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2024.12.13

ケインさんのLoLチームに挑むルネサンス高校取材! 「ペンタキル取って、ネクサス破壊してGGっすね」【Riot Games ONE直前企画】

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 12月14日、15日にオフラインイベントを開催する「Riot Games ONE 2024」開幕直前スペシャル企画として、ケイン・コスギさん率いる特別ストリーマーチームとリーグ・オブ・レジェンド(LoL)で激突する、最強の高校生LoLチーム、ルネサンス高校「がってぃんてぃんDX」の直前インタビューをお届けします。

インタビューの様子
ルネサンス高校「がってぃんてぃんDX」のインタビューの様子


 特別ストリーマーチームは、ケイン・コスギさん、しゃるるさん、たかやスペシャルさん、たぬき忍者さん、らいじんさんの5人。ルネサンス高校「がってぃんてぃんDX」は、STAGE:0 2024のLoL部門で優勝したチームです。せっかくのお祭りイベントなので、特別な質問をしてみました。「絶対に負けたくないストリーマーは?」「正直、格上だと思ってる?」など、火花をバチバチ散らしています。

(取材・文/小川翔太)

がってぃんてぃんDXメンバーの写真
左から、Zeka選手、EViのkayn JG選手(※リーダー)、Gatiyusi選手

絶対に負けたくないストリーマー

── ずばり、EViのkayn JG選手の「このストリーマーに負けたくない!」を教えてください。

EViのkayn JG選手 誰にも負けたくないですね(笑)。ただ、同じくJGのしゃるるさんには特に負けたくありません。昨年ぐらいから僕のレートがしゃるるさんに追いついたのか、早朝に練習しているとたまにソロQで当たるんです。

── しゃるるさんへの対策は何か考えていますか?

EViのkayn JG選手 しゃるるさんは序盤から積極的にアクションしてくるタイプのジャングラーではないと思っています。僕も序盤からゲームを動かすタイプではないので、そこはしゃるるさんとタイプが近いと感じています。

 ただ、序盤にアクションをしないジャングラーに対しては、こっちから動いた方が有利だと思っているので、大会当日は序盤から試合を動かしていくことを考えていたりもします。

── Zeka選手の「このストリーマーに負けたくない!」を教えてください。

Zeka選手 同じロール(Mid)のたかやスペシャルさんです。僕はレートも近いんです。ネタ枠のような形だと思うのですが、ミクロの部分の操作技術はめっちゃ上手いので負けたくありません。自分も技術面では自信があるので、しっかり序盤から攻めてソロキルを決めたいです。

取材に答えるZeka選手の写真
攻めっ気のある戦い方が持ち味のZeka選手


── Gatiyusi選手の「このストリーマーに負けたくない!」を教えてください。

Gatiyusi選手 恐らくサポートを担当する、たぬき忍者さんです。以前、フレックスランクでマッチングした際には負けてしまったので意識しています。その時のリベンジでもあるので勝ちたいです。

── 当日は、たぬき忍者さんのどのようなプレーに注意したいと考えていますか。

Gatiyusi選手 ミクロもマクロも、たぬき忍者さんのほうが上手だとは思うんです。ただ、ある程度は動きを予測できると考えているので、着実に勝っていきたいです。

EViのkayn JG選手 チームとしても、たぬき忍者さんのことはかなり警戒しています。

取材に答えるGatiyusi選手の写真
たぬき忍者さんへのリベンジに燃えるGatiyusi選手

Zeka選手「ん?これ戦ったら倒せんじゃね?」

── 普段はどのような練習をされているのでしょうか。

EViのkayn JG選手 個人練習やアマチュアチームとのスクリムが中心ですね。学校にコーチがいるので、その方のアドバイスを聞きながら練習しています。


── コーチからのアドバイスで最も印象に残っているものを教えてください。

Gatiyusi選手 ヴォイドグラブが湧いたタイミングでは、ADCも積極的にポジションを変えたり、ローム(視界の確保や索敵)する必要があるということを教わりました。ただ、ADCは自分のレーンで勝つことも重要ではあるので、他レーンに意識を割くのは練習中ではあります。

取材の様子
取材の様子


── 本番でもADCのGatiyusi選手のロームには注目ですね。EViのkayn JG選手はいかがでしょうか。

EViのkayn JG選手 「相手がしてくることを考えすぎないで、まずは自分たちができることを優先して考えよう」というアドバイスをいただきました。(相手の動きに合わせて)守りに入りすぎるのが、僕らのチームの弱点だったので、そこは上手く改善できてきたと思います。

 相手チームの強み・弱みをしっかり理解して戦略を立てて、チームに共有することを意識するようになりました。

── 本番でも「自分たちが有利なタイミング」を見極めて、見事に相手チームを撃破するのを期待しています(笑)。基本的に試合中の判断や掛け声は、EViのkayn JG選手がされているのでしょうか。

EViのkayn JG選手 そうですね。ただ試合開始して15分ごろまでは、ワードを指しながら、相手ジャングラーの位置をレーナ―に伝えることに徹していますね。

── ということは、当日、しゃるるさんが「俺、全然ガンク決められねぇ……」とモジモジしていたら、EViのkayn JG選手の仕事が上手くいっているということですね。

EViのkayn JG選手 そうかもしれません(笑)。ただ僕としゃるるさんはスタイルが近いと思うので、序盤からめちゃくちゃ押されるということはないとは思います。中盤以降は徐々に実力が出てくるので、読み合いが発生してくると考えています。

闘志を燃やすEViのkayn JG選手の写真
しゃるるさんとの読み合いに闘志を燃やすEViのkayn JG選手


── Zeka選手はいかがでしょうか。コーチからのアドバイスで印象に残ったものはありますか。

Zeka選手 コーチのロールが(自分と同じく)Midということもあって、自分の試合のリプレイを見て、細かくアドバイスしてくださいました。コーチのアドバイスが無ければ、今の自分は無いと思っています。

 僕はアグレッシブなプレースタイルなので、そこはチームの戦略と合わせて、セーフプレーするように良く指摘を受けています。

取材の様子


EViのkayn JG選手 プレースタイルの違いで最初はチーム内でぶつかったこともありました。JGとADCとSupは「試合に勝つためのことを淡々とやればよい」という考えなのですが、TopとMidは「自分の限界に挑戦したい」みたいな感じでアグレッシブに攻めたがるんです。なので「え?いま攻める必要なかったよね?」という感じで、チーム内で衝突することはありました。

 オブジェクト前に変なファイトを起こしてソロキルをされてしまうと、オブジェクトを取るために行ったジャングルルートやワーディングも無駄になってしまうので……「なんでダウンするの?」となってしまいます(笑)。


── そう言われていますが、Zeka選手としてはどうでしょうか?(笑)

Zeka選手 チームの勝利を優先するというのは理解しているつもりなのですが、自分の中で急に「ん?これ戦ったら倒せんじゃね?」という挑戦欲が湧いてきてしまうんです(笑)。「これ戦いにいったらどうなるんだろう?」みたいな好奇心というか……。成功するにしても失敗するにしても、今後の自分のプレイスタイルの調整にも繋がると思っているので、僕はそういうのを続けていきたいんです。

取材の様子


── 好奇心に勝てない瞬間があるんですね(笑)。多少のリスクはあるのかもしれませんが、Zeka選手の挑戦的なプレーのお陰で逆転できた試合もあることでしょうし、チームとしても(Zeka選手の性質を)うまく戦術に組み込んでいくという考え方もありそうですね。

EViのkayn JG選手 そうですね。実際、昨年にグループ校のルネサンス大阪高校と戦ったときも、相手が強くて序盤は劣勢だったのですが、終盤にフィジカルでシャットダウンを取って逆転できたこともあったので、そのアグレッシブさは自分も見習うべきだなと思っています。

 ただチームとしては「15分ごろまではセーフプレーしてほしい」という気持ちはありますね(笑)

──個人的には本番でも、アグレッシブなZeka選手のプレーを見てみたい気もします。何をとは言いませんが、楽しみにしています(笑)。

正直、格上だと思ってる?

──ちなみに当日はどのような試合展開を想定しますでしょうか。

EViのkayn JG選手 JGである自分としては、相手のJGの動き次第だと思っています。しゃるるさんがファーム系を選んでくるのであれば、こちらもファーム系を合わせる形になるのかなと。

──実力的にはどうでしょう。正直「こっちのほうが格上だ」と思っていたりしますか?

EViのkayn JG選手 TopとJGは五分で、Midは勝ってくれると思っています。Botレーンについては、たぬき忍者さんはLoLの知識が多く、どのレーンも本当に上手いので警戒しています。

 「え?ここにいるの?」みたいなロームにも気をつけつつ、それは事前にチームにも共有して対策しようと考えています。たぬき忍者さんがノーチラス、レオナ、ラカンなどのフラッシュインで入ってくるチャンピオンをピックしたときは要注意です。

──たしかにオフイベントなのでそういう“見せ場”を作ってきそうですね!ちなみにこのエキシビジョンマッチが決まったとき、率直にどんな気持ちだったのでしょうか。

Zeka選手 めちゃくちゃ嬉しかったです。普段から配信を見ているストリーマーさんたちだったので、大きな舞台で戦えるのが夢のようです。

EViのkayn JG選手 大きな舞台なので、魅せつつ勝ちたいと思います。いつものように合理的に動くのではなく、少しは感覚的にプレーしてみて観客を湧かせたいなと。ヴィエゴでペンタキル取って、ネクサス破壊してGGっすね。

──めちゃくちゃ楽しみになってきました!最後に皆さんの進路や夢を教えてください。

EViのkayn JG選手 eスポーツ業界で働きたいと考えています。自分の三つ上の先輩からeスポーツ関連の仕事の話を聞いていて、僕自身も興味が出てきた状態です。

Gatiyusi選手 僕も将来的にはeスポーツに関係した仕事につくことを考えています。ただ、まずは専門学校への進学を経てから少しずつ考えていきたいです。

Zeka選手 僕はプロゲーマーを目指しています。「DetonatioN FocusMe」「福岡ソフトバンクホークス ゲーミング」「Sengoku Gaming」などの強いチームで活躍したいと考えています。技術面やフィジカルには自信があるので、チームの戦力になれるよう力を尽くします。

──ルネサンス高校「がってぃんてぃんDX」の皆さん!ありがとうございました!

取材の様子

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外部リンク

【公式サイト】Riot Games ONE 2024
https://fistbump-news.jp/riotgamesone2024/

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