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2024.08.21

憧れのVTuber(ブイチューバー)になりたい!必要な機材、配信方法とは

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 VTuberは2016年頃から認知され始めましたが、最近は多方面でその活躍が目覚ましく、VTuberを目指す人も増え続けています。市場としても今や年間800億円規模にまで成長していると言われており、VTuber人気はもはや一部のファンだけのものでなく広く一般に浸透していると言っても過言ではありません。

 そこで今回は、そんな人気のVTuberとして活躍するための方法や必要な機材、準備すべき内容などを詳しく解説します。

VTuberになるまでの流れ

 まずは、VTuberとしての活動方法や必要な手順を簡単に解説していきましょう。

(1)個人として活躍するか事務所所属になるかを決める

 VTuberには、個人で活躍している人と、事務所に所属して活躍している人がいます。以下でそれぞれの概要やメリット・デメリットを解説します。

個人VTuberのメリット・デメリット

 VTuberは事務所に所属せず、個人で活動することもできます。その場合、アバター作りや機材の準備は全て自前、活動に必要な知識や技術などもすべて身に付けていく必要があります。とはいえ、すべてを一人でやらなければならないというわけではなく、キャラクター作成を知人やプロに依頼する人もいます。

 今回の記事内容であるVTuberになるための流れも、基本的に個人VTuberとして活躍することを前提に紹介していきます。


 ・個人VTuberのメリット
 個人で活動すれば、そこで発生した利益はすべて自分のものにできます。また、活動の方向性や内容、配信の頻度などもすべて自由に決められるので、マイペースに活動できることは大きなメリットです。

 ・個人VTuberのデメリット
 個人で活動する場合、企画や撮影、編集や配信、告知などのすべての工程を一人で行うことになります。そのため、生活時間の中で膨大なリソースを割くことになる点は覚悟するべきです。また、事務所に所属して分業するスタイルに比べると、不得意な部分であろうが必要なことは全て自分で行わなければならないのもデメリットです。特に法的な対応が求められる場合は、事務所の弁護士などプロに頼れないことが負担になることもあります。

事務所所属VTuberのメリット・デメリット

 一方で事務所に所属するという選択肢はどうでしょうか。事務所に所属してVTuber活動をする場合、多くはオーディションを受けて合格することが前提となります。

 ・事務所所属VTuberのメリット
 事務所に所属する最大のメリットは、プロのサポートを受けられること。どのようなサポートをどの程度受けられるかは事務所ごとに異なりますが、主な利点はプロモーションを任せられるという点です。すでに知名度がある事務所なら、個人でゼロからコツコツと知名度得るよりは、認知度が上がりやすいと言えるでしょう。

 また、撮影や配信の技術支援などが期待できる場合もあります。ほかにも、グッズ販売、スケジューリングなど事務所側がほとんどマネジメントしてくれる場合もあります。そのため、自分にとって不得意な部分を専門の担当者に任せ、企画や配信に専念する、というスタイルを取ることができます。

 ・事務所所属VTuberのデメリット
 そもそも事務所に所属するためにはオーディションを受けなければなりません。誰もが名前を知っている事務所に所属するとなると、そのハードルは高いと言わざるを得ません。

 また事務所に所属していると、企画への参加を求められ、事務所の企画に沿って活動しなければならないこともあるため、自由に活動したい、趣味として取り組みたいと考える人にとっては不向きな面があります。

 また事務所に所属していると、配信などで得た収益をすべて受け取ることはできません。雇用されるのであれば給料をもらう形になりますが、業務委託であれば活動で得た利益を契約に沿って分配することになります。そのため契約時に、どのようなサポートが受けられるのか、収益はどのように分配されるのか、待遇面などはしっかりと話し合い契約を交わしましょう。

(2)VTuberとして活躍するための機材を揃える

 次にVTuberになるにはどのような機材が必要か確認しましょう。個人で活動するなら、最低限でも機材を揃える必要があります。基本的なものを挙げるとPC、Webカメラ、ヘッドセット、マイク、モーションキャプチャーソフト、動画編集ソフト、キャラクターデザインソフトなどです。

 これらの細かい説明については、本コラムの「VTuberとして本格的に活躍するために揃えたい機材」の項目で詳しく解説します。

(3)アバターを作成する

 VTuberとして活動するためには、アバターの存在が必須となります。今では、アプリなどを使えば誰にでもアバターを作成できるほど簡単になりました。とはいえ、本格的なアバターやオリジナリティを求める人はプロのキャラクターデザイナーに依頼することもあります。

 アバター作成については、本コラムの「VTuberのアバターを作成する方法」の項目で詳しく解説します。

気軽に始めるならVTuberになれる配信アプリを活用しよう

 「利益やクオリティなどは考えずに、まずはVTuberとして配信を体験してみたい」という人には、以下のような、VTuberとして配信ができるアプリをおすすめします。

・IRIAM
 2DのイラストとスマホがあればVTuberとしての配信ができます。モーションライブ方式なので画質が良いわりに通信量が少なく、遅延もあまり起こりません。
https://www.live.iriam.com/

・カスタムキャスト
 アプリのフォーマットを使って3Dアバターを作ることができます。スマホがあれば配信でき、背景の変更やポージングもできて非常にお手軽です。
https://customcast.jp/

・REALITY
 ランダムに割り振られたアバターを変更して、自分なりにカスタマイズできます。最大4人までのコラボ配信ができるので、ほかの利用者と一緒に配信する人もいます。
https://reality.app/

・Mirrativ
 アプリ内でオリジナルのアバターを簡単に作ることができます。アバターを使ってライブ配信をしている人が多いですが、ゲーム実況にも広く使われているアプリです。
https://www.mirrativ.com/

(4)動画の企画を立てる

 次にVTuberとして活躍するには、どんな動画を配信するのか、配信のテーマや企画を予め決めておく必要があります。企画の立て方については、本コラムの「VTuberでやりたい動画の企画を立てる」の項目で詳しく解説します。

(5)動画を撮影・編集する

 VTuberの活動の中には、動画の撮影や編集も含まれます。これについてもさまざまな工程やテクニックがあるので、本コラムの「VTuberでやりたい動画の企画を立てる」の項目で詳しく解説します。

(6)完成した動画を配信する

 完成した動画を配信すれば、VTuberとしての活動を一通り抑えたことになります。同じ種類の企画をつづけていくのか、別の企画に挑んでみのか、視聴者の反応などを確認しながら、次の企画や配信テーマを練ります。

VTuberとして本格的に活躍するために揃えたい機材


 よりオリジナリティのあるVTuberとして活躍したいと思うのであれば、さらに機材を揃えておく必要があります。ここでは、必要な機材をひとつずつ解説していきます。

動画を編集できるスペックを持つPC

 VTuberとして本格的に活動するのであれば、動画編集ができるスペックを有するPCは外せません。

 ちなみに、配信活動を精力的に行っているVTuberはCore i9やRyzen9などのハイスペックCPUを搭載したPCを使っていると言われています。活動をスタートする段階で高価な機種を用意するのは難しいかもしれませんが、IntelであればCore i7以上、AMDならRyzen7以上を目安に用意していましょう。

 また、グラフィックボードもNVIDIA GeForce GTX 850相当以上が必要と言われています。メモリは最低8GB以上、できれば16GB以上を用意したいところです。

Webカメラ・ヘッドセット・マイク

 PCのスペックに比べると、Webカメラはそれほど高機能なものが必要なわけではありません。ただし、VTuberならば顔認証(フェイストラッキング)機能は必須です。この機能がないと、配信者の表情をアバターに反映できません。

 ヘッドセットは、FPSなどの音を聞き取る必要があるゲームを配信するなら、有名メーカーが販売しているものなど、相応のモデルを用意しておきましょう。マイクが一体のヘッドセットならコンデンサーマイク付きがおすすめです。

 マイクはダイナミックマイクとコンデンサーマイクに大別されます。ダイナミックマイクは平均的に安価ですが、音質を考えるならコンデンサーマイクを選択しましょう。また、イヤホンジャックよりもUSBでPCとつないだほうが高音質になります。

モーションキャプチャーソフト

 顔の動きだけでなく、身振り手振りの動作も表現したいとなるとモーションキャプチャーソフトも必要になります。特に「踊ってみた」系の配信を考えているなら、モーションキャプチャーソフトは必須と言えるでしょう。

動画編集ソフト

 VTuberとして動画を配信するなら、動画編集ソフトは必須です。しかし、動画編集が初めての人は、どの編集ソフトを選べばよいのか、わからないでしょう。

 参考程度に、AdobeのPremiere Proは世界的にも広いシェアを持っていると言われています。Adobeといえば世間でも一定の知名度があります。ただし、その機能は多岐に渡るため初心者にとってはどこから手を付ければ良いかわからず、使いにくいかもしれません。動画編集経験者など「これからも動画編集を続けていきたい」と考えている人なら、Premiere Proを選んでおいて損はありません。

 一方、動画編集に慣れていない人や「最低限の動画編集さえできれば良い」と思うのであれば、CyberLinkのPowerDirectorやWonderShareのFilmoraなど、機能が絞られたソフトを選択するのが良いでしょう。いずれのソフトも無料版でも十分な機能性を持っています。

VTuberのアバターを作成する方法

 アバターは、VTuberにとっての顔。人間の第一印象は見た目で判断されると言われる通り、なかなか力の抜けないところです。「自分自身が感情移入できるアバターを自力で作る」という人もいれば、クリエイターに依頼して作ってもらう人もいます。さらには、クリエイターが作ったものの中から気に入ったものを選ぶ方法もあります。それぞれ解説していきます。

自分で作成する

 自分でアバターを作成するというと、グラフィックデザインの経験がない人には大変に感じるかもしれません。しかし、アバターを作るアプリを使えば、ほとんどハードルを感じることなく誰もがアバターを作ることができます。

 例えばpixivのVRoid Studioを使用すれば、アプリ内のパーツを組み合わせるだけで、一から3Dアバターを無料で作ることができます。

個人でクリエイターに依頼する(コミッション支援サービスを利用する)

 「自力でアバターを作るのではなくプロに依頼したい」という人には、コミッション支援サービス(コミッションサービス)の利用をおすすめします。コミッション支援サービスとは、イラストレーターやデザイナーと依頼者を仲介する仕組みのことです。この仕組みを使えば、相手に会うことなくアバター作成を依頼でき、運営会社を通すことでトラブルも防止できます。

 運営会社に手数料を支払うことになりますが、SNSなどで依頼先を探して、連絡、交渉するなど、個人依頼の手間を考えるとかなり簡単です。

 ただし、顔が見えないことでクリエイターに無礼な対応をしたり、金額や納期で無理な依頼をしたりすることはやめましょう。クリエイターが提示する金額や納期を可能な限り尊重し、リスペクトを持ってやり取りをしましょう。

 代表的なサービスとしてSkebやSKIMA(スキマ)、ココナラなどがあります。

クリエイターから既成モデルを購入する

 アバターを作成依頼するのではなく、クリエイターが作った既成のモデルを購入する方法もあります。

 例えばクリエイターのためのネットショップ作成サービスBOOTHでは、サイト上に表示されている3Dアバターを見て、気に入ったものを簡単に購入することができます。完成状態の画像を見ることができ、希望に合うものさえあればすぐに手に入るのが利点です。

VTuberでやりたい動画の企画を立てる

 ここからは、VTuberの活動を支える企画について解説します。

企画例(1)ゲーム配信

 VTuberの活動内容としてメジャーなのは、ゲーム配信です。

 VTuber としてPCゲームを実況配信する場合、PCでゲームとVTuber支援ソフトを起動しながら配信のための画像や音声の統合も行うので、高いPCスペックを要求されます。低スペックのPCでVTuberとして実況、配信を行うと、画面がカクつくなどするので、視聴者に悪い印象を与えてしまいます。

 また、ゲーム配信を行う場合、ゲーム会社の配信ガイドラインをしっかり確認することも重要となります。ガイドラインで認められていない配信を行った場合、著作権法に触れる場合もあります。

企画例(2)歌ってみた・踊ってみた

 歌ってみた・踊ってみたも多くのVTuberが挑戦するメジャーな企画の一つ。

 歌ってみたの場合、これまでに解説した機材やソフトのほかに、DAW(音声の録音や編集に使用するソフト)やオフボーカルの音源などが必要となります。ただし、オフボーカルの音源にも著作権があるので、CDや配信の音源をうかつに使うと法に触れる可能性があります。事前に確認して著作権フリーの音源を使用しましょう。

 踊ってみた系の動画を作成するのであれば、前述の通り、モーションキャプチャーソフトが必要になります。また、踊ってみたの場合も楽曲の著作権には注意しましょう。

企画例(3)雑談配信

 雑談配信の場合、歌ってみたや踊ってみたに比べると必要な機材も労力も少ないですが、画面上の工夫が必要となることがあります。内容に応じて背景を変えたり、エフェクトを入れたりすることで変化をつけてみましょう。

 また、視聴者とのコミュニケーションがメインとなるので、コメント欄を見やすくしたり、トーク力を付けておく必要もあります。

VTuberとして活躍する場合の注意点


 ここからは、VTuberとして活動する上で注意すべき点を記載します。

身バレに注意する

 VTuberとして活動する場合、自分の素性がバレてしまう「身バレ」には十分に注意しましょう。例えば本名や住所がバレてしまうと嫌がらせを受けたり、ストーカー被害にあったりする可能性があります。

 具体的な対策としては、配信専用のアカウントを作り、日常のアカウントとは分けて使用すること、スマホやPCに通知が表示されないように設定すること、デスクトップのアイコンは表示しないことなどが挙げられます。また、慣れないうちは、写り込みによる身バレなどの危険性があるライブ配信は控えた方がリスクを減らせます。

ユーザーに抱かせたいイメージを壊さないように注意する

 VTuberはそもそも「Virtual(バーチャル)」な存在。自分の考えるキャラクターイメージを維持するように努めることが大切です。視聴回数を上げるためにキャライメージを変えることは戦略としてはアリかもしれません。しかしあまりにもイメージが変わりすぎる、途中で変わってしまうと、キャラクターに一貫性がないと視聴者に判断され、ファンが定着しなくなる可能性もあるので注意しましょう。

 また、配信中にWebカメラソフトの再起動がかかり実際の演者(いわゆる中の人)の顔や体のパーツが映ってしまう、というケースもVTuber泣かせのトラブルです。こうなると、どうしても実際の顔がイメージとして付きまとってしまい、活動が難しくなる場合もあります。

常識的な言動・立ち振る舞いをすること 炎上しないように気をつける

 配信は不特定多数の人が視聴します。さまざまな背景やルーツを持つ人がいるので、現実世界と同様に、差別的な発言や誹謗中傷を行わないように注意しましょう。また、自分に対して否定的な意見があったとしても、攻撃的に反論するのは避けましょう。

 自分の発言が原因で炎上してしまった場合、アバターをデザインしたクリエイターに迷惑をかけることになるかもしれません。日頃から発言や立ち振る舞いに気を付けましょう。

【まとめ】しっかり準備してVTuberとしての活動をスタートしよう!

 VTuberとして活動するには、さまざまな準備が必要となります。初めてなことばかりで始めは大変に思うかもしれませんが、なりたい自分を目指して活動することは大変でありつつも楽しいに違いありません。まずは試しにアプリでVTuberを体験してみるのも良いでしょう。

 また、近年は企業がVTuberに関するセミナーを行うことも増えているので、これからVTuberを目指したい人は、セミナーを探して参加してみてください。

(例)

VTuber入門セミナー開催! 初配信のオススメ内容など解説 講師にちっち君

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