解説
2023.01.04
「垢BAN」とは? 理由、注意点などを徹底解説
- 解説
オンラインゲームをプレーしている人は、遊ぶタイトルの利用規約やネット利用におけるマナーを遵守することを常に意識する必要があります。悪質な迷惑行為・規約違反行為を働いたプレーヤーに対してゲームの運営が下すものの中でも特に重い処分が、アカウントの利用停止・アクセス禁止を意味する「垢BAN」です。
今回は、ゲームにおける「垢BAN」について詳しく解説します。具体的にどんな措置なのか、どんなデメリットがあるのかを理解し、ゲームを正しく楽しむための心構えを身につけましょう。
「垢BAN」とは
「垢BAN」とは、オンラインサービスの利用に必要なアカウントが、何らかの理由で利用停止・アクセス禁止処分を下されること。アカウントの略語である”垢”と、英語において禁止・停止・はく奪を意味する単語の”BAN”が組み合わさった用語です。主にオンラインゲーム界隈で用いられている言葉ですが、個人のアカウントに対して何らかの処分が下される場面ならゲームに限らず使われます。
垢BANの対応をされることによる損失
垢BANの対応は、アカウントの所有者に大きな損失を与えるものです。一定期間サービスの利用ができなくなるほか、所持するキャラクター・アイテムなどに関するデータやプレーの記録が失われることがあります。大会の結果に関わる不正行為を働いて垢BANとなった場合は、その大会で得た賞金・賞品も没収されてしまうため、ゲームを楽しむ人にとっては絶対に受けたくない処分です。
垢BANの措置のレベル
ゲームにおいて不正行為や規約違反行為を働いたユーザーへの措置は、警告、一時停止、永久追放など段階を踏んで行われることが多いです。警告を受けながらも不正・違反行為を繰り返したり、迷惑行為の内容が悪質であったりするユーザーには段階を飛ばしてより重い処分が下されます。運営による対応の中でも、垢BANは主に「一時停止」・「永久追放(永久BAN)」などの一時的もしくは永久にゲームが利用できなくなる措置のことを指して言います。
ゲームで垢BANされてしまう主な理由
ゲームにおいて垢BANされてしまうのは、ゲームの正常な運営を妨害した場合や、他のプレーヤーの不利益につながるような迷惑行為を働いた場合です。垢BANの措置がなされる主な理由をあげていきます。
ゲームの利用規約に違反したから
オンラインゲームには必ず利用規約があり、そこで禁止されている行為を働くと規約違反として何らかの処分が下されます。違反行為の重さや過去の違反歴をもとに、悪質であると判断されるほど措置が重くなるのが一般的です。
利用規約違反例? チート行為やRMTなどの公平性に欠く行為を働いた
ゲームのプログラムを不正に書き換えて自分に有利な仕様にするチート行為や、外部ツールの使用、ゲームバランスの崩壊につながる行為であるRMT(リアルマネートレード)などが発覚すると、多くの場合一時停止や永久追放などの比較的重い措置がなされます。
これらは規約を守ってプレーしているプレーヤーたちに不利益をもたらし、ゲームの公平性を欠く重大な違反行為です。特にチートの使用は違法行為にもあたる可能性が高いです。
利用規約違反例? 暴言・ストーキングなどのモラル欠如・迷惑行為を働いた
他のプレーヤーに対して暴言を吐いたり、ゲーム内で執拗なストーキングを行ったりするような対人関係における迷惑行為も、ほとんどのタイトルにおいて利用規約で禁じられています。
軽いいたずら心でやってしまう人が多いものですが、相手が画面の向こうにいるからこそコミュニケーションの取り方には気を配り、お互いを尊重しながら気持ちよくゲームをプレーできるようにしましょう。
利用規約違反例? 八百長など大会の規約に違反する行為を働いた
eスポーツとしての人気が高いタイトルで発生する可能性があるのが、大会における八百長などの大会規約違反行為です。大会に参加する際はゲーム側と大会側の規約をどちらも遵守することが求められ、大会規約違反行為に対するペナルティはゲームのアカウントに課されます。体を使うスポーツと同様にスポーツマンシップに則り、ルールやマナーを守った上で公平な勝負を楽しみましょう。
利用規約に書かれていなくても運営に何かしらの損害を与えたから
利用規約において明確に禁止されていない場合でも、ゲームの運営に何かしらの損害を与えたり、他のプレーヤーの迷惑となったりする行為を働いた場合には垢BANなどの措置がなされることがあります。
必ずしも”規約に載っていなければセーフ”というわけではないので、運営や他プレーヤーに迷惑をかけることが少しでも懸念される行為には手を出さず、常識を持った行動をとることを心がけるのがもっとも大切です。
垢BANされてしまったら?行うべき行動
日頃プレーしているゲームにおいて、実際に垢BANされてしまった際にはどのような行動をとればよいかを解説します。垢BAN自体が運営のミスによる誤ったものであった場合を除き、一度なされた措置が覆ることはほぼないため、まずは処分を真摯に受け止めることが必要です。
基本的には自分の行動を反省する以外に道はない
前提として、明らかに悪質な迷惑行為・規約違反行為を働かない限り垢BANのような重い処分を受けることはまずないと言えます。それでも垢BANに至った場合は、自分の過去の行いを反省する以外に道はありません。
多くのタイトルでは、垢BANとなったプレーヤーに対して「なぜそのような措置をとるに至ったのか」の理由が運営から通知されます。自分の行動が垢BANの原因となったことを自覚し、二度と繰り返さないように心を改めてください。
全く身に覚えがない場合、まず運営に連絡してみる
まれに、運営のミスやシステム不具合で何の罪もないプレーヤーがBANされてしまうことがあります(誤BAN)。迷惑行為・規約違反行為を働いた覚えが一切ないにも関わらず突然垢BANとなった場合は、問い合わせメールを送るなどして運営に連絡をしてみましょう。問い合わせをするときは最初から運営を強く責めるのではなく、垢BANされてしまったこと、そのような処分がされるような行動をとった覚えがないことを冷静に伝え、丁寧な文体で措置の取り消しを求めるようにしてください。
悪質な行為は謹んで
垢BANは、最悪の場合そのゲームが二度とプレーできなくなってしまう非常に重いペナルティです。再三にわたり迷惑行為・規約違反行為を働く、チートツールを使うなど明らかに悪質な行動をとらない限りは、垢BANのような厳しい処分が下されることはまずありません。日頃からルールとマナーを守ってゲームを楽しんでいれば恐れる必要はないものです。軽い気持ちでやってしまったことが永久追放に繋がる可能性もあるので、違反行為には絶対に手を出さないようにしてゲームを楽しみましょう。