、ロケットリーグ、グランツーリスモシリーズに取り組んでおり、年に1回社内でeスポーツ大会も開催しているそうです。
写っているのは総務部の養田さん
地元eスポーツチーム ORB GARDENもブース出展
茨城県龍ヶ崎市を拠点に活動する地元チームORB GARDEN。地域イベントでは度々登場している同チームですが、今回は「間口を広げたい」と、VALORANT初心者や未経験者に向けた体験ブースを展開。会場を訪れた学生さんたちに丁寧にレクチャーするなどしていました。
つくば市内にオープンのeスポーツ施設がブース出展
つくば市のeスポーツ施設「Tsukuba Solid State」もブースを出展していました。同施設は1月8日にオープンしたばかり。取材当時はオープン前でしたが「すでにいくつかイベント開催のお話もいただいているんですよね」と語るのは、代表の新川さん。eスポーツに力を入れていることでも知られる筑波大学近くを開業場所とし、ゲーミングPCを店内に35台完備しています。今後の展開にも期待です。

3月開催の「IBARAKI GAMING DAY」に向けて 毎日新聞ブース
当サイトに登場するのはこれで2回目
毎日新聞は、3月8日につくばカピオで開催するゲーミングイベント「IBARAKI GAMING DAY」に向けた取り組みとしてブースを出展していました。クイズに答えるとOooDaさんのステッカーをプレゼントする企画を用意していました。クイズは基本的に時事問題などですが、一部eスポーツに関する問題も出題されていました。ブースに立つのは、以前当サイトでも取り上げた清野悠介さん。
「この人はだれ?」
eスポーツ界隈ならば誰もが目にしたことのある人物だろう
eスポーツ大会のプロデューサーとは? 全国高校eスポーツ選手権担当 毎日新聞社 清野氏
https://esports.bcnretail.com/column-interview/interview/230304_001000.html
やっぱりハンコンは子ども達に人気 グランツーリスモ体験ブースを出展の茨城トヨペット
eスポーツ体験ブースでは定番となっているグランツーリスモ7。ハンドルがあるのを見ると、子ども達は何となく触ってみたくなってしまうのではないでしょうか。そんな魅力ある体験ブースを出展していたのは地元茨城の「茨城トヨペット」。同社ブランドプロモーション室推進課の川和さんによれば、社内にはeモータースポーツチームが設けられ、絶賛活動中とのこと。さらにクルマ好きが集まる場として展開する「GR Garage つくば」には、グランツーリスモの体験ブースが常設されているとのことで、かなりの力の入れ具合です。
自社eモータースポーツチーム「e-NE」のロゴ
イベント参加者の声は?
交流戦に参加した人やブースを回る人、それぞれ楽しんでいた今回のイベント。どんな人が参加していたのか、参加してみた感想など、最後に生の声を聞いてみました。
親子3代で参加!「eスポーツが何なのか」を疑問に思って来てみた!
Aさん 私の勤める会社の社員さんたちが出場するとのことでその応援も兼ねてですが、「eスポーツって何なんだろう」と疑問に思って参加してみました。孫はスイカゲームを日ごろ遊んでいたから、今回のイベントもよく楽しめたのかなと満足しています。
いろいろな人とのつながりができて話が広がる!
Cさん 大学ではボランティア活動などを行うサークルに所属していて、その活動の中で今回のイベントを知りました。自治体のeスポーツイベントってあまり経験したことがなかったので、すごく新鮮でした。身近でこういうイベントを開いてくれると気軽にeスポーツに触れられるので、良い取り組みだと思いました。
Bさん ブースをいろいろ回ってみて、いろいろな人とつながることができたのがうれしかったです。ボランティアをしているから「今度ご一緒にどうですか?」と次につながる話もできたので、こういう機会は大事にしたいですね。
県立IT未来高等学校の生徒がイベントをサポート!VALORANTやフォートナイトのイベントにも挑戦したい!
部長 浦井 颯生さん(右)、と副部長 栗林 流生さん
栗林さん 今回のイベントではeスポーツ体験ブースで体験者のサポートを行ったり、いろいろとお話したり、交流を楽しめました。 今後イベントを開催することがあれば、有料タイトルだけでなく、VALORANTやフォートナイトといった無料の人気タイトルを採用したものにも挑戦したいと思います!
浦井さん さまざまな企業さんが集まって運営する中で、運営経験者、未経験者がいました。慣れていない人にもしっかり教えながら、各大会がスムーズに進められるようにセッティングすることを心がけました。
将来はゲームエンジニアになりたいと思っていて、プロジェクトって一人ではできないじゃないですか。こうしたイベントも同じで、みんなで協力できたことは良い経験になったと思います。
ちなみに好きなゲームはロマンシングサガです!ゲームシステムやBGMが気に入っています。RPGってキャラを育てる過程で、キャラ愛を深められるところが特にいいですよね。
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外部リンク
いばらきeスポーツ産業創造プロジェクト
https://www.ibaraki-esports.com/

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