解説
2023.07.10
ゲームにおける「ウォールハック」とは?意味や注意点をわかりやすく解説!
- 解説
FPS(ファーストパーソンシューター)系のゲームをしていると「ウォールハック(WHと略することもある)」という言葉を見たり聞いたりすることがあります。ウォールハックはチート行為、重大なマナー違反です。使用すればゲームの公平性を乱しますし、使用者にはアカウント凍結などのペナルティが課せられます。
今回は、「ウォールハック」がどんな行為なのか、なぜ禁じられているか詳しく解説します。すべてのプレイヤーが公平に楽しくゲームをプレーできるように、見分け方や対処法を知っておきましょう。
ゲームにおける「ウォールハック」とは
「ウォールハック」とは、壁やオブジェクトがあることで本来は見えないはずの敵を見えるようにするチート行為です。
FPS(ファーストパーソンシューター)系のゲームで多く見られるチート行為で、もちろんゲーム会社が意図したものではありません。そのため使用が発覚すれば何らかのペナルティを受けることになります。それでも使ってしまう人がいるのは、本来撃てない相手を撃てることで対戦成績が上がること、チート行為だと気付かれにくいことなどが理由としてあげられます。
ウォールハックと一緒に語られる事が多い「スピードハック」とは
「スピードハック」も、「ウォールハック」と同様に正規の機能ではないチート行為です。ゲーム内での移動速度を上げることで、勝敗やスコアを有利にするもので、ウォールハックと合わせて使う人もいます。
また、ウォールハックはFPSなどのシューター系のゲームで使用されますが、スピードハックは他のジャンルでも使用されます。いずれにしても公平なプレーを妨げる重大な違反行為に変わりありません。
ウォールハックの疑いが見られるプレイヤーを見つけたときの対処法
この項目では、ウォールハックを使用しているプレイヤーを見かけたときの対処方法について記載します。
【注意】ただ上手なプレイヤーをウォールハック扱いしないように気をつけよう
ゲーム操作が卓越している人や、どうしても勝てない相手を、嫉妬心から「チート」として通報するユーザーもいるようです。しかし、このような行為はフェアではありませんから、証拠のない通報行為はやめましょう。努力して獲得した技能を反則行為扱いされるのは、あまり気持ちの良いことではありません。
チート行為として誰かを通報する場合、面倒でもリプレイ機能を使って確認して証拠をつかむなどして、確実性を高めてから行動することをおすすめします。
何かしらの手段を使って録画し運営に通報する
チート行為を通報するには、まず問題があったプレーを録画するなどして、運営に送りましょう。運営も画像があれば、文書だけの通報よりも対処がしやすくなるはずです。
【推奨】ゲーム内機能を使って通報する
ゲームにはプレー中の不正行為を通報するための機能が用意されている場合があります。その通報方法は、ゲームごとに異なるので、ヘルプ機能や説明書で確認するなどしてください。
公式サイトやゲームランチャー機能から通報する
各ゲームには公式サイトがあり、ゲームの運営者に連絡する方法があります。また、ゲームランチャー(ゲームアプリを統括管理する機能)から通報できる場合もあるので、試してみてください。
SNSを使って運営(報告)アカウントに通報する
SNSを使ってゲームの運営にチート行為を報告する方法もあります。ただし、ツイッターなどでゲームの告知を行う公式アカウントは、個別対応しないことを明言しているものがほとんどです。そのため、SNSで通報する場合、プレーしているゲームのセキュリティ担当のアカウントを探してみましょう。
(通報機能がない場合)ブラックリストに入れる
ウォールハックなどを行うチーターを特定してブラックリストに登録することで、マッチングしないようにする方法もあります。
登録方法は各ゲームで異なるので、ヘルプ機能や説明書などを参照してください。また、ブラックリストの効果はゲームによって異なるので、まず内容を確認することをおすすめします。
ウォールハックを使った際の処罰
ここからは、ウォールハックの使用が発覚したプレイヤーに下される処罰について記載します。
アカウントBAN
不正行為が明確となった場合、運営側がアカウントの一時停止や凍結を行います。どの程度の処罰が行われるかは行為の悪質性や運営の方針で異なりますが、チート行為が明確になってなんの処罰も無いということはあり得ません。
アカウントの停止や凍結は「BAN」と表現されます。BANとは何らかの略語と思っている人もいるようですが、禁止、破門、追放などを意味する英単語です。
悪質な場合は刑事罰に発展することもある
チート行為が悪質だと判断された場合、運営に訴えられて刑事罰を受ける可能性もあります。チート行為は他のプレイヤーに不快感を与え、ゲーム内に蔓延するとユーザーは離れてしまいます。すると、ゲーム会社は得られたはずの利益を失ってしまうので、運営側としては放置できない事案になるのです。
実際の不正行為に対してどのような罪が問われるかは詳細によって変わりますが、通常では不可能なプレーを可能とするウォールハックなどの行為は、電子計算機損壊等業務妨害罪に当たる可能性があります。この罪が確定した場合、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
【まとめ】ウォールハックなどのチートは規約違反!絶対に使わないようにしよう
ウォールハックやスピードハックなどのチートを利用するプレイヤーは、残念なことにある程度存在します。しかし、これらの行為は他のプレイヤーの健全なプレーを妨害する上に、ゲーム会社の利益を損なうので、ゲーム業界にとって害にしかなりません。
また、うかつに使用するとアカウント凍結などの処罰を受けたり、悪質な場合刑事罰を問われて罰金や懲役を科せられたりします。
これらを踏まえて、ウォールハックなどの不正行為に手を染めないように注意しましょう。また、不正行為を行うチーターに遭遇した場合、通報機能などを使って運営に不正を伝えて、しかるべき対処が取られるように協力しましょう。
■関連記事
おすすめ関連記事
新着記事
-
コラム
“学生×eスポーツで何か絡みたい社会人” 配信技研 取締役 アユハさん主催の交流イベント「ULPA(ウルパ)」 潜入レポート
2024.11.01
-
新製品
スナドラ8 Gen3 LV搭載 REDMAGIC 独自冷却システムと大容量バッテリーで長時間プレーも安心な12インチゲーミングタブレットをグローバル展開
2024.10.31
-
新製品
35ms低遅延モード・ハイブリッドANC搭載 finalがゲームからエンタメまでこれ一台なワイヤレスイヤホンをREBブランドから発売
2024.10.31
-
大会情報
岡山ではブランド牛を無料提供、徳島にかげっちさんのスト6対戦会が初進出などなど 直近開催のeスポーツ・ゲームイベント特集(10月5週版)
2024.10.31
高校eスポーツ探訪
-
2024.08.02
eスポーツが学校生活の活力に 立正大淞南eスポーツ部「GEEK JAM」 ランクイモータルのプロ志望も入部!? 部員インタビュー
-
仙台城南高等学校
2023.08.12
部活動を通じて磨かれた指導力、知識量、分析力 仙台城南高等学校eスポーツ部 後編
記事ランキング
-
1
サービス
2024.10.25
使うのはドライビングシミュレーター 大阪電通大 eスポーツ競技者の疲労緩和や環境改善サポートへ研究開始
-
2
大会情報
2024.10.29
Riot Games ONE 2024 オフラインイベント内容公開!DFM、ZETA、Fnatic、LEVIATANによるエキシビションなど3プログラム 先行チケット販売中
-
3
解説
2023.04.15
VALORANTの戦績トラッカー「Tracker.gg」、使い方を日本語で解説
-
4
解説
2021.09.28
FPSでよく使われる用語(スラング)一覧|意味や使い方を紹介!
-
5
eスポーツ団体
2024.10.28
鳥取・北栄町がeスポーツで地域活性化 企業版ふるさと納税活用で図書館にeスポーツ設備導入へ まずは高校生を中心とした活動展開を目指す