解説
2023.08.16
ゲームにおける「ベータテスト(βテスト)」とは?意味をわかりやすく解説!
- 解説
オンラインゲームを日常的にプレーしている方は、「ベータテスト(βテスト)」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。開発段階のゲームを正式にリリースする前に、そのテストプレーを一般ユーザーにしてもらうというものです。
今回は、ベータテストとはどんなものなのか、参加するメリット・注意点は何かを解説します。人気タイトルで実際に行われたベータテストの一例もご紹介しているので、魅力を感じたらぜひ新作タイトルのベータテストにも参加してみてください。

ゲームにおける「ベータテスト(βテスト)」とは
「ベータテスト(βテスト)」とは、開発途中のゲームをユーザーに遊んでもらうことで、プログラムが正しく動作するか確認したり、サーバーにかかる負荷を測ったりする目的で実施されるテストプレーのこと。
ベータ(β)はギリシャ文字における「B」です。開発の初期段階に行われるテストプレーは「アルファテスト(αテスト)」(α=A)と呼ばれ、その次の段階にあたるものがベータテストと呼ばれます。
アルファテストとの違い
ゲームにおけるアルファテストは、プログラムの動作確認を主な目的とし、ゲームの開発に関わる内部の人間のみで実施するものです。
一方、ベータテストは一般のユーザーを対象に実施します。動作確認だけでなく、プレー時間や進行度などのデータからユーザーの反応を観察したり、アンケートによって直接プレーの感想や要望を募ったりします。正式リリースをより具体的に見据えたテスト内容になっているのです。
クローズドベータテストとは
ベータテストの中でも「クローズドベータテスト」と呼ばれるものは、事前募集をした上で選ばれた一定人数のユーザーにのみにアプリを提供する形式で実施されます。
オープンベータテストとは
「オープンベータテスト」は、人数を限定せず、誰でもすぐに参加できる形式で実施されるベータテストです。実際にはプレリリースに近く、オープンベータテスト開始から非公開の期間を持たずにそのまま正式リリースに踏み切ることもあります。
ベータテストに参加するメリット・注意点

ゲームのベータテストに参加するメリット・注意点には、それぞれ以下のようなものがあります。
■メリット
・正式リリース前のゲームをいち早く体験できる
・有料販売されるゲームも無料あるいは格安でお試しプレーできる
・自分の意見でゲームシステムがよりよいものに変わることがある
・正式リリース時、ベータテスト参加者限定の特典がもらえることがある
■注意点
・ベータテスト版のプレーデータは製品版に引き継げないことがほとんど
・開発途中のものであるため、不具合が多かったり、製品版で内容が大きく変わったりする可能性がある
ベータテスト実施時には、多くの場合ユーザーアンケートの回答を募集しているので、バグの報告や気に入った点、つまらないと感じた点、実装してほしい機能などの意見・要望を積極的に送ってあげましょう。
ベータテストが行われた代表的なタイトル
現在世界中で人気を博しているタイトルの中にも、正式リリース前にベータテストが行われていたものが多くあります。その一例を見てみましょう。
VALORANT
2020年6月2日に正式リリースされたFPSタイトル「VALORANT」は、同年4月7日〜5月29日にクローズドベータテストを実施しています。対象地域はヨーロッパ、カナダ、アメリカ、ロシア、トルコ(5月5日より韓国、メキシコ、ブラジルが追加)で、製品版へのプレーデータ引き継ぎはできない仕様でした。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア
2013年8月27日に正式リリースされたMMORPGタイトル「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(FF14)」は、同年8月17日〜19日にオープンベータテストを実施しています。(旧FF14プレイヤーなどの一部対象ユーザーのみ1日早く先行ログインが可能)
プレーデータの一部は、8月24日から始まったアーリーアクセス版・その後の製品版に引き継ぐことが可能な仕様でした。
The Elder Scrolls Online
2014年4月4日に正式リリースされたMMORPGタイトル「The Elder Scrolls Online(ESO)」は、同年1月?3月に数度のベータテストを実施しています。日本語には未対応であったものの、2月28日〜3月3日に実施されたテストは日本からも参加が可能でした。
Dead by Daylight
ベータテストは、ゲームそのもののリリース前だけでなく、正式リリース後の新機能追加の際にも実施されることがあります。対戦型サバイバルホラータイトル「Dead by Daylight」では、ゲーム内の新機能を正式に実装する前にユーザーに先行提供し、データ収集や意見・要望の募集を行う目的のベータテストが現在も随時実施されています。
Steam版のみで展開されている、アップデート内容を適用したテストサーバーでプレーできる「PTB(パブリックテストビルド)」とは違って、特定の機能に絞った小規模なものですが、PCだけでなく家庭用ゲーム機などでも新機能を先行体験できる機会です。
ベータテストを使った例文
「ベータテスト」という言葉は、ゲーム用語としては以下のような形で使われます。
・「○月○日からあのタイトルのベータテストが始まるよ。」
・「メニュー画面のUIがベータテスト版よりも便利になった。」
・「ベータテスト版でしか使われなかった幻のBGMがあるらしい。」
まとめ
オンラインゲームの数が大幅に増えた近年、ベータテストは日々多くのタイトルで実施されています。
正式リリース後にはベータテスト参加者限定の特典がもらえることもあるので、気になる新作タイトルを見つけたら、ぜひ最新の情報をチェックしてベータテストに参加してみてください。
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