解説
2023.06.14
便利なクラウドストレージを活用しよう!PCゲーマー向けのサービスを紹介
- 解説
PCゲームをプレイする際に気になるのはストレージ容量です。PCに写真などほかのファイルが入っている場合、容量がいっぱいで気になるゲームをインストールできないかもしれません。そんなときに便利なのが、クラウドストレージです。
今回は、クラウドストレージの概要やゲーマーにとってのメリット、ゲーマーにおすすめのクラウドサービスについて解説します。容量を気にせずPCゲームを楽しみたい人は、ぜひ参考にしてください。
クラウドストレージとは
クラウドストレージとは、インターネットを通じてデータやファイルを保管できる場所のことです。インターネット上にデータを保管するため、好きなデバイスから好きなタイミングでデータを確認できます。クラウドストレージを共有すれば、任意の相手とデータをシェアできるのも特徴の1つです。
ほかのデータの保存方法には、HDDやSSDなどの外付けストレージを使ったものがあります。外付けストレージはケーブルをPCに繋いでおかないとストレージ内に保存したデータを利用できません。しかし、クラウドストレージは物理的に接続することなくいつでもどこでもデータにアクセスできるため、便利です。
クラウドストレージサービスにはそれぞれ特徴があり、無料のものから月額制のものまでさまざまです。まずは無料のものから試してみて、クラウドストレージの利便性を実感してみてください。
クラウドストレージを活用するメリット
PCでゲームをプレイする人は、クラウドストレージがおすすめです。クラウドストレージを活用するメリットは、以下の4つです。
さまざまなデバイスでデータを共有・利用できる
クラウドストレージは、さまざまなデバイスでデータを共有・利用できることが大きな特徴です。たとえばPCでプレイした際に撮ったスクリーンショットを保存すると、タブレットやスマホなどのほかのデバイスでも閲覧、加工ができるようになります。
ゲームデータはPCに保存しておき、PC内の動画や写真データなどをクラウドストレージに保存する人も多いです。そのような場合も、クラウドストレージに保存したデータをいつでも好きなときに閲覧することができます。
データのバックアップが自動的に行われる
一般的にPCが故障すると、PC内に保存されていたデータを取り出すのは簡単ではありません。そのため、多くの人が定期的に外付けストレージを使ってデータのバックアップを行っています。しかし、クラウドストレージは自動的にバックアップを取ることができるため、バックアップの手間が不要です。
手動でのバックアップは手間がかかり、忘れてしまうことも多いですよね。クラウドストレージでは、そのような手間やうっかりミスが解消されます。
さらにPCゲームに特化したクラウドストレージサービスでは、セーブデータもバックアップできます。一部のゲーム専用クラウドストレージサービスではセーブデータを自動同期でき、万が一PCからデータが消えてしまった場合もクラウド上から復元させることが可能です。
PCの不具合でいきなりフリーズや強制シャットダウンが発生すると、セーブできなかったゲームデータが失われる可能性があります。自動的にバックアップをとってくれるクラウドストレージサービスを使ってもしもの場合に備えれば、安心してプレーに集中できます。
デバイスのストレージを節約できる
近年のPCゲームはグラフィックの精度やCG技術が進化し、それに比例してゲームのサイズも年々大きくなっています。人気のゲームに必要な容量は4GBから100GB以上と幅があるものの、どれも必要な容量は少なくありません。PCに写真や動画、音楽などほかのデータが入っている場合は、気になるゲームをダウンロードできない可能性もあります。
クラウドストレージを使うと、PCで制限されている保存容量を広げることができます。たとえば100GB以上のデータをプレイしたい場合は、ほかのデータをクラウドストレージに移してゲームのために容量を空けることも可能です。
無料や月数百円といった低価格から始められる
クラウドストレージにはさまざまな種類がありますが、基本的にどれも安価で始めることができます。数GB程度の少ない容量までなら無料で使用できるため、高校生でも気軽に使えます。
HDDやSSDといった外付けストレージは本体料金が高く、ランニングコストはかからないもののイニシャルコストがかかります。さらに外付けストレージには寿命があるため、一定期間で新しいものに買い替えなければいけません。オンラインストレージは買い換える必要もないため、外付けストレージと比べるとコスパが良いと言えるでしょう。
代表的なクラウドストレージサービス
ここからは、代表的なクラウドストレージサービスを3つ紹介します。クラウドストレージサービスの利用を検討している人は、まずはこの3つの中から選んでみてはいかがでしょうか。
Google Drive
https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/
Googleが提供するサービスであるGoogle Driveは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。プランは容量が異なる5種類があり、容量だけでなくサポート体制やビデオ会議に参加できる人数も異なります。
クラウドストレージだけでなく、Wordと同じ機能を持つドキュメントやExcelと同じ機能を持つスプレッドシートを共同で編集できるため、ゲーム以外にも便利なサービスが揃っています。Googleユーザーであれば、一度無料プランから試してみてはいかがでしょうか。
Dropbox
https://www.dropbox.com/
Dropboxは、世界で7億人以上に利用されているクラウドストレージサービスです。容量ごとにプランが分かれ、複数人で共有できるプランもあります。用途に応じてさまざまなプランが用意されているので、自分に合ったものを見てみましょう。
一番安いプランでも2TBの容量が設定されているので、たくさんのデータを安価で保管したい人にはおすすめのサービスです。ただし無料プランは容量数が少ないので、お試しで利用する程度に留めましょう。
OneDrive
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage
OneDriveは、Microsoftが提供しているクラウドストレージサービスです。ほかのサービスとは異なり年間契約のサブスクリプションとなるため、使い勝手を確かめたい人はまずは無料版から試してみましょう。
OneDriveには、Officeのサービスを保存・共同編集できる特徴もあります。専用のアプリがあればスマートフォンやタブレットからも利用できるので、ゲーム以外に学校や仕事でも活用できます。
ゲームに特化したクラウドストレージサービス
クラウドストレージサービスには、ゲームに特化したものもいくつかあります。PCゲームに特化したクラウドストレージを探している人は、今回紹介する3つのサービスを検討してみましょう。
PS Plusクラウドストレージ
https://www.playstation.com/ja-jp/ps-plus/#essential
PlayStation専用のクラウドストレージサービスです。PlayStation4・5のセーブデータを100GB保存することができ、PlayStation4のセーブデータは1000ファイルまで保存できます。
PS Plusクラウドストレージを使うと、友達のPlayStationで自分のデータをプレイでき、新しいPlayStationに買い替えた場合はセーブデータをダウンロードするだけで途中からゲームをプレイできます。
すべてのプランにクラウドストレージサービスがありますが、プランによってできる機能は異なります。
セーブデータお預かり(Nintendo Switch Online)
https://www.nintendo.co.jp/hardware/switch/onlineservice/savedata/index.html
Nintendo Switchが提供しているクラウドストレージサービスで、Nintendo Switch Onlineに加入すると自動でセーブデータを保存できます。クラウド上に保存されるため、別の本体でもデータを引き継いでプレイすることが可能です。
どちらのプランにもセーブデータお預かりサービスはありますが、ファミリープランではいくつかのゲームを追加料金なしでプレイすることができます。
Steamクラウド
Steamクラウドは、PCゲームのセーブデータをクラウド上でバックアップ管理できるサービスです。たとえば家のPCでゲームをしたあと、データを引き継いで別のPCでゲームの続きをプレイできます。万が一PCが故障しても、クラウド上のデータを使ってプレイが可能です。
Steamクラウドは、Steamストアで購入したゲームなら基本的に無料で利用できます。ただし、対応していないゲームもあるので、前もって確認しましょう。
クラウドストレージを活用する際の注意点
クラウドストレージはたくさんのメリットがありますが、使用する際は3つの注意点もあります。使用する前に、必ず目を通しておきましょう。
インターネット接続が必要になる
クラウドストレージを使用するためには、インターネットへの接続が不可欠です。外付けストレージと違いデバイスを持ち歩く必要はありませんが、オフライン環境では利用できないことを理解しておきましょう。
不適切なファイルをアップロード・保存しない
クラウドストレージに不適切なファイルをアップロードすると、サービス提供元に削除される可能性があります。実際、Google Driveでは違法なファイルをアップロードした場合、コンテンツを削除したり表示を拒否したりすることがあると利用規約に記載されています。最悪の場合にはアカウントがロックされるので、アップロードするファイルはしっかりと確認しましょう。
料金が発生するので未成年が利用する際は親(保護者)に相談する
今回紹介した一般的なクラウドストレージサービスには無料プランがありますが、たくさんのデータを保存したいなら有料プランを選ぶ人が多いでしょう。有料プランは安価ですが、毎月や毎年一定の料金が発生します。未成年者が利用する場合は、事前に親や保護者に相談しましょう。
便利なクラウドストレージを活用してゲームライフを充実させよう!
今回は代表的なものからゲームに特化したものまでさまざまなクラウドストレージサービスを紹介したので、気になるものがあればまずは試しに無料で利用してみましょう。ただし、クラウドストレージにはいくつかの注意点もあるので、利用前に必ず確認してください。
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