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2025.05.03

誰しも「イキりの種」をもっている 「イキり」ってどういう意味?イキらないためのポイントも紹介!

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 ゲームをプレーするなかで見かける「イキり」行為。もしかすると、あなたも「ついイキってしまった」と後悔したことがあるのではないでしょうか。「イキりの種」は誰の心の中にも存在します。中身を知れば、ついついイキってしまうという言動、行動を減らせるでしょう。

 そこで今回は、ゲームシーンでのイキりについて解説し、それを抑える方法も記載しますので、ぜひ参考にしてください。

ゲームプレーイメージ

「イキり」とは

 「イキり」「イキる」とは、「意気がる」あるいは「粋がる」からきた造語です。意味としては、以下のような状態を指します。

・調子に乗って偉そうにしている
・自画自賛して調子に乗っている
・威張って虚勢を張る
・自分がかっこいいと思って偉そうにしている

 イキりやイキるは関西発祥の造語ですが、マンガやドラマなどでも使われているので、ごく一般的な言葉と考えて良いでしょう。

「イキり」と「マウントを取る」の関係性

 イキりは、調子に乗って自分が偉いと思っている状態のこと。イキっている状態だと、ついつい周りの人を見下ししまいがちで、マウントも取ったり取られたり、言い争いなどに発展しかねません。

 そもそもマウントを取るという行為自体が、自分が優れていると考え、他者を見下していることを前提としたものですから、イキりとマウントを取る行為はほぼ連動していると言えます。

もしかしてそれ「イキり」かも!?ゲームで見られるイキり行為

ゲームプレーイメージ


 ゲームをプレーしていると、「この人イキっているのでは?」「ちょっとイキったか…」と思う場面が多々あることでしょう。そこでこの項目では、ゲームシーンの中でイキりと思われそうな行為をいくつか挙げていきます。

自分のゲーム内レート(ランク)を周りに自慢する・会話に混ぜる

 ゲーム内のレート(ランク)を周囲に自慢したり、会話の端々に自分のレートの話を付け加えたりする人がいます。「◯◯帯(レート)って魔境?俺はストレートに2時間くらいで抜けたけど」「そのビルド厳しくない?俺のキャラならあんなのワンパンだけどね」「今回実装されたレイド簡単すぎ!俺は4時間くらいだったけど最低でも10時間くらいでクリアできないとヤバいよ」など、自分が特別であること、優れていることを必要以上に自慢する行為は、イキりと判定されかねません。

VCやSNSなどで自分が正しいことを前提とした発言や過激な発言をする

 ボイスチャットやSNSなどで、自分の正しさや正当性を誇示する人がいます。その根拠が明確でなかったり、論理が成り立っていないのに「何としても自分が正しい」と発言が断定的になったり、過激な発言をしてしまうと「イキり」と思われる可能性があります。

SNSで自分の成長のためではなく他人に良く見られるためだけに実績(リザルト)を投稿する

 記録や報告ではなく、自己顕示のためだけに実績(リザルト)スクリーンショットやリプレイ動画をSNSに投稿する人もいます。

 自分の日々の成長を確認するのが目的なら、例えそれが誇れるものではなくても、ストイックに自分の戦績をSNS上にアップし続けていくことでしょう。しかし、たまたま活躍した回のリザルトやリプレーを「まあこれが普通だけどね」というニュアンスのコメントとともにアップをし、戦績が悪い回は絶対にアップしないということであれば、「イキっているのでは?」と思われかねません。

実況プレイヤーに注目されるためにゴースティング(スナイプ)する

 注目されるために実況しているプレイヤーをゴースティング(スナイプ)する人がいます。これもイキりのひとつと考えられますが、ゴースティング(スナイプ)はそもそもルール違反。ここまでに紹介した事例の中で最も悪質な行為です。

 なかなか判断がつかない場合が多いですが、もしゴースティングなどのルール違反を見つけた時はしっかり通報しましょう。

ゲーム配信で知識をひけらかすコメントや望まれていない指示をする

 ゲーム配信などで過剰に知識をひけらかす、良かれと思って指示をするコメントも人によってはイキりと見なされてしまうかもしれません。知識自体は、多くの人にとって役立つ情報ですが、それをひけらかし、他者を見下すまでになると、それは行き過ぎです。配信者のモチベーションを下げたりコメント欄が荒れる原因になったりするので控えましょう。

人はなぜ「イキる」?その理由

ゲームプレーイメージ


 「ついイキってしまった」と後悔した経験が誰しもあるのではないでしょうか。どんな人にも「イキりの種」は存在するものです。そこでこの項目では、人がなぜイキるのかを考察します。

承認欲求を満たすため(注目されたいため)

 人間であれば誰でも承認欲求を持っています。注目されたり、「すごい」と言われたりするとたいていの人は喜びます。イキりはそのような気持ちが強く出たものと考えられています。

 特に近年はSNSが浸透したことで、同年代や同じ趣味を持っている人の中で自分よりステータスが高い人の存在を認知しやすくなりました。また、他者が褒められたり認められたり、注目されたりしている場面もよく目にすることでしょう。こういった環境で日々を過ごしていると「自分ももっと認められたい」という思いが強まるのでは、と考えられています。

自分に自信がないから

 自信が持てず、周囲の目を気にする人の中には、自己防衛のために虚勢を張ったり、その結果、イキったりする人がいます。人に弱みを見せることを恐れ、無理に強がってしまう傾向があると考えらています。

実生活で不満が蓄積されていることによる反発

 イキりは、家庭や職場、学校など、生活環境の中で日常的な不満が募った結果、という見解もあります。周囲の人への不満や反発の気持ちを、イキることで解消しているのかもしれません。

周りの人の気持ちを考えていない

 そもそも自己中心的で周囲への配慮が足りず、自分のイキりが人を楽しませていると誤解しているケースもあります。自分のイキりが、実は周りの人に不快感を与え、迷惑だと思われていることに気づかない場合もあるでしょう。

イキりゲーマーにならないためのポイント

ゲームプレーイメージ


 ここからは、イキりゲーマーにならないためのポイントを解説します。

SNSや配信でコメントする前に客観的に考える

 SNSで発信したり、配信中にコメントをつけたりする場合、その場の勢いで書いてしまうとついイキり発言を周りにさらしてしまう可能性があります。

 まずは一呼吸置いて自分のコメントを見直し、イキりが発動していないか、誰かを傷つける文言になってないかチェックしてみましょう。

ネット上でトレンドになったイキり発言を見て反面教師にする

 ネット上には残念ながら日々イキった発言や行動をする人が数多くいます。また、それに対して面白がる人、批判する人、さまざまな人の反応が見られます。なぜその発言が面白おかしいと思われたのか、批判されたのか、考えてみましょう。すると、イキることの恥ずかしさ、周囲への配慮が欠けているなど、その発言の問題点がよくわかるはずです。

イキりがイキりを生む 他者のイキり発言に必要以上に反応しない

 イキっている人の言動が批判されるのは当然かもしれませんが、だからといってその人を過剰に攻撃するのもあまり称賛できるものとはいえません。たとえ落ち度があったとしても、その人の言動や人格まで否定して見下すのは、批判の域を超えています。また、見方によっては「自分だったらありえない」という”理性ある自分”を誇示しているともとれ、新たなイキりに通じる可能性もあります。

 他人のイキりを目の当たりにしたときに望ましいのは、心の中で反面教師としながら触れない(スルーする)姿勢です。話題を振られても「あれはちょっと良くないね、自分たちも気をつけよう」とやんわり終わらせる。実害があったとしても、必要以上に騒いだりせずにブラックリストに入れたり適切な場所に通報したりして冷静に対処しましょう。

「ゲームがうまい=偉い」という価値観に疑問を持つ

 ゲームをプレーする集団の中では、レベルの高さ・持っている装備の強さ・勝率の高さなどでヒエラルキーが生じることが多いです。中でも大会出場経験がある、eスポーツシーンで実績がある、という人は羨望の目で見られることもあります。

 もちろんゲームがうまいことは称賛に値します。プロの世界であれば話が変わるかもしれませんが、ゲームが上手いことは必ずしも「人間として優れていて、立場が上」を示すものではありません。こうしてあらかじめ割り切って考えておけば、自分が勝ったときにもイキり衝動を抑えられるでしょう。

配信者がするイキり芸は「あくまで芸である」ことを認識する

 配信者の中にはわざとイキる人がいますが、それはあくまでもユーザーのニーズを理解して行っているもので、登録者数を増やす、注目を集めるための「芸」であることを意識しましょう。

 たとえば一部のお笑い芸人は人を馬鹿にして笑いを取ることがありますが、一般社会でそれを行えば嫌われるのは当然のこと。それと同様に、イキりも一般社会で歓迎されることはありません。配信者やお笑い芸人は場をわきまえて、自分の役割を理解し、イキりを演じていると言えるかもしれません。

【まとめ】イキりゲーマーにならないように気をつけよう!

 ゲームの中では勝敗や戦績で実力がはっきりと数字で現れるので、イキりゲーマーが後を絶ちません。そんな中にいると、勝ったときには自分もイキっていい、という勘違いも起こってしまいます。しかし、イキりは人から好かるような行為ではなく、迷惑に思われることの方が多いでしょう。

 誰しも自己顕示欲や承認欲求が強くなる時はありますが、そんな時は本記事を思い出して、イキりを抑えスマートにゲームをプレーしましょう。

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